2学期のスタートにあたり -ホームページのリニューアルから早や1年-

谷口校長

 本校のホームページにようこそアクセスいただきました。
昨年、9月1日のリニューアルからちょうど1年が経過しました。多くの方からアクセスいただいています。ご覧になったみなさんから、「見やすくなった。学校の様子がよくわかる」「閉校はとても残念だが、元気をなくすことなくがんばっているじゃないか」の温かい励ましの声を聞きます。そのような中、「日本の学校」のサイトでも都道府県別過去90日間の更新頻度の部門などで、府下の名だたる学校を押さえて上位の常連校となっています。今後も生徒や保護者、卒業生、及び職員の活躍ぶりを積極的に発信していきたいと思います。

さて、平成21年度の2学期がスタートしました。「挨拶の飛び交う秩序ある元気な学校」の実現をめざして、職員一同、率先垂範を日々心がけています。依然として課題も少なくありませんが、保護者の皆様や卒業生、及び地域の方々などに支えられ教育活動を展開しております。日ごろの温かいご支援・ご協力に対しまして、心から感謝申し上げます。

閉校まであと1年7ヵ月となりましたが、今後も職員一同、生徒たちの成長を願って最後まで全力で務めます。引き続き、ご支援・ご協力を賜りますようお願いいたします。

平成21年9月1日          

第10代校長 谷 口 利 広

平成21年度2学期

平成21年9月1日 2学期の始業式
平成21年9月2日 「ならぬことはならぬ」と
平成21年9月4日 見極め
平成21年9月8日 早く一雨
平成21年9月9日 清掃ボランティア生徒の表彰
平成21年9月10日 「禁煙・防煙のための講演会」を開催
平成21年9月11日 第2回学校協議会 開催 
平成21年9月12日 空はなぜ青い 
平成21年9月14日 殺虫剤の散布 
平成21年9月15日 このままの状態で乗り切って 
平成21年9月16日 秋本番近し 
平成21年9月17日 本来あるべき姿とは
平成21年9月18日 秋の夕焼け空
平成21年9月19日 今日から5連休
平成21年9月20日 ヒガンバナ
平成21年9月21日 大雪山系・旭岳は紅葉最盛期
平成21年9月23日 同窓会総会
平成21年9月24日 さわやかな風が
平成21年9月25日 咲き始めたキンモクセイ
平成21年9月28日 人事ヒアリング
平成21年9月29日 エコスタイルも、あと1日で
平成21年9月30日 中秋の名月
平成21年10月1日 明日は「文化の集い」
平成21年10月2日 「文化の集い」を開催
平成21年10月5日 学校斡旋就職希望者の内定状況
平成21年10月6日 今から準備を
平成21年10月7日 台風が接近
平成21年10月8日 台風一過の青空
平成21年10月9日 高校生就職支援事業
平成21年10月12日 PTA協議会での活動報告
平成21年10月13日 明日から中間テスト
平成21年10月15日 頃合いを見計らって
平成21年10月16日 中間テスト3日目
平成21年10月17日 キンモクセイ、今が盛り
平成21年10月20日 植えつけの事前作業
平成21年10月21日 ラストスパートの時期を
平成21年10月23日 今時の若者は
平成21年10月26日 心地よい緊張感
平成21年10月27日 教員採用選考4名が合格
平成21年10月28日 最終チェック
平成21年10月29日 普通科高校生就職支援促進事業
平成21年10月30日 進学希望者の合格状況
平成21年10月31日 球根の植え付け作業終了
平成21年11月2日 就職支援員着任
平成21年11月4日 社会見学会
平成21年11月5日 秋の深まりにつれ
平成21年11月6日 インフルエンザで学級休業
平成21年11月10日 休業クラスの授業等再開
平成21年11月11日 企業合同求人説明会
平成21年11月12日 生徒たちの作品
平成21年11月17日 本日から服装特別指導
平成21年11月18日 二学期も残りひと月余り
平成21年11月19日 服装の調整と暖房
平成21年11月24日 登校時に木枯らしが
平成21年11月25日 美化清掃ボランティア活動を称える
平成21年11月26日 インフルエンザによる学級休業
平成21年11月27日 錦繍の秋
平成21年12月1日 ケヤキがはらはらと
平成21年12月2日 「念ずれば 花ひらく」を信じて
平成21年12月3日 期末テスト前の授業、あと1日
平成21年12月7日 エンジェルベイビー
平成21年12月8日 保護者からのご意見・ご提言
平成21年12月9日 インフルエンザは小康
平成21年12月10日 教育相談に係る校内研修
平成21年12月11日 冷たい雨
平成21年12月12日 お汁粉
平成21年12月13日 いよいよ本格的な冬だが
平成21年12月14日 学期末の授業再開
平成21年12月15日 大学・短大合格状況
平成21年12月16日 幼稚園での保育実習
平成21年12月17日 富田林支援学校との交流会
平成21年12月18日 全国高校駅伝迫る
平成21年12月21日 二学期も残りわずか
平成21年12月22日 流れを確かなものに
平成21年12月24日 終業式を実施
平成21年12月25日 早朝美化清掃活動協力生徒の表彰
平成21年12月28日 仕事納め

仕事納め

 本日は、平成21年の仕事納め。
民間企業でも、本日までのところが多いのだろうか。電車の込み具合は、ふだんとほとんど変わらないように見えた。
大きな事故もなく何とか年を越せそうだ。保護者や卒業生、地域の皆さんのご支援、そして何よりがんばっている職員のお陰だと感謝している。

テレビニュースなどによれば、26日の土曜くらいから帰省ラッシュが始まっているようだ。生徒たちのご家庭でも、帰省されるというところが多いことと思われる。ピークはこれからだろうが、小さいお子さんを連れての帰省は大変だと思う。また車を使用される方については、行き帰りの交通安全にくれぐれもご留意願いたい。
私も親が健在であったときには、家族で年末に帰省したものだ。いつも列車やフェリーは大変な混雑であった。特にUターンするときは多くの人々と日程が重なり、混雑ぶりはすさまじいものがあった。子どもたちが幼かったときは、それは大変だった。
それでも無理をして帰ったのは、親やきょうだい、友人たちに会いたい、故郷の空気を吸いたいと思ったからに他ならない。
親が逝ってから二十数年になる。以来、正月には帰省していない。

(平成21年12月28日)

 

早朝美化清掃活動協力生徒の表彰

 快晴だ。
生徒は、今日から1月7日まで冬休みに入った。
部活動の生徒が一部登校しているが、校内は閑散とした雰囲気である。
職員は、12月28日が仕事納め、1月4日が仕事始め(12/29〜1/3 年末年始の特別休暇)だ。職員には、この期間を有意義に活用してリフレッシュすると共に、大いに鋭気を養って欲しい。

  昨日、早朝美化清掃活動で協力回数が70回になった生徒(1名)の表彰を、校長室で行った。これで70回を超えた生徒は3名となった。3学期には90回を超える生徒が2名出そうだ。「みんなのために汗をかく」、こういった活動に積極的に協力する生徒たちを、大いに称えたい。

  現在、2年生の協力者が少ない。12月に入って、比較的早く登校している生徒などに声かけをしてきたが、「来年度から協力してもよい」という生徒が数名出てきた。うれしいことだ。昨年度からスタートしたこの活動だが、最後まで絶えることなく盛り上げていきたいものだ。

(平成21年12月25日)

 

終業式を実施

 本日、2限の授業と大掃除の後、11時過ぎから2学期の終業式を体育館で実施した。
体育館の室温は8度と、かなり冷えた。
式では、私からの講話(下記参照)の後、伝達表彰を行った。内容は剣道大会と英語検定に係わってであり、それぞれ1名ずつだった。
その後、生徒指導部長、続いて進路指導部長、最後に保健主事から話があった。

明日から冬休みに入るが、生徒諸君には元気で過ごして欲しい。
なお、本年の仕事納めは、28日(月)である。


2学期終業式 講話

生徒諸君、こんにちは。
明日から冬休みに入る。二学期が始まった頃は、まだ残暑が厳しく「暑い、暑い」とついこぼしたものだが、徐々に涼しくなり、先週からはとても寒くなった。それだけ二学期は期間が長かったということだろう。
この機会に二学期を振り返って欲しい。全力を尽くすことができたという人が何人いるだろうか。全員そうであればうれしいのだが。
反省すべき点については、即、三学期の生活に生かしていこう。
 
三年生については、二学期は進路を決める大事な時期になった。進学・就職とも、すでに内定している人もいるが、まだ決まっていない人もいる。特に就職希望の人は求人が少なく厳しい状況が続いている。まだ内定していない人も少なくない。そういった人については本当に気の毒に思う。
今後も楽観はできないのだが、先生方もいろいろと手を尽くしている。決してあきらめずに粘り強く取り組んで欲しい。

  そしていよいよ、三学期は卒業に向けてラストスパートをかける時だ。とにかく悔いの残らぬように全力を尽くさなければならない。期待している。

  次に二年生だが、勉強や部活動、そしてボランティア活動などでがんばった人も多かった。が、一方で欠席や遅刻が多い人や授業に集中できなかった人、或いは社会のルールや校則を守れなかった人もいた。一人ひとりが自らを振り返り、しっかりと反省をして、足りなかった部分を三学期はきちんと改めることが求められる。
そして、三年生に進級して欲しい。

一つ、うれしいニュースを披露する。
おとなりの堺市美原区にある太成学院大学で、11月に学園祭が行われた。その学園祭の実行委員長を本校の卒業生が務めた。彼は見事なリーダーシップを発揮して、学園祭を大成功に導いたそうだ。
その大学の職員の方から直接聞くことができた。とてもうれしく思った。

  いろいろのところで、君たちの先輩はがんばっている。君らもそういった先輩方の後に続いてくれることを願っている。

明日から冬休み、元気に過ごして欲しい。

(平成21年12月24日)

 

流れを確かなものに

 「挨拶の飛び交う秩序ある元気な学校」の実現をめざして、職員一同、率先垂範を日々心がけがんばっている。本校には、まじめにこつこつ努力できている生徒も数多い。一方、依然として課題も少なくないが、ただ明るい兆しが見えつつあることは確かだ。

どの学校でも、社会のルールや校則等が守れないと内容によっては懲戒を受けることになる。本校では、その数が昨年と比べて約8割減(本日現在)となった。大きな前進である。

この流れを更に確かなものにしたい。

(平成21年12月22日)

 

二学期も残りわずか

 二学期の終業式が3日後に迫った。明日は学期最後の職員会議、いよいよである。

昨日(12/20)、京都市内(西京極陸上競技場発着)で開かれた全国高校駅伝を、母校の応援を兼ねて観戦して来た。
男子は七区間のタスキリレーだが、上位校のタイムは我々の時代に比べて5分以上も速くなっている。5分といえば、距離にすると約1,500メートルである。大変なレベルアップである。記録の向上は、上位校だけではなく全ての出場校にいえることだ。

スタートの一区は最長区間(10Km)であり、この区間の出来、不出来が、全体の成績を大きく左右する。そのため駅伝ファンなら誰もがご存知のとおり、各学校のエースランナーが一区に投入される。別名「花の一区」ともいわれる所以である。
一区の最後300m地点で、トップから最後尾の学校までつぶさに観察した。上位10チームくらいまでのエースランナーの走りは圧巻であった。高校生でもここまで走れるのかと感動すら覚えた。脚長で腰の高いフォーム。飛ぶように駆け抜けた。記録的にも長足の進歩を遂げており、我々の時代の日本選手権1万メートル上位入賞者のタイムである。

