平成22年度 大阪府立西浦高等学校 学校協議会委員名簿

協議会委員名簿(敬称略)

名  前 職  名
北口 兼資 羽曳野市西浦地区統括区長
増田 和一 常磐会学園大学学長
中野 秀夫 羽曳野市立峰塚中学校長
堂上 勝司 しらとり会会長
柱尾 友耶 西浦高校同窓会会長
縄手 あこ 西浦高校PTA会長

事務局員名簿

名  前 校 務 分 掌
谷口 利広 校長
重田 明彦 教頭
深崎  諭 事務長
山本  治 首席教諭・進路指導部長
水野 廣治 教務部長
宮下  壽 生徒指導部長
石井  至 教務部PTA担当


平成22年度第3回学校協議会報告

日  時:平成23年1月21日(金)15:30〜17:00

場  所:本校校長室

出 席 者:中野委員長・ 増田委員・ 北口委員・堂上委員・柱尾委員・縄手委員

内  容


1 開会の辞


2 校長挨拶
・水曜日からは西浦高校最後のテストが行われ、いよいよ大詰め。2月26日の卒業式および閉校式には、委員の皆様にも全員ご臨席いただけるということで、ありがたく思っている。外部から約350名に出席していただける予定。保護者も合わせるとゆうに500名を越えそう。
・本日は特にテーマを設けずに、今年度あるいはこれまでの33年間を振りかえる形で自由にご協議願えればと思う。


3 各分掌より報告
<教務部>
・今年度の出欠状況について比較。
・1学期は欠席、遅刻、早退すべて旧3年より多かったが、2学期は欠席と早退は少なくなっている。
・1学期は欠席、早退が少なかったが、2学期は欠席だけ少なくなっている。この学年は欠席が多かったが、昨年に比べて減っているのが分かる。
・残念ながら1学期よりも欠席、遅刻、早退すべてについて増加している、この学年に限ったことではないが、例年3年の1学期は進路実現に向けて学習や出欠などそれなりに努力をするが、進路決定後の2学期はその反動が起こる傾向がある。
<生徒指導部>
・懲戒の現状について。生徒数が減少しているが、それを考慮に入れても昨年よりも減少している。
・禁煙、薬物防止教育について。タバコに対する教職員の粘り強い指導のおかげで、喫煙の形跡がかなり減少している。9月に薬物乱用防止教育をおこなったが、概ね生徒からよかったという評価を得ている。
・早朝登校指導について。遅刻者が相変わらず多い。ただし、今年度は遅刻による停学は0であった。遅刻指導対象者は多く出たが、素直に早朝登校指導に従った。
・頭髪指導について。進路実現に関わって頭髪状況はかなり改善されていたが、その後、気の緩みで元に戻した生徒が出てきている。2月26日の卒業式に向けて、きっちりした頭髪にさせるための指導を強めていく。
<進路指導部>
・進学について。指定校推薦を中心に大学はほぼ決まっている。同様に、短大、専門学校も決まってきている。専門学校を中心として、AO入試などで早く決める傾向。とにかく、センター試験を受けた者と看護系志望の者以外は、ほぼ確定した状況である。
・就職について。希望者が増えている中、大変苦戦。学校紹介による就職希望者は52名いるが、まだ半分弱しか決まっていない。縁故も5人しか決まっていない。フリータ予定というのが10人おり、学年全体としては3人のうち1人が進路未定という非常に厳しい状態。現在、クラスごとに就職希望者を職業安定所へ連れて行き、パソコンで求人検索して希望企業を受験するよう指導している。来週の水曜日からテストが始まるが、テスト中も希望者を連れて行く。


