1月21日(火)、27日(月)の2回にわたり、教志コース「教志入門」では、大阪
公立大学から 伊藤 嘉余子 教授をお招きし、「子ども虐待と『社会的養護』」について
、ご講義いただきました。第1回では「子ども虐待」、そして第2回は「社会的養護」に
ついてお話しいただきました。
「施設養護」と「家庭養護」に大別される社会的養護において、日本ではその割合が
8:2であり、これほど「家庭養護」の割合が低いのは、先進国の中では日本だけだとい
うことです。
講義の前半では、6種類ある施設養護、それぞれについてその役割や特徴を教えていた
だきました。後半は、まずここまで講義を受けての感想や疑問等を話し合い、グループご
とに、伊藤 先生へ質問することから始まりました。それぞれのグループで、熱心に話し合
い、さまざまな観点からの質問が出てきたことが印象的でした。
次に「家庭養護」で大きな役割を果たしている「里親制度」について教えていただきました。
「里親」にもいくつかの種類があること、そして、ご自身の「養育里親」としてのご経
験からも、お話しいただきました。行政機関も、「家庭養護」の割合を、まず50%にす
ることをめざして、里親啓発動画コンペ(大阪府「はぐくみコンペ」)等、さまざまな取
組みを行っていることも教えていただきました。
将来教育に関わる仕事を志す、コース生のみなさんにとって、「子ども虐待」そして「
社会的養護」について学べたことは、たいへん有意義であったと感じました。