上位入賞校の幾つかでは、アフリカからの留学生が起用されている。このことについては、一部批判的に見られる向きもなくはない。しかし、海外留学生の多くは、生活態度やトレーニングに対する姿勢などが立派であり、各学校で模範となっているようにも聞く。今回優勝した広島県立世羅高校のカロキ選手(ケニア)は、毎朝4時半起きでチームメイトよりも1時間も早く朝練習を行っているとのこと。学習に対する姿勢も真剣であり、チームメイトは「カロキを見習ってきたから僕たちも強くなった」と話しているそうだ。同じく新聞記事によれば、ケニアの中学校当時、その学校で長距離を志している者の中で、「カロキより遅い選手はいなかった」とのこと。日本に来てから急速に記録が伸びたのだ。もちろん、元々の素質も秀でたものがあっただろうが、競技力の向上は本人のハングリーで真摯な姿勢に負うところが多いのだろうと推察する。

我々は、スポーツに限らず、いろいろの分野で大活躍している人や成功している人を見ると、とかくその人の素質のよいことばかりに目がいってしまう。素質の左右する部分も事実あるが、偉業の陰には血の滲むような努力があることをけっして忘れてはいけない。
昨日の観戦・今日の新聞記事を通して、故 村社講平先生(ベルリンオリンピック五千・1万m4位入賞)の「オリンピックの覇者に天才無し」の言葉が浮かんだ。自らをも戒めたい。

ところで母校の成績だが、58校中53位であった。四国勢の成績は押しなべて振るわなかった。京都の寒さは南国育ちには過酷だというハンディはあるが、九州勢の中には上位に食い込んでいる学校も少なくない。よって、いい訳にはならないだろう。おそらく、後輩諸君も満足はしていないと思う。今回出番のなかった生徒諸君も含め一人ひとりがこれまでを反省して、早速今日からのトレーニングに生かして欲しい。
後輩たちの活躍は、卒業生に元気を与えてくれる。私も大きな元気をいただいた。感謝している。
母校には、二年生、一年生に有望な選手が多いと聞く。来年の更なる飛躍に期待したい。

(平成21年12月21日)

 

全国高校駅伝迫る

 冬らしくない暖かい日が続いていたときは、「冬は思いっきり寒いほうがよい」などと言っていた私だが、ここ数日の真冬並みの冷え込みは応えている。ただ校長室は、何とか暖房無しで過ごしている。
明日はもう一段寒くなりそうだ。三郷町(我が家のある)の最低気温はマイナス4度、最高気温は4度の予想となっている。

  早朝美化清掃ボランティア活動に協力してくれている生徒たちにも、朝の冷え込みが厳しく気の毒である。それにもめげずがんばっている姿は尊い。

第60回全国高校駅伝競走大会(女子は21回)が、いよいよ明後日に迫った。
今回、大阪府の代表校は、男子が関西大学北陽高校(初出場)、女子は大阪薫英女学院高校(4年連続4回目)である。都道府県の代表が都大路を舞台として激走するわけだが、両校選手には大阪代表として全力を尽くしていただきたい。

私の母校・宇和島東高校も、愛媛県代表として男子の部に出場する。都道府県代表47校に、60回記念大会ということで地区代表11校が加わり計58校で競うが、強豪校とはレベル差が大きいので、上位に食い込むことは至難の業だ。寒い時期でもあり体調管理が難しいが、晴れの舞台でベストタイムを出して欲しいものである。

明日の19日(土)夕刻には、宿舎を訪問し後輩諸君を激励する予定だが、逆に後輩たちの元気を貰うことになるだろう。その後は京都市内で開かれる陸上競技部のOB会に出席し、明くる日皆と一緒に声援を送る。楽しみである。

(平成21年12月18日)

 

富田林支援学校との交流会

恒例となっている富田林支援学校・高等部生徒との交流会が、本日催された。本校の21名の生徒が、懐風館高校の11名と共に同校を訪問し、一緒に授業に参加するなど交流の輪を広げた。
この行事は例年どおり一学期にも計画されていたが、残念なことにインフルエンザの感染拡大の影響で中止となった。富田林支援学校の生徒も、毎回この交流会を楽しみにしてくれている。この定着している交流会を、本校閉校後は懐風館高校が継承してくれることになっており、今回初めて合同での訪問となった。

  来年も合同で実施するが、この交流会が更に発展していくことを切に願っている。

(平成21年12月17日)

 

幼稚園での保育実習

今朝はどんよりとした冬空。気温も下がり、昨日までが暖かかったので寒く感じた(校長室の室温 16.5度 9時現在)。ただ昼前から時折り陽も差したので、4時限目、南面の教室は室温が上昇したことだろう。

夜中、金剛山に3センチ(7時現在)の積雪があったようだ。下からも白く見える。ホームページでの情報によれば、金剛山では11月3日に山頂付近で雪が降り、辺り一面薄っすらと白くなったようだ。だが、その際は積雪とまではいかず、今回が今冬初冠雪とのことだ。
週間予報では、これから寒くなるようだ。19日(土)の気温予想は、最低気温が0度、最高気温が7度とのことである。

  本日11名の生徒が、徒歩10分くらいの所にある羽曳野市立西浦幼稚園を保育実習のため訪問した。私も様子を見に行ったが、園児たちはよく懐き、生徒たちも生き生きとした顔を見せていた。有意義な体験ができたと思う。
園長のお話では、西浦幼稚園ではインフルエンザに罹患する子どもたちもごく少なく、これまでのところ休園なども無かったとのことだ。

  なお、明日は府立富田林支援学校高等部との交流会があり、本校から26名の生徒が同校を訪問することになっている。

(平成21年12月16日)

 

大学・短大合格状況

大学・短大への進学希望者のうち、本日現在で42名(4年制・30名、短大12名)の合格者が出ている。詳細は、下記のとおりである。

大阪電気通信大  3名    桃山学院大   2名    大阪芸術大    2名

大阪学院大    1名   阪南大     7名  四天王寺大    6名

大阪大谷大    1名   大阪産業大   2名  相愛大      1名

大阪樟蔭女子大  1名   大阪商業大   3名  甲子園大     1名

プール学院大(短)  2名   大阪芸術大(短) 1名   関西女子短大   3名

関西外語大(短)  1名    四天王寺大(短) 1名 藍野学院短大   2名

大阪大谷大    1名   大阪千代田短大  1名

(平成21年12月15日)

 

学期末の授業再開

 快晴であった。
期末テストが終わり、本日から授業が再開した。22日まで短縮授業を展開する。テスト期間中、中断していた美化清掃ボランティア活動も今朝から再開。

  4日が終業式だが、当日も終業式前に2時限の授業を実施する。

  今月25日から1月7日までが冬期休業で、仕事納めは12月28日となる。

(平成21年12月14日)

 

いよいよ本格的な冬だが

 最後まで残っていたドウダンツツジを最後に、我が家の落葉樹も今日ですべて葉が落ちきった。
いよいよ本格的な冬のはずだが、例年に比べ気温が高い。今日も、日中はコートを必要としなかった。

所用で電車に乗った。柏原駅のホームで親子づれ(30代前半と思われる母親と4歳くらいの男子)と一緒になった。電車を待つ間の子どもと母親の会話が、とてもよい感じであった。
子どもは好奇心旺盛で、お母さんに次々と質問を投げかけた。

「お母さん、タバコが落ちているよ」

「そうだね、駅や電車ではタバコを吸ってはだめなのにね。他の所でも、でもできたらタバコは吸わないほうがいいね」

「タバコを吸ったら死ぬの? 」

「いろんな病気の原因になるし、最後は死ぬかもね」

「原因って何? 」

「そのことが元で病気になるということよ」

「お父さんも吸っていないね。ぼくも、大きくなってからも吸わないよ」

「そうだね。吸わないほうがいいね。ずっと元気でいてほしいもの」

  この他にも会話が続いたのだが、子どもの問いかけに対して、その母親は邪魔くさがらずに実にていねいに答えていた。簡単そうで、なかなかできないことだ。
この子はこのようなお母さんの愛に育まれながら、きっとまっすぐに育つだろうなと、感心した。同時に、とてもさわやかな気持ちになった。

(平成21年12月13日)

 

お汁粉

 期末テスト最終日の昨日(12/11)、放課後、関係教員が焼き芋や焼餅を入れたお汁粉を作り、早朝美化清掃ボランティア活動に協力してくれている生徒たちに振る舞った。
どちらもなかなかおいしくできていて、生徒たちは喜んで食した。総勢13名だった。

せっかくの機会だったので、私からも歌を一曲(舟木一夫の「花咲く乙女たち」作詞 西條八十  作曲 遠藤 実  昭和40年)プレゼントした。下手な歌だが、こちらも喜んでくれたようだ。

(平成21年12月12日)

 

冷たい雨

 昨夜来の冷たい雨が降り続いている。
今朝、私が最寄り駅から歩いたときは小降りで助かった。いつものように通用門に立ったが、生徒の登校時には風も出て横殴りの雨となった。濡れた生徒も多く、気の毒であった。じっと立っている私も、ズボンがかなり濡れた。昨日の予報では、昼ごろには止むということだったが、どうやら夕刻まで降り続きそうだ。

  校庭に植えた4,800球のチューリップが気になり、二日に一度は様子を窺う。芽吹きに備え、力を蓄えているここと思われる。通学、通勤には恨めしい今日の雨だが、そういった意味ではチューリップには恵みの雨となっただろう。

  本日で期末テストが終了。14日(月)からは、短縮授業で午前中のみとなる。
生徒諸君には、時間を有効に使って欲しいものだ。

(平成21年12月11日)

 

教育相談に係る校内研修

 今夜は雨となり、明日の昼ごろまで続くようだ。 校庭を彩った木々の紅葉も、ほとんどが落葉した。残るはイチョウのみである。

7日(月)の午後、今年度2回目の教育相談校内研修として精神科医の横内敏郎氏をお招きし、「心の健康相談の支援」をテーマにご講義いただいた。

横内氏には、1学期の第1回でも講師を務めていただき、発達障害についてご講義願った。今回は人格障害や思春期のうつについて、また自殺や自傷のメカニズムなどに関して詳しくお話しいただいた。
講義後の質疑応答でも熱心な質問が相次いだ。有意義な研修であった。

(平成21年12月10日)

 

インフルエンザは小康

 天気は下り坂。午後からは陽も射さず、最高気温は13度と例年よりも高いくらいなのだが少し寒く感じた。明日の夜は雨、明後日は曇り時々雨という予報である。

本日は期末テスト3日目。心配したインフルエンザも本校では感染拡大は見られず、無事、最終日の11日を迎えることができそうである。ひとまず安心といったところだ。

テスト終了後の16日と17日には、近くの幼稚園や支援学校との交流会も予定されている。本校生はもちろんのこと、先方の園児や生徒たちもとても楽しみにしていると聞く。インフルエンザの影響で中止といったような、残念な事態にならないことを切に祈る。

(平成21年12月9日)

 

保護者からのご意見・ご提言

 学校教育自己診断に係わってのアンケート調査を実施した。現在、係で集計やその結果についての考察等を行っている。
保護者については、43%の回答率だった。
集計結果や考察などについては別途公開するとして、今回いただいたご意見・ご提言を私なりに整理してみた。