4 協議
  <発言要旨>
・就職未定の生徒はどうなるのか?
(A)2月から週に1回程度登校させ、職安へ連れて行き、希望企業に受験させる。2月1日以降は、政府の方針として、「新卒者を既卒扱いで合格させると企業に奨励金を支払う」ということなので、今までよりも合格しやすくなるのでは?と期待をしている。また、教育委員会より「卒業後、半年間は継続して進路指導するように。」との指示が出ている。困ったら、学校へということ。本校は閉校という特殊事情のため、新校へと繋いでいく必要がある。
・校長先生をはじめ、各先生方が熱意をもってやっていただいていることに感謝している。閉校後の生徒への対応窓口をしっかり作っておいて欲しい。そして、ぜひ相談にのってやって欲しい。
・中学校での教え子が西浦高校へ進学し、そして卒業した。その子が「母校がなくなるというのは寂しいことだ。しかし、心の中には母校のことは一生残る。」と言っていた。
・同窓会は、これから先がしんどい。しっかりとした体制もできていないし、母校がなくなると相談に行くところもなくなる。しかし、これから作っていかなければならないと思っている。これから始まるという気持ちだ。2月26日からスタートさせたい。とにかく、同窓会としての窓口を作っていかなければならない。
・これまで、PTA、しらとり会といい経験をさせてもらった。今後もしらとり会を継続していく。窓口を明確する必要がある。そうしないと、卒業生が戻ってくるところがない。
(A)同総会としては、インターネットを活用していきたい。仮想空間になるのだが、その中でつながりを作っていく。西浦のメモリアルホームページにも、リンクをはるなど工夫したい。その後の管理が大変だと思うが。
・学校の現在のホームページに替わるものは、作成できるのか
(A)現在の本校正式ホームページを、31期生の卒業式や閉校式のデータも加え、メモリアルページという形に改編し残す予定。現在の同窓会のページもPTAのページも残る。リンク集も整理するので、同窓会やしらとり会が独自のホームページをもつなら、リンクできるようにする。ただし、4月以降の更新はできない。
・西浦高校の跡地利用として支援学校が設置される計画があると聞く。校舎(校地)が残るだけでも大変ありがたい。
・今年の就職状況が非常に厳しい。企業で採用担当をしている経験上、複数の企業を受け続けるのではなく、できるだけ少ない面接回数で決まる方がベターである。面接回数の多い少ないが人物評価につながっている部分がある。
・これからの学校はホームページを活用していくべきである。西浦へ赴任したときに、ホームページが貧弱だったので、改善しようと思った。一昨年の9月に、業者に依頼してリニューアルし更新に努めた結果、非常に充実してきた。PTAに関しては、府立高校NO.1だと思っている。これまでは学校でやっていることを外へさらけ出すことができなくて、保護者や地域住民からの支援を受けることができなかった。今は、積極的にオープンにしている。3年間、ホームページにしっかり取り組んできて、よかったと思っている。
・出欠、喫煙、集会指導などをテーマにしてこれまでやってきた。喫煙については教育委員会からワーストワンと言われた。その後、生徒指導部を中心として努力した結果、大いに改善されてきている。また、委員の方からの親身になってのご提言、それを受けて教職員が努力をしてきた結果でもある。また、校内清掃もやってきて、従来に比べて校内外がかなりきれいになってきている。
・情報発信というのは大事なことである。学校の中の頑張りが伝わる。どこまで情報を外部にオープンにするかで迷うことがあるが。
・かつて西浦高校から転勤し他校におられる先生方から「西浦高校では・・・。」という言葉をよく聴いた。裏を返せば、西浦高校はチームプレイで生徒に関わっている学校ということだと思った。西浦高校での取り組みの中で印象に残っていることは、「学期制」。かつて2学期制を推進したが、学校の実情にあわないということで元の3学期制に戻された。今にしてみればかなりの英断だったと思う。
・同窓会と並行して、西浦高校をしらとり会という形で残して続けていきたい。西浦高校に関わった教職員の方々の入会も含め、同窓会と連携をとってお願いしていきたい。
(A)しらとり会をこれまで以上に活性化させることが大事だ。そのために今年度規約を改正し、PTA旧役員、教職員はもちろんのこと、入会を望む西浦に係わった全ての人が会員資格をもつようにした。教職員にも、さらに呼びかけていく必要がある。