・ 先生方には子どもたちに対して親しく声をかけていただき、それぞれの個性を考えた対応をしてもらっている。

  ・ 西浦の規律指導は、甘いのではないか。先生方は生徒に負けないで指導して欲しい。

・ 中学校では授業についていけなかったが、西浦ではこれまでとったことがない点数を獲得でき、子どもを褒めることができた。喜んでいる。

  ・ 最低ラインぎりぎりの、形だけの授業となっているのではないか。いろいろの面で先生間の差が大きい。

  ・ 学校行事が盛り上がったものになっていない。今年の体育大会・文化の集いは残念であった。閉校になるからこそ余計に、工夫してさらに盛り上げて欲しい。

  ・ 西浦のホームページは充実していて情報を得られやすい。

以上のとおりである。
客観的に鋭く、かつ的確に見ておられるなという感想をもつと同時に、多様な生徒が通学する中、焦点をどこに合わすかの難しさを改めて痛感している次第だ。

閉校まであと1年3ヵ月余りとなったが、これらの貴重なご意見・ご提言を、今後の学校運営、学校経営にスピーディーに生かさなければならない。

(平成21年12月8日)

 

エンジェルベイビー

朝、少し冷え込んだが、さわやかな天気となった。
本日から期末テスト(〜11日)が始まった。生徒諸君には、全力を尽くして取り組むことを期待する。

校長室には、観葉植物の鉢物が幾つかある。元気に育つよう水遣りなど気を配っている。わりとみな元気である。
今朝登校すると、そのうちのひとつデンドロビュームの『エンジェルベイビー・ブルー愛』というひと鉢に、白い花が二輪開いていた。名称のとおり、瑞々しく実に愛らしい。
昨年は咲いた記憶がない。この一年の管理がまずまずであったのだろうと自画自賛している。

(平成21年12月7日)

 

期末テスト前の授業、あと1日

 ここ数日、快晴の暖かい日が続いていたが、今日は一転冷たい雨。夜まで降り続きそうである。最高気温も12度、昨日までがぽかぽか陽気だったので、余計に寒く感じる。

  心配しているインフルエンザだが、期末テスト前の授業も明日1日なり、7日(月)から始まる期末テストも学級休業等なしで、何とか乗り切れそうな状況になってきた。油断はできないが。

現在、インフルエンザに罹患中の生徒は計8名だが、これらの生徒については引き続き療養・静養に努め、早い回復を祈る。
その他の生徒については予防に努める中、土・日も気を引き締めテスト勉強に精を出して欲しい。

(平成21年12月3日)

 

「念ずれば 花ひらく」を信じて

 インフルエンザにより、11/27〜11/30にかけて3年生ひとクラスが学級休業した。その後も他のクラス、特に3年生において、罹患者が散見される。
12/7から期末テストが始まるが、何とか明後日の金曜(12/4)までの授業を終了させ、7日(月)からの期末テストを予定どおりに実施したいものだ。


今年の就職戦線がこれまでになく厳しい状況であることは既報のとおりだ。本校生の学校斡旋就職希望者のうち、未だ25名が内定していない。進路指導部や学級担任をはじめ、打開に向け総力をあげて取り組み中で、生徒諸君も2回目、3回目とチャレンジを続けている。
今のところ明るい兆しはなかなか見えないが、「念ずれば 花ひらく」ことを信じて、あきらめることなく挑み続けて欲しい。

(平成21年12月2日)

 

ケヤキがはらはらと

 終日、秋晴れの素晴らしい天気に恵まれた。
通用門の両脇に、2本のケヤキが植わっている。その近くに、別のケヤキが数本。毎朝、通用門に立ち、挨拶を投げかけながら生徒たちを出迎える。今朝は、風がそよぐと黄葉したケヤキがはらはらと風に舞った。時折り吹く少し強めの風に、落ち葉が団をつくって溜まりに向け地面を駆け抜ける。そういった自然の織りなす風情ある光景の中、生徒たちが登校した。
本校での二度目の師走を迎えた。

(平成21年12月1日)

 

錦繍の秋

 本日からインフルエンザのため、ひとクラスを学級休業(〜30日)とした。他クラスへの拡がりを懸念するが、これまでのところ大きな拡がりは見せていない。ただ予断は許さない。

8時ごろから気温が上昇し、羽曳野市内の最高気温は、20度を超えたようだ。昼過ぎの校長室の温度は25度を記録した。半袖でも過ごせそうなぽかぽか陽気となった。

暖冬という長期予報も耳にする。日当たりのよい校長室は、今年も暖房なしで過ごせそうである。

校庭では、サクラやケヤキなどの紅葉がとても美しい。往来の人々の足をも止める。また、サザンカの花も、盛りを迎えた。昨夜のテレビニュースでは、御堂筋のイチョウの黄葉も見ごろに近づいているとあった。
まさに、「錦繍の秋」である。

(平成21年11月27日)

 

インフルエンザによる学級休業

 20日ほど前に、インフルエンザでひとクラスが学級休業をした。その後、本校では大きく拡がることはなかったが、ここへきて感染者が増える傾向にある。
3年生のひとクラスを、明日から学級休業とする(4日間 〜30日)。

当該クラスの生徒諸君は、この期間外出を控え、自宅で学習や休養に努めて欲しい。

今回は、他のクラスに拡がる恐れもなくはない。その他の生徒についても引き続き、手洗いやうがいなどの励行に努めるよう注意喚起する。

罹患した生徒には治療・静養に努め、早く回復して12月7日からの期末テストに支障のでないことを祈る。

(平成21年11月26日)

 

美化清掃ボランティア活動を称える

 本日昼休み、校長室において早朝美化清掃ボランティア活動で功績のあった生徒5名を表彰した。
内訳は、70回が2名、50回・30回・20回が各1名であった。これらの生徒を含め、協力生徒全員の日ごろの献身的な活動に対して、改めて敬意を表したい。
通学路や校庭が美しくなっていることは、いつもお伝えしているとおりだ。川沿いの通学路を通勤や通学、及び散歩などで地域の人々が往来するが、「きれいになり気持ちがよい。ありがとう」と多くの方からお声をかけていただく。

  こういった地道な積み重ねが、地域からの信頼回復につながっていると確信する。

(平成21年11月25日)

 

登校時に木枯らしが

 朝、生徒たちの登校する時間帯に木枯らしが吹き、とても寒く感じた。暖房していない校長室でも室温が16度あったのだが、風があると、随分と体感が違ってくる。
寒くなると遅刻する生徒が増える傾向にあるが、遅れず登校して欲しい。

風に木の葉が舞う様は風情があるが、落ち葉の処理、清掃に携わる人にとっては大変な作業となる。これからの時期、本校でも校務員は多忙を極める。
住宅地などの道路の並木についても、多くの自治体は近辺住民の労苦と通りすがりの人たちなどの青葉・若葉や紅葉等を愛でる気持ちとの狭間にあって、苦慮していると聞く。
  どこの自治体も財政状況が厳しい中、優先事項とはいえ環境整備に使える額にも限度があるだろう。課題解決には、当該区域の住民のみならず、広い範囲の住民によるボランティア活動が欠かせないと思うが。
15年くらい前、ランニングの大会でオーストラリアのある町を訪ねたとき、早朝、ボランティアと思われる大勢の住民が、力を合わせて落ち葉かきに精を出していたのを見かけたことがある。国内においても、私が知らないだけで、多くの自治体で先進的な取り組みがなされているのだろう。

(平成21年11月24日)

 

服装の調整と暖房

 昨日、下校の際とても寒く感じたので、今日はコートを着用して登校した。当然だが、とても暖かかった。
体、特に臓器を内包する胴体部は重要な部位のため、十分な血流が確保されることが求められる。やせ我慢などをして胴体部を冷やす(冷える)ことは、健康上好ましくないと聞く。
  ただ汗を多くかくほど必要以上に暖房をするというのは、ナンセンスである。電車の中でも暑いと感じてしまうほど異常に暖めている場合がある。こういう場合も面倒くさがらずにコートを脱ぐなど、こまめに服装の調整をすることが求められる。
外気温や室温に応じた、臨機応変の調整が必要だ。

  毎年12月下旬、京都の都大路で全国高校駅伝が開かれる。テレビでも中継されるのでご存知の方が多いだろうし、駅伝ファンで、正月の箱根駅伝なども含め年末の高校駅伝を楽しみにしておられるという方も多いことだろう。

私事で申し訳ないが、私の母校・宇和島東高校が全国高校駅伝の愛媛県代表となり、3年ぶりに都大路を駆けることになった。私は中学校からずっと陸上部に所属し、長距離を走ってきた。高校生のときも、主将として多くの仲間と共に汗を流した。卒業して41年になるが、後輩たちが活躍してくれることは、とてもうれしい。

平成18年に続いて4回目の全国大会出場だが、12月20日の大会当日は京都まで出かけ、仲間と共に声を張り上げて応援するつもりだ。

(平成21年11月19日)

 

二学期も残りひと月余り

 ―――とかと秋の空と言われるが、昨日とは一転、素晴らしい秋晴れとなった。雨上がりで空気も澄んでいる。実に気持ちがよい。予報では、明後日まで続くという。
気温も徐々に下がってきて、コートなどの防寒着を着用する人の数が、電車などで見る限り概ね半数を超えたようにも見える。

  もうすぐ12月、二学期もひと月余りとなってきた。本校では、12月7日から学期末考査が始まる。月日の経過するのが、とにかく早い。「歳を重ねるにつれ誰もがそう思うようになる」と言われるが、さまざまな経験を経る中、「残り少ない人生、時間を大切にしなければ」という気持ちが、無意識のうちに働くということだろうか。

(平成21年11月18日)

 

本日から服装特別指導

 このところ雨の降ることが多い。今朝も夜半から降り続いている。今日は、夜遅くまで雨のようだ。通学時、生徒たちは駅から約1.5キロを歩く、自転車の生徒も多く、どうしても濡れてしまい気の毒である。靴に雨が浸み込むと靴下まで湿り、いつまでも冷たい。

15日(日)、所用で奈良公園界隈を車で通ったが、紅葉が見ごろであった。夕刊の紅葉情報では、京都の名所も軒並み「見ごろ」になってきた。見事な紅葉、黄葉に出会い、感動を味わいたいものだ。

華道部の作品が本校1階ロビーを彩ってくれていたが、その一部を校長室に移してくれた。どちらかというと殺風景な部屋を賑やかにしてくれている。有り難いことだ。

今朝から、校門・通用門での服装特別指導が始まった。雨の中、当番の教員がチェックをした。教員には「やさしさと温かみを基盤に、粘り強く厳しい指導」をと、くり返し指示しているが、丁寧で粘り強い指導がなされていた。有り難く思っている。
服装に不備があり、取りに帰った生徒もいる(保護者には、服装特別指導の趣旨については事前に周知済み)。このようなチェックをしなければならないということは、裏を返せばルールを守っていない生徒がいるということだ。とても残念なことである。

  「秩序ある元気な学校」の実現に向け、服装のみならず、すべてにわたり全員がルールを守るように心がけることが求められる。
服装特別指導は、19日(木)まで実施される。

(平成21年11月17日)

 

生徒たちの作品

 天皇陛下即位20年の式典が開かれる本日、天気が心配されたがさわやかな日和となった。関東以北は、昨日までの予報では雨のように聞いていたが、全国的にまずまずの天候となった。天も慶賀を察し、雨を降らせることを避けたのであろう。
本校でも、正門・通用門、及び玄関脇掲揚ポールの三箇所に国旗を掲げ祝意を表した。サクラやケヤキなどの紅葉、黄葉の照り輝く中、国旗が翩翻と翻った。