5 謝辞
・いつも、西浦高校のために親身になって提言していただいて感謝している。
・ご意見やご提言をスピーディかつタイムリーに生かすよう私なりに努めたつもりだが、私の力不足もあり十分でなかったかもしれない。
・閉校となるが、西浦の歴史と伝統は子々孫々まで継承していかねばならない。
・これまでのご厚情に対し重ねて心からお礼申し上げ謝辞とさせていただく。
9月23日(木)に西浦高校最後の同窓会を本校で開催予定。現在500名を超える卒業生が参加予定。また現旧教職員約50名が参加の予定である。
1月21日(金)15時半より 第3回学校協議会を校長室に於いて開催
2月26日(土)には卒業式・閉校式を行い、その日の夜に同窓会主催で「軌跡 西浦高校の33年を語る会」を開催する予定。是非、皆様にも参加をお願いしたい。 


6 諸連絡


7 閉会の辞

平成22年度第2回学校協議会報告

日  時:平成22年9月17日(金)14:20〜16:40

場  所:本校校長室

出 席 者:中野委員長・ 増田委員・ 北口委員・堂上委員・柱尾委員・縄手委員

内  容


1 開会の辞


2 校長挨拶
・ 卒業式・閉校式まで5ヶ月余りとなった。本日は校内を視察していただくが、一昨年、昨年よりも落ち着いた雰囲気で教育活動が展開できている。近況詳細については、後ほど各部長より報告させたい。
・ 一学期のスタートは前庭の花壇を約5千のチューリップで飾った。その跡地には、7月ミニのヒマワリの種を播き、2学期のスタートをその花一杯で彩った。ヒマワリの方はもう終わりに近づいているが。さらにその跡地にはこれからスイセンを植え付け、最後の卒業式並びに閉校式の折には、前庭一杯にスイセンを咲かせたい。また、増田先生からいつも立派な記念碑だとお褒めいただいている前庭の校歌の碑だが、文字が見えにくくなっていたものを先般文字に白を入れ直し、読み易くした。最後の最後まで、環境整備・環境緑化にも努めたい。
・ 本日は、これから校内を視察していただいた後、近況詳細等を報告しその後協議という形を予定している。本日の協議のテーマだが、一学期に実施した「学校教育自己診断」「生徒による授業評価」の集計結果をもとに、ご意見・ご提言を賜るということになっている。忌憚の無いご意見、ご提言をよろしくお願いしたい。


3 校内視察(主に授業視察 6時間目)


4 学校教育自己診断及び生徒による授業評価の集計結果報告、生徒指導・進路指導の状況説明
(1)学校教育自己診断及び生徒による授業評価の集計結果報告(教務部長)
 ・自己診断について3年間で言える事は、生徒・保護者と教員の間で意識のずれがある項目がいくつか見られることだ。具体的に言えば、教員の方が厳しい評価をしている。特に校則を守っているかという質問には、それが顕著に出ている。
 ・生徒、保護者の回答に、「西浦高校に入ってよかった、学校生活は楽しい」という意見が多かったのはよかった。
 ・授業評価に関しては、昨年度と少し実施方法を変えた。昨年度はホームルームの時間に一斉に実施したが、信頼性の低い回答が多く見られた。今年度は教科担当が、各自の授業中にアンケートを実施した。昨年度に比べて信頼性という面では改善が図れたと考えている。
(2)生徒指導の現状報告(生徒指導部長)
 ・懲戒件数、人数ともに昨年度に比べて大幅に減少。
 ・薬物乱用防止教室は9月30日に講師を招いて講演会形式で実施予定。なお、それに先立ち8月25日に職員向けの研修を行った。
 ・現在、徹底した下足指導を実施中で、成果が上がっている。
(3)進路指導の現状報告(進路指導部長)
 ・4月当初は進学、就職希望が半々だった。進学の指定校推薦の志望状況だが、大学12名、短大3名、専門学校11名の計26名である。昨年より減少している。
 ・今年度は進学希望者が減り、指定校希望者も減っている。昨日から就職試験がスタートしたが、学校斡旋就職希望者は43名。当初60名近くいたが、減っている。この数は昨年並みだ。何とか希望が叶えてやりたいと指導してきたが、昨年以上に生徒に真剣さが欠けるのが気になる点である。