昨日から保護者懇談会が開かれているが、玄関ロビーには美術部作成の「ふぐ」などの造形物と華道部による「生け花」の作品が展示され、華やかかつ和やかな雰囲気を醸し出してくれている。興味や関心をもとにこつこつと努力を積み重ね、自己実現を図りつつある生徒も多く見受けられる。
ご来校の節には、生徒たちの作品をぜひご鑑賞願いたい。


(平成21年11月12日)

 

企業合同求人説明会

 今日は、全国的に広い範囲で雨。
家をでるときはかなりの雨脚だったが、本校最寄り駅からは弱まり足元の濡れも大したことはなかった。山間部では夜中に激しく降ったのであろう、大和川はかなり増水していた。
明日は、各地で天皇陛下御在位二十周年の祝賀行事が各地で開かれる。秋晴れになることを祈るが、あいにく、東京は明日も雨のようだ。近畿は何とか雨は避けられそうであるが。

昨日、府立体育会館で合同求人説明会が開かれ、本校生徒も22名が教員2名の引率の下、参加した。参加企業は、昨年より約5割少ない80社余りであった。
今回参加した生徒のうち、10数名が受験する予定である。内定が取れるよう精一杯努めてほしい。

(平成21年11月11日)

 

休業クラスの授業等再開

 インフルエンザ感染拡大のため、2年生のひとクラスを先週11/6(金)から昨日まで学級休業としていたが、今のところ、罹患生徒に重症と思われる者はいないし、多くはすでに回復した。感染の大きな拡がりの兆候もない。本日から平常どおりの教育活動を再開した。
しかし、油断は大敵。手洗い、うがい等を励行するなど、予防に努めてほしい。

  昨日、チューリップの球根300球を追加で植え付けた。10/31の合同植え付けの際、予定していた植え付け面積に対して球根が不足し、急遽取り寄せた。これで、合計4,800球となった。

(平成21年11月10日)

 

インフルエンザで学級休業

 他校では、インフルエンザで学級休業や学年休業が相次いでいる。8月20日以降、この近辺の府立高校で休業を経験していない学校は、本校ともう一校のみであったが、とうとう本校でも、ひとクラスが本日(11/6)から4日間(〜9日)の休業となった。
当該クラスの生徒諸君は、この期間外出を控え、自宅で学習や休養に努めて欲しい。また、その他の生徒についても引き続き、手洗いやうがいなどの励行に努めるよう注意喚起したい。

5日(火)には全員の元気な顔を見たいものだが、予断を許さない。

(平成21年11月6日)

 

秋の深まりにつれ

 11/2に、例年より早く冬将軍が訪れた。昨朝、通勤時とても寒く感じ、思わずポケットに手を入れて歩いた。まだ11月初旬だというのに、手袋の必要性を感じると共にコートが恋しくなった。
年齢のせいかなと少し寂しい気がしたのだが、自宅付近の朝6時の気温が2.7度であったことを後で知り納得した。今朝は緩み、10度を若干上回った。これから秋の深まりにつれ、徐々に気温が下がって来る。

本日、校長室の扇風機を仕舞ってもらった。

(平成21年11月5日)

 

社会見学会

 昨日(11/3)、PTA主催の「社会見学会」が開かれた。前日木枯らし一番が吹き当日の天候が心配されたが、それほど寒くもなく上々であった。
貸し切りバスで京都に向け出発したが、見学先は源氏物語ミュージアム(宇治)・黄桜酒造(伏見)、銘菓「おたべ」本館の三箇所であった。
昨年に引き続き、しらとり会(PTA役員OB・旧職員)からの参加もあり、乗務員の方も感心するくらい終始和やかな雰囲気の中、有意義な研修となった。
どこも紅葉真っ盛りには今しばらくといった状況だったが、みなさんと共に楽しい一日を過ごすことができた。

  祭日でもあり帰りの渋滞が懸念されたが、信じられないくらいスムーズに流れ満足度も倍加した。


(平成21年11月4日)

 

就職支援員着任

 昨夕、かなり強い雨が降ったので、球根を植え付けた箇所の土が流れたりしていないか心配になった。朝一番に点検したが、全く問題なかった。恵みの雨となり、土がしまった状態になった。 普通科高校就職支援事業で本校に配属となった方が、今朝登校した。予想していたよりも若い方で、きりっとしたスポーツマンである。本校にとっては的確な人選であると、私はそう思っている。取り敢えずは3月いっぱいの勤務となるが、求人開拓、企業開拓等で大きな戦力になっていただけるものと期待している。

  祭日でもあり帰りの渋滞が懸念されたが、信じられないくらいスムーズに流れ満足度も倍加した。

(平成21年11月2日)

 

球根の植え付け作業終了

 本日(10/31)、10時からチューリップの球根4,500球の植え付けを行った。
これ以上ないほどの天候に恵まれ、総勢46名(保護者・在校生・卒業生・PTA役員OB・旧職員・教職員)で楽しく賑やかに植え付けをした。校務員を中心に事前準備がきちんとなされていたので、作業はスムーズに進んだ。
作業終了後、校庭の一角、鮮やかなアメリカハナミズキの紅葉の下、全員で昼食会をもった。ここちよい汗をかき、そしてそのことが西浦のためにつながっているという充実感が、どの顔にも一杯に漲っていた。ありがたいことである。
西浦高校関係者の熱い、そして温かい思いを強く感じた一日であった。


(平成21年10月31日)

 

進学希望者の合格状況

 さわやかな秋晴れが続く。明日のチューリップの植え付けも、上々の天候の下、楽しい作業となりそうだ。
こに来て、校庭の桜やケヤキの色づきが進んだ。昼ごろ、出張で狭山市を訪ねたが、イチョウ並木も黄色くなりつつあった。昼夜の温度差が大きくなったからであろう。

本校の進学希望者の合格状況だが、進学希望者(専門学校等含む)は86名で、そのうち66名がすでに合格している。あと20名が、これから実施される推薦入試や一般入試に挑む。全員首尾よく合格を果たして欲しいものだ。

(平成21年10月30日)

 

普通科高校生就職支援促進事業

 生徒の就職については、厳しい状況が続いている。本校では、内定をもらえていない学校斡旋希望生徒が、未だかなりの数にのぼる。現在のところ求人がほとんどなく、受験がままならない。就職希望者の多い学校は、どこも頭を抱えている。
そのような中、一昨日、内定者が久しぶりに出て、大いに喜んでいる。

 国の「ふるさと雇用再生基金事業」の一環で、普通科高校生就職支援促進事業というものがあり、年度途中ではあるが、就職希望者の多い普通科高校30校に1名の人的な配置がなされることが決まり、本校にも11/2から配置されることになった。「求人開拓、企業開拓等に有効に活用しなさい」という趣旨である。
 配置された方にはハローワークや企業等に積極的に出向き、求人開拓で汗をかいていただきたいと思っている。

 11/10(火)には、府立体育館で府の合同求人説明会が開かれる。本校からも職員付き添いのもと、希望生徒を参加させる。全員の生徒が、できるだけはやく内定を勝ち取るよう祈っている。

(平成21年10月29日)

 

最終チェック

本日(10/28)午後、PTA執行部役員の方が集まり、「チューリップの球根合同植え付け会」の最終準備を行った。4.500球の球根を区画別に仕分けしたり、用具の確認をするなど、細部にわたって念入りに準備した。
昨日、富山の農協から球根が届いたが、見るなり「うわぁ、これなら」と感嘆の声をあげてしまった。何も分からない私でも、大きさの揃った、見て触っただけで品質のよさを感じた。極上の球根である。きれいに咲かせるようにしなければと、さらに気合が入った。
準備は万端。31日は天気にも恵まれそうだし、盛り上がった合同植え付け会になりそうである。


(平成21年10月28日)

 

教員採用選考4名が合格

昨日(10/26)午前10時、平成22年度大阪府教員採用選考の合格発表があった。
本校勤務中の、4名の講師が見事合格を果たした(昨年は2名)。誠に慶びに堪えない。これまでのたゆまぬ努力が実を結んだと思われる。心からの賛辞を贈ると共に、来年四月からの教諭としての赴任に向け、気を緩めずさらに一層精進されることを望む。

本日の朝礼で、今回は志が果たせなかった方を含めチャレンジした全員から、これまでの支援に対して、教職員に謝意が表された。

(平成21年10月27日)

 

今時の若者は

秋晴れのさわやかな天気が続いている。大台ケ原の紅葉がピークを迎えているというニュースも耳にするが、平地では、あとひと月はかかるだろう。

本日付の読売朝刊の記事「大学を歩く」の中で、大坪 檀(静岡産業大学学長)氏が、「キャンパスで燃える学生見て」という題で次のように述べておられる。
『スポーツ、芸術、そして災害時のボランティア等、国内外の様々な分野で日本の若者が大活躍しています。今時の若者はと見下し、批判するのは世の常かもしれません。しかし、現代の日本の若者の活躍、行動力には目を見張るものがあり、大学で学ぶ学生も同様です。・・・・・・中略。皆さんにはぜひ一度大学を訪れ、近頃の大学の学生を自分の目で観察していただきたい。授業に備え、開始30分前に登校する学生も珍しくありません。携帯電話に夢中な学生を注意しない教師の指導力を問題視する学生もいます。熱心にいそしむ現代の学生のまじめさに感心されると思います。頑張る学生を励まし、自信と勇気を与えるメッセージをかけてください。・・・・・・。』まさに、同感である。
大坪氏もご指摘のように、ゴルフの石川選手、体操の日本代表選手、そしてピアニストの辻井さんなど、快挙を成し遂げ、感動を与えてくれる若者も多い。また目立たないが、しっかりと努力を積み重ねている若者も数多い。

本校でも、いろいろの分野でこつこつとまじめに取り組み、成果をあげつつある生徒も少なくない。一面だけを捉え、つい「今時の若者は・・・・・・」と嘆いてしまうことも多いが、よいところをしっかりと評価しより輝かせるようにしなければと、本日の記事を読んで改めて思った。

(平成21年10月23日)

 

ラストスパートの時期を

今朝は明け方冷え込み、最低気温は羽曳野市で11度、奈良・三郷町では9度であった。秋晴れの快晴で、とてもさわやかである。
中間テストも昨日で終了、生徒諸君にはほっと一息というところだろうか。この季節、学習に、スポーツに、何を行うにしても絶好の時期である。時間を有効に使って、何事にも全力でチャレンジして欲しい。
特に3年生には、卒業式まで130日となった。冬休みや休日等を差し引くと、学校へ出てきて学習する日数は、もう80日余り。3学期になってがんばればでは遅い。ラストスパートをかける時期がそろそろ近づいてきたのだ。
悔いの残らぬように努力して欲しい。

(平成21年10月21日)

 

植えつけの事前作業

10/31(土)10時からPTAを中心にチューリップの植えつけを行うが、今日現在で30名を超える方から協力申し込みが届いている。その中には、80歳を超えておられる創立当時のPTA会長も含まれている。これからまだまだ協力者が増えそうである。ありがたいことだ。

先日来、校務員にご苦労願って、植える場所の掘り起こしなどの事前準備を行って貰っているが、それもいよいよ最終段階に入り、本日午後、私も一緒に汗をかかせて貰おうと家から作業着等持ってきた。ところが、作業が順調に進み午前中で実質終わってしまった。
張り切っていただけに少し拍子抜けの気持ちも正直あるが、邪魔をしなくてよかったのかもしれない。

  10/26(月)には、富山県の農協から球根が届く予定だ。28日(水)にはPTAの保護者が来校され、植え込み区画別に球根や用具などの仕分けを行う。着々と準備は進んでいる。

当日の天気が心配だが、みんなの気持ちがお天道様に通じてくれることを信じたい。

(平成21年10月20日)

 

キンモクセイ、今が盛り

早合点というのは慎むべきことだが、やってしまった。

9/25の本欄で、キンモクセイが咲き始めたことについて触れた。その数日後に我が家のすぐ近所でも咲きかけているのを確認した。その後もちょこちょこ咲いているのを見かけたが、感動を覚えるような姿や独特のあの甘い香りにはなかなか出会えずにいた。天候の面でこの一年は、キンモクセイにとって有り難くない状況だったのかなと思ったりしていた。
それがここに来て、どこでも何とも言えぬ芳香を放って咲き誇る姿を見かけるようになった。これから満開を迎えるといった木も少なくない。特に花つきが芳しくない外れの年というわけではなかったのだ。
学校近辺では、花の盛りが昨年より1週間から10日程度も遅い。

  私が今季初めて咲いているのを見つけた木などは、恐らく8月の遅い時期か9月になってから強く剪定され、防衛反応で木があわてて花を開かせてしまったのであろうと推測される。他の樹種でも、時折り見られる現象だ。
咲き始めの時期が早いと感じたことや外れの年と思ってしまった早合点を、大いに反省している。

  昨年の10/6本欄でも書いたが、年々キンモクセイの開花や満開の時期が遅くなっていることは事実である。

(平成21年10月17日)

 

中間テスト3日目

中間テストは、今日が3日目。 インフルエンザ感染の拡大を心配しているが、感染者が数名出ているものの特定のクラスには偏ってはなく、本校では今のところ大きな影響は受けていない。

  昨日正午までの統計(府教委保健体育課発表)では、8月20日以後、臨時休業措置をとった府立高校は158校にのぼっている。近辺の高校も軒並みである。テスト期間中に学級休業などという事態になると、ふだん以上に対応が困難である。
何とかこのまま乗り切りたいものだ。

(平成21年10月16日)

 

頃合いを見計らって

校長室には、木立ベゴニアやトックリランなど鉢植えの観葉植物が、大小合わせて9鉢もある。中には、10数年前の卒業記念アルバムの写真の中で、当時の校長の傍らに鎮座しているものもある。代々の校長先生方が丹精されて来られたものを、私の代で弱らせては申し開きできないと考える。

庭いじりを趣味として33年になる。自分なりに学びもし、経験も積んできたので庭木の培養・管理については、相応の自信がある。しかし、観葉植物など主に室内で育てる鉢物については特別に学んだこともない。全くの素人である。ただ、20代後半から30代半ばの若いときに盆栽の培養に凝った時期があり、鉢物への水遣りのコツは心得ているつもりだ。地植えの庭木管理に共通するところも少なくない。

鉢植えを弱らせる原因で最も多いのが、水を必要以上にやり過ぎることだ。過ぎたるは及ばざるがごとし。「鉢土の表面が乾いたら水をやる」というのがコツである。それも植物の成長サイクルからいうと夜間は鉢土が乾いていることが望ましいので、夜遅くの水遣りは好ましくない。

「乾いたら適量を与える」というのは、子育てや教育にも共通する(つながる)ことだろう。むやみやたらにやかましく言わず、頃合いを見計らってポイントを的確にアドバイスしてやることが大事であろう。

本校へ赴任して1年半が経過した。今年は連休が多く、校長室の鉢物への水遣りには随分気を使う。ただこれまでのところ、わりと勢いよく育っている。歴代の校長先生方にも申し分が立つというものだ。

(平成21年10月15日)

 

明日から中間テスト

台風18号が秋の深まりを後押ししたようだ。アメリカハナミズキの色づきが日を追って進む。菊の蕾が日増しに大きくなっている。今朝は思わず、ポケットに手を突っ込んだ。朝早い時間の冷たさは「秋涼」を通り越し、「秋冷」という表現が似合うようになった。

明日から中間考査が始まる。
今日は試験勉強のため授業は半ドンだ。生徒諸君には、時間を有効に使い全力で臨んで欲しい。

(平成21年10月13日)

 

PTA協議会での活動報告

10日(土)の午後、天王寺で7ブロックのPTA協議会総会・研修会が開かれた。
総会の活動報告の部において、本校も他の2校(東住吉総合・藤井寺)と共に発表した。他の2校は学校紹介を兼ねた報告となったが、本校の発表はPTAの活動に焦点化した。歯切れの良い会長の説明と相俟って、ひじょうにわかりやすかったと思う。3校ともパワーポイントを駆使した報告であったが、本校のものが技術的にもレベルの高さが際だった。
本校が、そして本校PTAが元気よく活動している様子を、十分伝えることができた。これも、お忙しい中、本校役員のみなさんが協力して時間をかけて作成した賜物である。御礼を申し上げたい。

  すでにご案内のとおり、10/31(土)10時から、PTAが中心となって校庭にチューリップの球根の植え込みを行う。
本校関係者大勢の協力を賜りたい。

(平成21年10月12日)

 

高校生就職支援事業

国の予算による「高校生就職支援事業」というものがあり、普通科高校を中心に進路指導に係わって、近々就職希望者の多い府立30校に1名の人的配置があることになった。本校も、その当該校となった。
就職未定生徒の多い学校にとっては、願ってもない有り難い話である。6日にこの事業の説明会があり、進路指導部長と共に出席した。
本事業で配置された人員を求人開拓等で大いに有効活用し、早く内定を貰えるようにもっていきたいものである。

(平成21年10月9日)

 

台風一過の青空

台風18号は午前5時過ぎ、愛知県知多半島に上陸し、最大風速25メートル以上の暴風域を維持しながら日本列島を北上した。台風が上陸したのは、平成19年9月以来2年ぶり。強い勢力のまま夕方には東北地方に到達し、未明には北海道に接近する見通しだという。これまでの(10/8 12:00)ところ、死者2名、けが人59名の被害をもたらしている。
羽曳野市でも、けがをされた方がおられると聞く。
今のところ、本校関係者に被害があったとの報告は受けていないが、もしそういった事象があったとすれば謹んでお見舞い申し上げたい。幸い、本校の施設・設備にも被害はなかった。

暴風警報の解除が8時過ぎとなり、1時間45分遅れの授業スタートとなった。午後からは、台風一過、青空が広がった。生徒諸君も少しリズムを崩したと思うが、気を取り戻して何事にも全力を尽くして欲しい。

(平成21年10月8日)

 

台風が接近

大型の台風18号が接近中だ。7日午後4時現在、足摺岬の南約280キロの海上を時速約35キロで北北東に進んでおり、大隅半島の一部が暴風域に入った。
気象庁によると、今後は進路を東寄りに変え、勢力をほぼ維持したまま8日午前0時に高知県・室戸岬の南約110キロを中心とする半径90キロの円内に達する見込みと。さらに四国から東海にかけて接近上陸し、本州を縦断する恐れがあるとも。 上陸すれば、平成19年9月の台風9号以来であり、気象庁は暴風や大雨に厳重な警戒を呼び掛けている。

  気象庁のデータによると、中心気圧は945ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は45メートル、最大瞬間風速は60メートル。中心から半径220キロ以内が暴風域となっている。 台風の北上に伴い、本州南岸に停滞する秋雨前線の活動が活発になるため、大雨にも注意が必要という。8日昼までの24時間予想雨量は、近畿南部で500ミリとある。

明日平常どおり授業が展開できるかどうか微妙な情勢である。徐々にスピードアップの傾向にあり、今後発令されると思われる暴風警報も、生徒たちの登校する時間帯には、解除される可能性もある。
生徒には、「暴風警報発令に伴う処置」について、プリントを配布し学級担任から詳しく説明した。それに基づいて対応して欲しい。

  どちらにしても被害のないことを、万が一あったとしてもごく軽微で済むことを祈るばかりである。

(平成21年10月7日)

 

今から準備を

いつものようにシャツ姿で通学路の清掃や通用門での挨拶の投げかけを行ったが、今朝は気温が低くひんやりとした感じがした。午前8時前後の気温は16度ということで、納得した。今日は、最高気温も20度に達しないようだ。台風18号が接近中であるし、ここしばらくぐずついた不安定な天気が続きそうだ。
2学期がついこの間始まったばかりだが、この14日からは中間テスト(〜19日)が始まる。往々にして、「中間テストで手抜きをしてしまい、期末になって慌てる」というパターンに陥りやすい。本校の生徒諸君には、そうならないように日々の授業を大切にし、しっかりと今から準備していくことを強く望む。

(平成21年10月6日)

 

学校斡旋就職希望者の内定状況

学校斡旋就職希望者の一次試験の結果が、試験日程が遅かった分を残しほぼ出揃った。
現在までの内定状況だが、予想した以上に厳しいものがある。というよりも、かつて経験したことの無い(私は教員生活37年目だが)厳しい状況である。一次での不合格生徒については、今後新たなるチャレンジが続く。気落ちしていると思うが、「意思あるところに道は開ける」ことを信じて気持ちを立て直し、あきらめずに粘り強く挑んで欲しい。

(平成21年10月5日)

 

「文化の集い」を開催

本日、「文化の集い」が開かれた。
体育館で、クラスの仲間や有志などによる合唱・合奏・ダンス等が披露されたが、練習の成果がよく出てなかなかの盛り上がりを見せた。長時間ということで少しだけ心配したが、鑑賞の態度もよかった。そのような中、生徒会執行部の生徒たちがしっかりやっている姿が光った。生徒会執行部にいろいろと指導助言していただいた担当者のみなさん、クラス指導でご苦労願った学級担任、そして裏方で、受付や警備・保健衛生等に携わっていただいた方々に感謝申し上げたい。PTA執行部役員のみなさんからの評価も、概ねよかった。
一堂に会しての行事ということで、インフルエンザの予防対策として校医・薬剤師の先生からのアドバイスを生かし、館内の換気に留意したり、出入り口に消毒液を置くなどの配慮に努めた。
生徒たちは、それぞれに心に残る体験ができたと思う。

(平成21年10月2日)

 

明日は「文化の集い」

明日は、本校の文化祭である。本校では創立以来、文化祭を「文化の集い」と呼んでいる。生徒諸君には、これまで準備してきたものを前面に出して全力で取り組んで欲しい。今回の全体テーマは「思い出に残る瞬間を」であるが、全員にとって思い出に残る行事、言い換えれば心に残る行事になるよう願っている。期待したい。

今日は衣更えである。私もこれまでの半袖シャツ・ノーネクタイから、長袖シャツにスーツを着て、ネクタイを締めた。4ヶ月ぶりなので、何となくしっくりこない面もあるが、気の引き締まる思いはある。電車の中でも、昨日までと違って上着を着ている人が随分と増えた。
毎朝、通用門付近で生徒たちを迎える。服装がピシッと整っている生徒も多いのだが、残念ながらそうでない生徒も見られる。私の小学校や中学校時代、「服装の乱れは、心の乱れにつながるよ」と教わった。以前勤めた学校の通用門付近に、「服装の乱れは心の乱れ」と毛筆で書かれたものが常に掲示されていた。通るたびに、自らを振り返ったものである。