5 協議
  <発言要旨>
(1) 視察を終えての各委員からの感想
・2月26日の閉校式まで、残り半年足らず、この協議会も残すところ後1回となった。聞くところによれば、西浦高校ホームページに対するアクセス数が3割増しとのこと。それだけ関心が高まっているのだろう。協議会も最後まで西浦高校を見守っていく事が大切と考える。
・進路指導部への質問だが、指定校推薦希望者が減っているのは、経済的理由があるのか。
 (A)経済的な理由も考えられるだろう。
 (A)今年度から授業料は無償化になっている。しかし諸費の支払いが滞っているケースもあり、経済的に厳しい家庭が多いのではないかと思われる。
・授業中の様子は年々静かになってきている。生徒数が減って寂しい感じがする。音楽の授業は楽しみながらもきちんとやっていたように見えた。
・生徒数が少なく寂しいが、家庭的な感じがした。芸術も比較的授業態度はよかった。自分の知っている範囲での本校生は、学校にいやいや行っている人はあまりいないようだ。大学進学の目的は、履歴書に大卒と書きたいという声を多く聞く。現在の高校生は危機意識が薄いと感じる。
・授業中に眠っている生徒に対して注意とかあまりしていないのが気になる。机や椅子の位置を勝手に変えている生徒もいた。立ち歩きや授業中に勝手に教室を出て行く生徒はさすがにいなくなったが、眠っている生徒には腹立たしい感じを受けた。あと半年で閉校ということで、みんな卒業できるという安易な気持ちがあるのではないか。
 (A)耳が痛いが、ご指摘は大変ありがたく思っている。これを糧にして、改善に努めなければならない。授業規律に関しては、厳しく妥協せずに迫って欲しいと教員には指示している。これからも粘り強く指導して、いい方向にもっていきたい。
 (A)中学校でもよく似た状況がある。問題生徒への対応で他の生徒に目が向かない場合もあるのではないか。
・教室の床が汚い。あのような散らかった環境で生徒が授業を受けていて平気なのが不思議に思えた。正常な感覚からずれていて気が付かないというのが問題だと思う。なんらかの打つ手だてはないのか。授業をしていないとなりの教室で、先生が掃除をしていた。生徒はそれをどのように受け止めているのだろうか。
 (A)教室が汚くても平気な生徒が増加しているのは事実である。掃除は誰かがしてくれるものと思っている。今後この世代の生徒が、親になった時はどのような事態になっているのか心配である。
 (A)高校になって急に掃除しなくなったという事はない。中学でも同じような問題を抱えている。本校でも一斉清掃を実施しているが、半分ほどの生徒は参加していない。2学期より自分の身の回りの環境を整える事をさせている。こういう事から始めるしかないのではないか。
・河内長野では、今、祭りの最中である。だんじりに高校生も参加するが、その子らは挨拶もきちんとできる。他の地域から応援に来ている高校生も比較的素直である。なぜ素直なのか考えてみたら、「祭りに参加したい」という強い気持ちがあるからだろう。親や先生の言うことは聞かなくても、先輩の言うことには従うという面がある。興味のあることには積極的に参加する。そこに何かヒントがあるのでは。
 (A)地域の人々と中高生の交流は大切と思う。授業も生徒に興味・関心を持たれるように工夫が必要であろう。言うは易いが、実際はなかなか難しい。
 (A)ある私学の実践報告を聞いたことがあるが、掃除に関して言えば「役割分担を細分化し、生徒個々人に対して明確にすれば、きっちり指導できる」とのことだが、なかなか継続するのは難しい気もする。以前とは状況が変化し、卒業後の進路等にも夢が描きにくくなり、学校からの指導で生徒を意識つけするのはいよいよ困難な状況である。
・就職で縁故・自己就職希望が増えているのは、縁故の方が楽だからと考えてのことか。
・縁故の場合は、逆に辞めたりしにくいのではないか。前から感じているが、現在の若者には自分で何かしたいという確固たるものがないのではないか。
 (A)昨年もそうだったが、今年もなかなか自分で進路決定できない生徒が多い。
 (A)自分の夢を持っている生徒が少ない。就職試験の直前なのに志望動機すら満足に言えない生徒がいるのが現状である。
(2) 学校教育自己診断及び生徒による授業評価の集計結果報告から考えること
・4,5年前に比べれば状況は改善されてきている。家庭の教育力の低下が問題だろうか。峰中では「クリーン作戦」を実施している。そういう事がきっかけで改善されていくのではないか。
・さきほど説明があったが、生徒・保護者と教員の間の意識のずれが問題なのではないか。子どもと保護者の答えの傾向が一致しすぎている。子どもの言うことを鵜呑みにしている親が多すぎるように感じる。保護者の学校に対する意識が低いのも問題。保護者の意識をよい方向に変えていけないか。
・3年前に比べれば、改善されている。ただし無気力感が充満している気がする。周りの状況で諦めのムードがある。煎じ詰めれば、甘えの構造ということだろう。
・保護者の意識の低さは自分も感じている。中学校においても今の保護者は関心が低くなってきている。卒業式にはぜひ多くの保護者に来ていただきたい。
○ まとめ
今日の色々なご意見を聞いていて
  @ 生徒に目標を持たせるのが大切   A 学校と保護者の信頼関係が大切と感じた。     後半年で何かやりきったという感覚を持って、卒業式・閉校式を迎えられたらと思う。
○ 謝辞
馴れ合いではなく、忌憚のない厳しいご意見を賜ることが「西浦」のためになるということだ。そう言った意味で、本日のご協議は大変ありがたく拝聴した。閉校式まで5ヶ月となったが、本日ご指摘いただいた点についてさらに改善に努め、より良い状態で2月26日を迎えることができるようにしたい。引き続きご支援、ご協力を賜りたい。