「服装の乱れは心の乱れ」、単純だが含蓄のある言葉だと思う。本校の生徒諸君も、どういった姿が真に格好良いことなのかを考え直して欲しい。「服装の乱れは心の乱れ」の言葉をきちんと捉え、服装を正して高校生活を送って欲しいものだ。

(平成21年10月1日)

 

中秋の名月

明日から10月。 今年の中秋の名月は、10月3日の土曜日の夜に見られる(晴れていれば)。ちなみに、昨年は9月14日、一昨年は9月25日であった。昨年とは半月余りのずれがある。中学校・高校のとき、月についても教えてもらったと思われるが、サボりであったので例によって基本がわかっていない。この機会に、「中秋の名月」について調べてみた。

中秋の名月は、別名「十五夜」というように、旧暦で8月15日の夜になる。このことからわかるように、「中秋の名月」の日は旧暦に基づいて決まる。旧暦の8月15日と9月13日に月を鑑賞することを月見という。旧暦9月13日の夜は、「十三夜」と呼ばれる。十五夜の月は、サトイモなどを供えることが多いため「芋名月」とも呼ばれ、一方、十三夜の月は、栗や豆を供えることが多いため「栗名月」又は「豆名月」とも呼ばれる。どちらか一方の月見だけをすることは、「片見月」として昔から嫌われてきたという。
十五夜の月を鑑賞する習慣は中国から伝わったが、十三夜の月見は日本独特の風習であり、平安時代に貴族たちが集まって、月を見ながら詩歌を詠んだのが始まりといわれる。

  新月や満月についてだが、新月や満月はそれぞれ、「月が地球と太陽のちょうど間に来た瞬間」、「月が地球からみて太陽の反対側に来た瞬間」をそれぞれいう。つまり、いずれもある時刻のことを指している。
旧暦の1ヶ月は、月の満ち欠けの周期であるから、平均すると29.4日となる。しかし、暦は1日単位で数えるから、「0.4日」ということはあり得ない。従って、旧暦の1ヶ月は29日か30日ということになる。つまり、新月から満月にかけての時間は、29.4の半分、つまり14.7日である。

新月の時刻が仮に旧暦ついたちの昼間だと、満月になるのは旧暦の16日になってしまう。加えて、月の運動は一定ではない。月は地球のまわりを回っているが、この軌道は完全な円ではない。満月が近づいたときに地球から遠くなっていると月の運動は遅くなり、満月になるのに時間がかかってしまう。逆に地球に近いところを月が回っていると、月の運動は速くなる。そのため、満月になるまでの時間が短くなる。そのような理由から、満月と暦の上での「中秋の名月」に1〜2日のずれが生じる。

満月はどの月にも見られるのに、中秋の名月だけがなぜ有名なのか。月の満ち欠けによって暦を作っていた太陰暦(旧暦)では、7,8,9月を秋としていていた。その真ん中の8月15日を中秋という。秋は空が澄み渡り、月の高度も程良く眺められるよい季節なので、月を楽しむ習慣(月見)が継続しているのだろうと言われている。

中秋の名月を「仲秋の名月」と書くこともあるが、この「中秋」と「仲秋」、どちらが正しいのだろうか。三省堂の新国語中辞典を開くと、この2つの言葉は次のように解説されている。

  仲秋…《秋の三ヶ月(七・八・九)の中の意》陰暦八月の別称。なかのあき。
中秋…陰暦八月十五日。「--の名月」

旺文社の詳解国語辞典によると、

  仲秋…秋の半ば。陰暦八月の異称。「―の候」
中秋…(秋のまんなかの日の意で) 陰暦八月十五日の異称。「―の名月」

  仲秋という言葉は、旧暦で8月を示す言葉である。もともと旧暦の月の呼び方の中に、季節の真ん中の月(春なら2月、夏なら5月、秋なら9月、冬なら11月)に「仲」をつけて呼ぶ言葉がある。例えば、「仲春」といえば2月、「仲夏」といえば5月となる。「仲冬」は11月を指す。
「名月」という言葉を「満月」と解釈すれば、「仲秋の名月」でも間違いではないが、もともとの「8月15日の月」という言葉からすると、「仲秋の名月」よりは、「中秋の名月」の方がより正しいということが言えるだろう。この「仲秋」と「中秋」は、長い歴史の中でだんだん区別されずに使われてきたようだ。「広辞苑」第4版では、「中秋」と「仲秋」は同じ言葉として扱われている。

  10/3の予報は曇り一時雨だが、夜は晴れてくれることを祈る。生徒諸君にも、ぜひ愛でて欲しいものである。私は、庭で愛でながら一献傾けたいと思っている。なお、中秋の夜に雲などで月が隠れて見えないことを「無月」、中秋の晩に雨が降ることを「雨月」と呼ぶ。

秋風に たなびく雲の 絶え間より 漏れいずる月の 影のさやけさ

左京大夫顕輔(さきょうのだいぶあきすけ)(1090〜1155) 出典:新古今集・秋上


参考資料: 谷川健一(著者代表) 「日本民俗文化大系[普及版]第二巻 太陽と月 = 古代人の宇宙観と死生観 =」、小学館(1994)
三省堂 新国語中辞典、三省堂編修所編、1967
旺文社 詳解国語辞典 山口秋穂 秋本守英編、1985
  広辞苑第四版、新村出編、岩波書店、1991
フリー百科事典「ウィキペディア」

(平成21年9月30日)

 

エコスタイルも、あと1日で

人事に係わるヒアリングも、本日でもって全員一巡した。   エコスタイル(途中からクール・ビズとも言われるようになったが、私は従来からのエコスタイルという言い方を好む)が推奨されるようになって、10年くらいになる。6月1日から9月30日まで、公式の場所でも上着無し、ネクタイ無しの姿が通用する。ものぐさの私にとっては、これほど有り難いシステムは無い。
「有り難や、ありがたや」。同感という諸氏も、世の中には多いことだろう。

  おしゃれは、嫌いなわけではない。というよりも、ビシッと決めるのも好きな人種(決まっているかどうかについては、甚だ自信がないが)なのである。しかし、蒸し暑い時期に、ノー上着、ノータイで過ごせるというのは、繰り返すが誠に有り難い。であるのに、真夏でもネクタイの離せない人がいる。また盛夏はシャツでも、早い時期から上着を着用している方が私の周りにも。「奇特な御仁」と、敬意を表さなければならないのであろうか。

今年もこの期間、ネクタイを着用したのは通夜に参列し2回だけであった。徹底して、ノー上着、ノータイで通した。もちろん、ビシッとアイロンのあたったシャツを着るようには心がけている。その私にとって有り難い期間も、今年は余すところ1日となった。

  男性諸氏よ! 10月1日からはおしゃれを楽しもうではないか。負けじと少しばかり。

(平成21年9月29日)

 

人事ヒアリング

ここに来て蒸し暑い日が続いている。残暑がぶり返したという印象である。今日は、ずっと湿度が70%を超えていた。明日は雨模様だが。
先日、教職員から人事調書(来年度に向けての異動希望調査書)の提出があった。本日から授業の合間や放課後を利用して、調書に基づいてのヒアリングを行っている。忙しい中、みなさん協力的でスムーズに進み、今日は20名の方とお話できた。来年度は3年生のみとなる、教員だけに限れば現員の約半数近くが転出ということになる。本校でがんばっていただいたばかりなので、希望に沿う形で転出できることを願っている。

(平成21年9月28日)

 

咲き始めたキンモクセイ

昨日、通勤途上、あるおうちの庭でキンモクセイが咲き始めているのに気付いた。まだ芳香は感じられなかったが、これからが楽しみである。
大阪市内は、例年奈良よりも開花は3〜4日早いので、もしかしたら見ごろ間近というところがあるのかも。いよいよ秋本番だ。


9/20の本欄で奈良県宇陀市榛原にある仏隆寺のヒガンバナについて触れたが、21日の午後、訪れた。ほぼ満開で、ちょうど見ごろであった。仏隆寺は、真言宗・室生寺の末寺で、室生寺の裏側に位置し、山裾にひっそりと佇む小寺である。例の白いヒガンバナも、ちょうど満開であった。俗世間を忘れさせるほど周囲のロケーションに恵まれ、浄土の世界に足を踏み入れたような不思議な気持ちになった。

近鉄生駒線にお乗りになったことのある方も多いと思う。王寺から生駒に向かう単線で、列車は2両編成である。沿線はのどかな田園風景が広がる。始発の王寺駅を出て信貴山下駅を過ぎるあたりから、今、田んぼの畦や川の土手、そして畑の隅など、あちらこちらにヒガンバナが点在して咲いている。ひなびたただでさえ美しい風景を、そのヒガンバナが見事に彩っている。こういったのどかな風景を身近に眺められることを、とても幸せに感じる。

(平成21年9月25日)

 

さわやかな風が

 昨日の同窓会だが、私が本校に赴任したのは昨年度からなので、直接顔馴染みなのは執行部の役員の方や昨年も出席された方、そしてこの春卒業したみなさんである。出席されたこの春卒業した約20名のみなさん、どの顔にもそれぞれの分野でがんばっている様子がありありと窺え、とてもうれしく思った。
 他に会合があり懇親会を中座したが、出かける際、通用門のところで門柱を背景に写真撮影をしている親子連れの女性に出会った。私の姿に気付くなり、「校長先生ですね。いつもホームページを拝見していますから、すぐわかりました。6期生です」と、丁寧な物腰で語りかけていただいた。「総会が終わり懇親会をやっていますから、どうぞお入りください」と返すと、「今日は子どもも連れていますので、ここで失礼します。校長先生、西浦高校を最後までよろしくお願いします」と。失礼を省みず申し上げると、この方の態度・服装等は申し分なく、人生をしっかりと歩んでおられるなという雰囲気が感じられた。
 在校生諸君は、このような先輩方が大勢おられることをしっかりと受け止め、高校生として今全力を尽くさなければならないことは何かを胸に、努力を積み重ねて欲しい。
 昨日は、少しむしむしした天候だったが、私の心にはさわやかな風が吹きぬけた。

(平成21年9月24日)

 

同窓会総会

本日、13時から今年度の同窓会総会が、本校会議室で開かれた。今年3月の卒業生を中心に出席があり、旧職員の方も出席された。決算報告、予算案等が審議された後、会長から閉校準備の進捗状況の報告があった。その後昼食会に移り、終始和やかに歓談が続いた。
私からは、日ごろのご支援に対する御礼と近況報告、及び10月31日(土)のチューリップの植え付けへの協力をお願いした。


開会の挨拶

卒業生のみなさんこんにちは、校長の谷口です。
日ごろは、同窓会から学校へいろいろとご支援を賜っています。この機会に御礼申し上げたいと思います。いつもありがとうございます。
卒業生のみなさんには各方面でご活躍いただいており、大変心強く思っております。ご存知のとおり、母校は再編統合によりあと一年半で閉校となりますが、みなさんには引き続きご活躍いただきまして、閉校となりましても「西浦高校」を永遠に語り継いでいただきたいと思います。私も第10代の校長として、しっかりと語り継いでまいります。

さて、今年は新入生が無く、3年生と2年生のみとなり少し寂しい状況になっています。この16日からは就職試験が始まり、この連休にも試験を受けに行った生徒がおります。求人が昨年に比べ半減といった厳しい状況ですが、進学者も含め卒業までに進路を決定して欲しいと願っています。