6 次回連絡
9月23日(木)に西浦高校最後の同窓会を本校で開催予定。現在500名を超える卒業生が参加予定。また現旧教職員約50名が参加の予定である。
1月21日(金)15時半より 第3回学校協議会を校長室に於いて開催
2月26日(土)には卒業式・閉校式を行い、その日の夜に同窓会主催で「軌跡 西浦高校の33年を語る会」を開催する予定。是非、皆様にも参加をお願いしたい。 

平成22年度第1回学校協議会報告

日  時:平成22年5月8日(土)14:00〜16:20

場  所:本校校長室

出 席 者:中野委員長・増田委員・北口委員・堂上委員・柱尾委員・縄手委員
(オブザーバー)井上博文様

内  容


1 開会の辞


2 校長挨拶
・ 教育活動は順調に進んでいる。昨年度の教育目標はおおむね達成できた。数値目標の中には大きく目標を越えた項目もある。進路決定率は100%ではなかったが、前年度より大きく前進した。
・ 懲戒件数も一昨年度から昨年度は激減した。多くは喫煙で、少なくはなったが撲滅はできていない。トイレ・非常階段・グラウンド・自転車置き場などに、ときたま数本の吸殻が見られる。以前の状況と比べると、かなり良い状況になった。生徒指導部長や首席を中心に全員で取り組んできた成果だ。昨年度に引き続き来週13日には、外部講師を招いて禁煙教育も展開する。
・ 中退者も減った。本校の使命は『基本的な生活習慣を身につけさせ、規範意識を高め、基礎基本の学力をつけること』にある。優しさや温かみを基盤に、厳しく、かつ粘り強く指導していくことが求められる。
・ あと正味10ケ月、来年2月26日の閉校式まで、最後まで力を抜かず、これまでに賜った提言を踏まえ、できることはスピーディにタイムリーに実施していく。学校としては、厳しいご意見の方がありがたいので、忌憚のないご意見をお願いしたい。


3 委員委嘱・委員長選出
・ 委員長を峰塚中学校校長の中野秀夫様にお願いする。


4 各学年の様子、生徒指導・進路指導等の現状説明
・3学年
  授業中は静かで大人しい。ただし、中には居眠りしたり、マンガを読んでいたり、よく見ると耳にヘッドフォンをしていたりするので、引き続き、注意・指導を徹底する。昨日の午後にスポーツ大会を、雨天のため体育館で開催した。学年全体がほのぼのとした良い雰囲気であった。
・生徒指導
  新年度に入ってまだ懲戒事象はない。(校長より、懲戒がないのは昨年度の2月から3ケ月間、しかも以前より指導を強化しながら、これだけ連続して懲戒がないのは初めてだという補足説明があった)それだけ落ち着いてきている。
  引き続き禁煙教育を行なっている。トイレでの喫煙が多かったので、当番を決めて、全ての休み時間にトイレ前で立ち番をしている。5月13日の午後に、京都医科大学の先生と大学生による、従来とは異なる参加体験型の禁煙教育を行なう。話だけではなく長期喫煙者や肺がん患者の肺の写真などを見せて、生徒自らに考えさせるなど工夫されたプログラムである。薬物教育も9月30日に、薬物中毒者への支援をしている方を講師に招いて行なう予定である。
・進路指導部
  昨年度は進路未定者が大幅に減った。就職者は最終的には一昨年度とほぼ同じだが、一次の合格率は4人に1人程と少なかった。筆記試験の成績が極端に低いというケースが多かった。そのため、今回は早めに2年次の1月から月・水・金と就職希望者のための授業補習を行っている。
  大学・短大進学者は指定校推薦が多い。AO入試も増えており、早いところでは夏休みから始まっている。ただ、勉強をあまりしないまま進学することのないように指導している。
  今年度は進学希望者が減って、就職希望者が増えている。企業周りをしているが、昨年に引き続き厳しい状況である。自分で就職先を探すという生徒も増えている。6月下旬に修学旅行があるので、早めに進路別説明会を開いたが、欠席者が40人程と昨年より多かった。そのため補充説明会を開いたが、それにも欠席する者があり、意識の低さに苦慮している状況である。担任が一人一人と面談中で、生徒に自分の進路を考えさせている。(校長より補足説明があった。進学に比べ、就職は非常に厳しい。そのような中、国の予算で就職支援コーディネーターを昨年の11月から配置してもらい、3学期からもう一人追加してもらった。最終的に5人の就職未定者を残してしまったが、今年度は昨年度の経験を生かして努力したい)