今申し上げたとおり、生徒数が減り寂しくなりましたが、在校生は勉強に運動にがんばっています。そういった学校の様子をホームページに掲載していますので、時折り覘いてみてください。昨年9月に全面リニューアルし、以前よりは充実したものになっています。
  ひとつ自慢させてください。「日本の学校」というサイトがあります。ここに都道府県別の学校ホームページ更新頻度ランキングというのがあるのですが、大阪の高校、私学を含めて350校ほどある中で、本校はベスト10に入っています。府立高校の中では、第4位です。次々と新しいものをアップしているということです。

  それからひとつお願いですが、来年度は最終年度ということで3年生のみになるわけです。最終年度のスタートを多くの花で賑々しく彩って生徒たちを勇気付けようと、PTAが主体となって10月31日の土曜日に、正門付近に4,500球のチューリップの球根を植えつけます。受付で協力依頼の文書を受け取っていただいていると思いますが、時間がありましたならこちらも協力をよろしくお願いします。昼食等の準備の都合もありますので、事前にお申し込みください。

本日はこのあといろいろと議案があるようですが、終了後はご歓談いただくと共に、教室等も回っていただけたらと思います。簡単ではありますが、これにて私の挨拶といたします。

(平成21年9月23日)

 

大雪山系・旭岳は紅葉最盛期

昨日は、私が会長を務める、結成して24年になる「スポーツ愛好クラブ」の練習会だった。異業種の集まりであり、平均年齢は50代後半、最高齢は73歳の気の置けない仲間だ(女性も数名)。みなさん御髪(おぐし)は年齢相応になったが、とても達者である。来年のボストンマラソン(米国)年代別の優勝を狙っている方、「日本百名山」登頂達成間近の方など、多士済々である。それぞれ目標をもって努力を積み重ねており、文字どおり、「青春とは暦年齢ではない」を実践している方ばかりだ。仲間との交流から得るものは大きい。こういった連中なので、練習終了後の、一献傾けながらの会話も大いに弾む。楽しいひとときを過ごした。
本校の生徒諸君にも、卒業後、同業者とのつきあいに止まらず、異業種の方や地域の方との交流を深めることを勧める。

 
  今、北海道の屋根・大雪山系旭岳(2,291m)付近の紅葉が見ごろを迎え、真っ赤に染まったウラジロナナカマドや、黄色く色づいたダケカンバが、鮮やかなコントラストを描き、山肌を覆っているというニュースが連日届く。

  大雪山連峰は日本で最も北に位置する山々であり、20座にもおよぶ標高2,000m級の山々の総称だ。その中でも北海道で最も高い旭岳は、日本でいちばん長い間、雪を楽しむことができる場所のひとつで、日本で最も遅く「チシマザクラ」が開花する。
山頂付近は夏になると、日本で最大といってもよいほど多彩な高山植物のお花畑が広がる。その種類は約360種類といわれる。また、山ふところの大きさに比例するかのように、多様な動物も生息している。ほ乳類では、ヒグマやエゾシカ、キタキツネ、エゾシマリスやクロテンなど、北海道の陸生動物の90%にあたる23種が生息し、鳥類では国の天然記念物のクマゲラ・シマフクロウ・オオワシ(冬期)・オジロワシ(冬期)なども含め、北海道の陸生鳥類の80%近くを占める140種が生息しているといわれている。

  かつてアイヌの人々は大雪山を「カムイミンタラ(神々の遊ぶ庭)」と呼び敬い、また1923年(大正12年)に大雪山を踏破した文人の大町桂月は「富士山に登って山岳の高さを語れ、大雪山に登って山岳の大きさを語れ」とその雄大さをたたえた有名な言葉を残している。

  夏には大雪山固有の高山植物が数多く咲き、そして秋、紅葉前線は北から南へと下っていく。旭岳は標高が高いことから秋の訪れも早く、8月末に入るとウラジロナナカマドやウラシマツツジ、チングルマなどから徐々に紅葉が始まる。日本中がまだ残暑に包まれているこの時期に、旭岳では紅葉が始まっているのだ。

  旭岳山頂付近では、9月中旬には、日本でいち早く初雪を見ることができる。早い時期には8月下旬に確認された記録もある。ちなみに、今年の初冠雪は9月12日であった。10月中旬にもなると、降った雪も融けず残るようになり、本格的な冬の到来を感じさせる。

  私は、平成14年の8月初旬に初めて旭岳を訪れた。このときはあいにくの猛烈な雨風と共に一面ガスがかかり、視界は数メートルであった。そのような中、半袖シャツに半ズボン姿で登頂したが、今振り返ると随分無茶をしたと思う。
定年退職後、次回は紅葉の最盛期に合わせて登り、ナナカマドやダケカンバなどの鮮やかなコントラストを満喫したいものだ。

(平成21年9月21日)

 

ヒガンバナ

午後から妻と娘の三人で、妻方の墓参りに行った。草を抜き、墓石を洗い、花を挿し、そして線香を手向けて手を合わす。それだけのことで、心が洗われる気がする。墓地は家から歩いて5分くらいの近くにある。そんなに高い所ではないのだが、とても見晴らしが良い。

いつもこの時期、墓地近くの水田の畦に所々ヒガンバナが咲くのだが、今年はまだちらちらしか咲いていなかった。ラジオなどでの情報によれば、どこでも例年より若干遅れ気味のようである。ただ午前中、明日香の方にスケッチに行って来た妻の話では、向こうでは結構咲いていたとのことだ。

ヒガンバナは道端や畦などに群生し、9月中旬に赤い花をつけるが、稀に白いものもある。奈良では仏隆寺(榛原)のヒガンバナが有名だ。私は2年前に初めて訪れ、白い花があることをここで知った。仏隆寺のヒガンバナ、それは見事な群生である。一見の価値、大いに有り。

開花期には葉がなく、葉があるときは花がない。ヒガンバナの名は秋の彼岸ごろから開花することに由来する。別名の曼珠沙華(マンジュシャゲ)は、法華経などの仏典に由来する。仏教でいう曼珠沙華は「白くやわらかな花」であり、ヒガンバナの外観とは似ても似つかぬものである。

日本には、中国か朝鮮半島からの稲作の伝来時に土と共に混入してきて広まった帰化植物といわれているが、土に穴を掘る小動物を避けるために有毒なものをあえて持ち込み、畦や土手に植えたとも考えられるという。また薬にもなり、有用植物としての働きを熟知しての運搬の可能性も無視できないとも。

  どちらにしても、秋の彼岸に欠かせぬ花である。

(平成21年9月20日)

 

今日から5連休

今日から5連休。本校の同窓会総会への出席やその他で3日間は登校することになるのだが、正直、休みはうれしい。
少し寝坊をして6時に起床(平常は4時45分)。8時ごろから雲が広がったが、早い時間には雲ひとつない抜けるような青空だった。さわやかな天気である。午前中、3時間近く庭に出た。落ち葉掃きや徒長枝の払い、撒水などをした。サルスベリの枝も、かなり落とした。アメリカハナミズキの色づきも進んでいる。とにかく、私にとっては、庭いじりが一番心の和む時間である。
4月から引きずっていた懸案事項があったが、昨日望ましい形で片づいた。生徒本位に情をもって粘り強く対応してもらった職員や多くの関係者のお陰である。労うと共に感謝したい。
本日を含め、休み中も就職試験に臨む生徒がいる。遅刻せずにきちんと受験できるかなと心配する。全力を出しきって欲しい。

(平成21年9月19日)

 

秋の夕焼け空

夕焼け空がきれいである。帰りにも家の近くで大和川を渡るが、今日18時30ごろかなり暗くなっている中、信貴・生駒山の後方、西の空が橙色に染まりとても美しかった。

夕焼け空について、フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』で見ると、次のようにあった。
「光は一般に、その固有波長が障害物よりも大きければ通過しやすい傾向にあり、この現象はレイリー散乱と呼ばれる。日中は長波長(約700nm)の赤色光などは大気中を直線的に通過し、観察者の視野には光源である太陽の見た目の大きさの範囲に収まってしまう。一方短波長(約470nm)の青色光は大気の熱的ゆらぎにより散乱するため空は青く見える。しかしながら夕方になると光線の入射角が浅くなり、大気層を通過する距離が伸びる。すると青色光は障害物に衝突する頻度が増し、かえって吸収されるなどの要因から地表に到達しにくくなる。代わって黄(約580nm)、橙(約610nm)、赤などの長波長光線が散乱され、太陽が沈む方向の空が赤く見えることになる」と。理科音痴の私には少しわかりにくいが、煎じ詰めれば「昼間は、青色光が大気の熱的ゆらぎにより散乱するため空は青く見えるが、夕方になると青色光は吸収されるなどの要因から地表に到達しにくくなる。代わって、黄・橙・赤などが散乱され太陽が沈む方向の空が赤く見えることになる」ということだろう。

理屈はさておき、誰しもが秋の夕焼けを特に美しく感じるのは、空気が澄み、また日脚の長かった夏から徐々に日没が早くなっていくため夕焼けを特に意識してしまうからだろうか。橋を渡りながら、思わず『赤とんぼ』(作詞?: 三木露風、作曲?: 山田耕筰)をくちずさんだ。

(平成21年9月18日)

 

本来あるべき姿とは

世界遺産・法隆寺のある斑鳩(いかるが)町は、私の住む三郷町の東となりに位置する。町立斑鳩小学校は法隆寺の近くにあるが、この学校のホームページはとても先進的であり、何度も全国表彰されているという。昨年の今ごろ教育雑誌で知り、以来、時折りのぞかせて貰っている。参考になることが多い。
恐らく、主担者のみならず教員にパソコン操作技能に卓越したものをお持ちの方が少なからずおられ、かつ熱心なのだろう。そして、何より歴代の管理職、特に校長の地域に向けての情報発信や「開かれた学校づくり」への強い思いが反映されているのだろうと、勝手に想像する。
各所に写真を多用し、視覚にしっかりと訴えている。色合いもなかなか上品だ。トップページの中央に、その日のトピックスを150〜200字程度の文章で綴り、写真も1枚必ず添えている。学年ごとのコーナーもあり、ここでも児童の生き生きとした写真がふんだんに使われている。どの写真にも溌溂とした顔がある。姿が見える。素人眼にも、写真撮影の技術の高さがうかがえる。
「あいさつ運動」が年間を通して実施され、毎日の活動状況が写真で報告されている。ここ何日かの記事には、運動会の練習のことが掲載されており、9/14には、次のように記されている。「ここ2,3日は朝を涼しく迎えられるようになりました。先週は天気も良く、ダンスは基本の動作を身につけることは出来ました。今週は出来たことに磨きをかけ、胸をはって保護者の前で演じられるように技に磨きをかけます。高学年の組み体操は動作そのものが高度なものや力の要るものがあるのでなかなか一通りというわけにはいかず、苦労が続いています」と。練習の光景が、ほほえましく浮かぶ。

運動会の練習と言えば、私の生徒のころは、必ず学年や男女ごとに学年演技や団体演技(マスゲーム)がプログラムにあり、長い時間をかけて練習したものだ。主に体育の授業で行ったが、何度かは放課後を利用しての合同練習となった。練習の途中では、「やらされている」という意識も強かったが、当日やり遂げた後の成就感や満足感は、筆舌に尽くしがたいものがあった。今振り返っても、懐かしい思い出となって残っている。