5 協議
  【協議題】
再編統合により33年間の歴史を本年度末に閉じる本校。在籍する最後の生徒たちが明るく元気に将来への希望をかなえるべく高校生活を送るために、学校はどのような方策をとるべきか。
  <発言要旨>
・ 生徒指導や禁煙教育の効果で懲戒生徒の数が減っているというが、現在どれ位の喫煙している生徒がいるのか。⇒男子20数名、女子10数名ほどと思われる。(生徒の声で、「食堂がなくて辛い」の次に多いのが、「タバコを何とかしてほしい、情けない」であり、巷間言われているほど多いとは思っていない)
・ 進路指導で「入れる学校」よりも「入りたい学校」へという指導をしているようだが、推薦入試やAO入試ではどのようになっているか。⇒例年、S大やH大には3人の指定校推薦の枠に5〜6人の希望者がいた。本校には指定校推薦のもらえない大学(OT大・K大・M大など)へ合格した生徒もいる。
・ 本校でも、幼児教育科の学生は「小学校や幼稚園の先生になる」という目標がはっきりしていてよく頑張るが、国際コミュニケーション科の学生は出口がはっきりしていないので目標を持てずに惰性に流れやすい。⇒最終的に将来どのような仕事をしたいかが重要だ。高校よりも中学は最終出口へは遠いので指導が大変だ。何になりたいかの夢が描けなくては大学も選びにくい。とりあえず「入れる学校」になってしまう。本校では3年生になっても自分の将来の職業(たとえ夢でもいいから)についての言葉が出てこない。家庭でも話をしてほしい。
・ 早朝清掃ボランティア活動でいい効果が出ていると思うので、紹介してほしい。⇒昨年度はほぼ10人少しが参加した。メンバーの中には就職試験の面接で「ボランティアをしているのですね」と認めてもらえた生徒もいた。粘り強さが出てきて、最終的に就職できた生徒もいた。今年度はだいたい7人が来ている。一般の生徒は、見ていないようで見ている。画期的ではなくても、徐々に学校が綺麗になって来た。美化意識が浸透して来たと感じる。通学路もゴミが減った。校内も以前はペットボトルや紙飛行機のプリントが落ちたりしていたのが、激減して綺麗になった。昨年度は2年生が一人だけで、今年度の活動はどうなるか心配していたが、増えたのでほっとしている。職員の参加は6人になった。
・ 目標や自分像を持っているかどうかが大事だ。中学校卒業で大工を目指し、10年たったが引き続き頑張っている子もいる。指定校推薦で大学には入ったが、目標を持てない子もいる。⇒進路アンケートで「どんな仕事がしたいか」の欄にまともに記入できない生徒が結構いる。「楽な仕事」や「お金のたくさん入る仕事」といった回答が増えている。
・ 中学では3年というのは総まとめで、そのため1・2年から準備している。クラブ活動のできる子は目標がはっきりしている。勉強のためにと、クラブをやめる子は勉強も頑張ることができない。
・ 生徒が目標を持てなくなっている。小学生の社会体験は、仕事を具体的にイメージできて、うちの子どもも喜んでいる。例えば、「事務」といっても色々な事務があり、自分に合ったものをイメージさせることの方が大事。文字よりビジュアルの方がわかりやすい。就職でも進学でも先輩の具体的な話がいいのではないか。今はイメージ先行の時代だ。
・ 生徒が自分はどこに行くにかがはっきりしない。自分でイメージできない。例えば料理屋の厨房を見たら、やってみたいと家庭科に進んだりする。体験できなくても、現実を見せることがきっかけになる。
・ 大学へ通いながら、公務員になるための専門学校に行った子もいる。高校は欠点ギリギリで大学も指定校で行ったが、この後頑張った子もいる。
・ 子どもらをどのように見守っていったらいいか。⇒「それぞれの個性に合った仕事」がいいと言うが、先ず「生計を立てるための仕事」という意味を教えることが大事。自立して独立していくための仕事をしていく。初めは好きでなくても、熟達してその仕事が好きになっていくこともある。
・ 先日、40年ぶりに同窓会をしたが、西浦では40年後はできないと思う。同窓会は今後どうするのか。⇒同窓会は羽曳野や懐風館とは別にする。向こうの校地へ行っても郷愁は沸かないし、かえって抵抗感があるという意見が多い。
・ 「ここに西浦高校があった」という形が残ってほしい。名前が変わっても、学校として残るのならまだいいが。昨年度の提言内容にあるように、閉校まで学校単独で何かをするのではなく、周囲との連携の強化が大事だ。⇒閉校に向けて準備委員会では、記念誌・DVDの制作・記念室(新校の一室を羽曳野と半分ずつ使用)の設置・新校校地に記念モニュメント(本を開いた形の石碑)設置・同窓会主催による「語る会」(仮称・2月26日の閉校式後に開催)・記念品(校名と校章の入った手さげ小物入れなど)の作成などの計画を進めている。
○ まとめ
・ 「目標をしっかり持った自分像の確立」、「感性に訴えた厳しい指導」、「地域との連携や交流の強化」、この三点を本日のまとめとする。
○ 謝辞
長時間にわたる熱心な協議、ありがとうございました。ゆっくりはしていられないので、できることから実践していく。趣味で庭いじりをして、花木を愛でているが、剪定する・追い肥をやる・消毒する・水をやると手をかけていくと、世話に応えて次の年にまた花が咲く。それに対し、教育は答が出るのに時間がかかる。20年か30年、ときには40年か50年かかって、やっと分かってくる。すぐに答を求めず、粘り強くあきらめずに日々の活動を推進していく。皆さんのご支援を仰ぎながら、残り10カ月をしっかりやっていく。引き続きよろしくお願いしたい。


6 次回連絡
9月17日(金)14時より 授業視察を併せ実施


9 閉会の辞

谷口校長