体育科教員になってからも、赴任した学校で学年演技や団体演技(マスゲーム)の指導に力が入った。組み立て体操や竹刀体操、河内音頭での踊り、フォークダンス等々。行進やラジオ体操の指導にも、学校ぐるみで力を注いだ。行進やラジオ体操などの単純な動きも、心をひとつにして行えば、見映えのする団体演技となることはご承知のとおりだ。ひとつの目標に向かって努力することによって、そこに連帯感や一体感が生まれ、協調性が養われたと思う。
さらに加えて、臨海訓練や耐寒登山、マラソン大会を実施した。ひとつの行事を成功裏に終えるためには大きな労力を要する。まして危険性を伴う行事の場合は、敢えて説明の必要はないだろう。しかしながら、卒業して何十年かして心に残る思い出として語り合ってくれるとすると、労は報われるというものである。まさに教師冥利に尽きるとはこのことだろう。
現在も一部の伝統校と呼ばれる学校では、引き続き学年演技や団体演技(マスゲーム)が実施されているようだ。だが、多くの学校では途絶えてしまっているのが現状ではないだろうか。同様に臨海訓練が、そして耐寒登山やマラソン大会の継続も多くの学校で危うくなっている。すでに廃止して久しいところも多い。憂うべき事態である。

学年演技や団体演技(マスゲーム)を体育祭で実施するためには、日常の体育の授業の中で、集団行動を重視した粘り強い指導の継続性が欠かせない。「楽しくなければスポーツではない」「楽しくなければ体育ではない」などが罷り通っているが、私から見るとそれらは「迎合」である。敢えて言うが、「迎合主義的体育の授業」の蔓延が学校教育をおかしくしているひとつの要因ともなっているのではと思ったりもする。

基本的生活習慣の確立や規範意識の向上など、児童・生徒の自己統制力を養うためにも、保育園・幼稚園段階から集団行動や鍛練的な要素を多く取り入れた、本来あるべき「体育」の復活を切に望む。

(平成21年9月17日)

 

秋本番近し 

奈良では、今朝は久しぶりに霧が立ち込め、6時30分の時点で視界は70〜80mだった。通勤途上、辺り一面幻想的な雰囲気に包まれ、特に大和川を渡る際などとてもいい感じだった。

霧を定義すると、「水蒸気を含んだ大気の温度が下がり露点温度に達した際に、含まれていた水蒸気が小さな水粒となって空中に浮かんだ状態」であるという。霧の発生の原因は大気中の水分が飽和状態に達したものなので、雲と同じであると考えてよいそうだ。
雲と霧の区別だが、大気中に浮かんでいて地面に接していないものを雲と呼び、地面に接しているものを霧と呼ぶという。ということは、山に雲がかかっているとき、地上にいる人からは雲だが、実際雲がかかっている部分にいる人には霧なのであろう。
もうひとつ、靄(もや)と呼ばれる現象がある。霧と靄の違いは、視程(見通すことのできる水平距離)の違いであるという。視程が1 km未満のものを霧といい、1km以上10km未満のものは靄(もや)と呼んで区別するそうだ。

  早朝霧に包まれると快晴になると言われるが、そのとおり午前中は秋晴れのすばらしい天気になった。午後からは、若干雲が増えたけれど。
一昨日、昨日と、久しぶりに雨も降ったので、校庭の樹木にも生気が蘇った。アメリカハナミズキの葉も、徐々に色づいてきた。あと10日もすると、キンモクセイの花も咲いて芳香を放つだろう。いよいよ秋本番近しである。

  本日9月16日から就職試験がスタートした。本校では42名が学校斡旋で受験するが、そのうち今日は、9名の生徒が受験先に向かった。間際まで面接試験への対応等に、余念がなかった。取り巻く状況は厳しいが、生徒諸君の努力が報われるように、幸運の女神が微笑んでくれることを祈る。

(平成21年9月16日)

 

このままの状態で乗り切って 

府教委保健体育課から毎日のようにインフルエンザ情報が届き、学級休業や学年休業に陥っている小学校・中学校・高等学校名が公表される。その数はかなりにのぼり(2学期からの通算、延べ331校・9/14 13時現在)、近辺の高校では懐風館・河南・長野北・長野・金剛・生野・藤井寺工科(休業が解除になった学校も含む)高校が学級休業等に。小学校・中学校では、もっと多くの学校で学級休業等の事態に陥っている。そのような中、本校では現時点での感染者はゼロである。
  原因はよく分からないが、何はともあれ喜ばしいことである。しかしながら、「好事、魔が多し」を持ち出すまでも無く、油断は大敵である。生徒諸君には、「手洗いとうがいの励行、そして、発熱したら事前に電話をしてすぐに近所の医院に」とくり返し予防の啓発に努めている。
  このままの状態で、感染のピークと言われている10月を乗り切って欲しいものだ。

(平成21年9月15日)

 

殺虫剤の散布 

校庭の桜(ソメイヨシノ)などに、ゴマフリドクガ(ふ化幼虫は群棲して葉面を食害 成長した単体の幼虫は葉に穴をあけて食害する)が、大量に発生した。校庭でも四月以降2回の殺虫剤散布を実施しているのだが、このところの日照り続きが誘因となって発生したのであろう。
人体には害は無いそうだが、見るだけで気持ちが悪いものだ。昨日、業者に依頼し、部活動生徒や周辺地域にも配慮しながら殺虫剤を散布して貰った。今朝は、かなりの数のゴマフリドクガが地面に落ちていた。生徒諸君も落ちた姿を多く目にしたことだろう。タイムリーな対応であったので、樹木に大きな被害はなかった。

  我が家でも、生垣のベニカナメモチやイロハモミジにイラガが発生し、昨日の朝、殺虫剤を散布した。イラガの幼虫は長さ10〜25mm、体全体に突起があり、その先に毒毛がある。その毒毛に触れるとかなりの痛みを感じ、患部の腫れは2〜3日続くこともある。私は、何度も痛い目に遭っている。
イロハモミジは大きく高さ5m超えるので、2階のバルコニーと屋根からの散布を余儀なくされた。ご近所への配慮は欠かせないし、簡単で易しい作業ではない。殺虫剤は人体にも当然有害なので、散布しなくて済めばそれにこした事はないが、なかなかそうはいかない。害虫の被害を見つけても大丈夫だろうと高を括っていたりすると、ときには1〜2日で裸にされてしまうこともある。庭木ではそういった経験はないが、盆栽では、若いころ幾たびか苦い経験がある。

  ベニカナメモチやイロハモミジだけではなく、他の樹木にも散布した。今回は噴霧器の調子が悪く、2時間を要した。ツツジ類にはグンバイムシがつきやすいので、サツキの刈り込みものの多い我が家では、否応にも消毒の回数が多くなる。これまでの散布は「予防的散布」であったが、今回は「対症的散布」となった。グンバイムシがつくと、葉裏で吸汁するため、葉組織が壊され、葉の表側からも白斑が現れ実に見苦しい。「あれがグンバイムシの被害なのか」と思われる方も多いことだろう。形が、相撲の行司のもつ軍配に似ていることからグンバイムシと呼ばれる。

  「園芸や農耕は、雑草と害虫との闘いである」と言われるが、殺虫剤散布というのは、とにかく、できればやりたくない作業である。

(平成21年9月14日)

 

空はなぜ青い 

今日はどんよりとした空だが、ここ数日特に、空の色が美しい。通勤の行き帰り、つくづく思う。昼間の青空にしろ、夕焼け空にしろ、美しい空を眺めていると幸せを感じるのは、私だけではないだろう。

  高山で眺める空は青よりも藍といった感じで、色が濃い。キリマンジャロのウフルピーク(5,895m)で見上げた空、モンブラン頂上(4,811m)のナイフエッジで強風にさらされながら見渡した空、最近では剱岳(2,998m)からの空が印象深い。「空はなぜ青いのか。高山からの空が色濃いのはなぜか」ふと気になり、百科事典を覘いてみた。

『地上から上を見上げたとき、そこに見えるものが空である。昼間は晴れていれば青く、雲は白く、あるいは黒く見える。夜間、空は真っ黒に見える。また、太陽や星などの天体が見られる場でもある。空と対岸の見えない海や湖との境を水平線、空と広い大地との境を地平線という。
空が青く見えるのは空気と太陽光線の関係から生じるものであり、雲もまた大気の内部に生じるものである。天体はそれぞれ地球から遙か離れたところにあるので、地球に属するものとは考えがたい。そのような観点から、科学知識の普及した現在では、空とは地球を覆う空気の部分を指すと考えられがちである。
太陽からの光が、大気中の酸素、窒素、水蒸気などの分子や、光の波長よりも小さい微粒子にぶつかり散乱するとき、青のように波長の短い光が強く散乱されるので、空の色は青く見える。また、光の波長より大きい微粒子も散乱を起こしている。こちらは光の色(波長)に関係なく散乱するので、白みがかった色になる。結果として、地上では白みがかった薄い青色に見える。青より波長の短い光である紫や藍は、青より散乱されやすく、空の上層で微粒子に反射するため、地平線付近よりも真上の空の方が色が濃くなる。また、上空に行くほど大きな微粒子は少なくなるため、散乱が少なくなる。したがって、地上より飛行機や高い山からみる空のほうが濃い空色になる。成層圏では更に濃く、藍に近い青色になる』とあった。

私が知らなかっただけで、ごく初歩的なことなのだろう。門外漢で気象のことなど全くわからない私でも、わかったような気になる。うまく説明していると感心する。

  退職後1年目の平成24年(2012年)の1月に、南米大陸最高峰のアコンカグア(6,962m・アルゼンチン)に登頂したいと思っている。アコンカグア山頂からの空が、今から楽しみである。

参考文献: フリー百科事典『ウィキペディア』

(平成21年9月12日)

 

第2回学校協議会 開催 

本日午後から、今年度第2回目の学校協議会を開いた。 はじめに、校内を視察していただいた。各教室にも入っていただき、生徒たちが授業を受けている様子もご覧願った。 その後、校長室に戻り「教育目標達成に向けての進捗状況の説明に対する感想や今後重点的に取り組むべきこと」などについて、ご協議いただいた。

開会の挨拶

委員のみなさん、改めましてこんにちは。本日はご多用の中、ご出席賜りましてありがとうございます。感謝申し上げます。
日中はまだまだ日差しに強いものがありますが、二、三日前から、朝夕一段と涼しくなってきました。私は奈良に住んでおり、朝、6時20分に家を出て最寄り駅まで約20分を歩きます。今朝は、半袖シャツでは涼しさを通り越してひんやりとした感じがしました。私は暑がりなので気持ちがよかったのですが、寒がりの方は長袖が欲しいのではと思いました。明日は久しぶりにひと雨来るような予報となっていますが、これから徐々に秋が深まって来ることでしょう。
始業式は1日でしたが、授業は8月24日から始まっており、生徒の方もようやくリズムが整ってきたかなというところです。この16日から就職試験が始まります。取り巻く状況には厳しいものがありますが、希望している全員ができるだけ早く内定を勝ち取ることができるように、面接の演習等、今その準備に追われているところです。

  さて、昨今、どこにいっても何かにつけ話題になるのがインフルエンザのことです。この地域でも、おとなりの懐風館、そして河南、長野北、長野高校で学級休業・学年休業という事態になっています。また、本日所用で中野校長が欠席されておられますが、峰塚中学校でも学級休業を余儀なくされています。私が把握しているだけでも、近辺の九つの中学校で学級休業となっています。
本校でもぽつぽつと感染者が出ていますが、幸い学級休業には至っていません。ただ楽観はできず、10月がピークとなるような情報もあり、気を引き締めているところです。これから年がら年中、こういった心配をしなければならないと思うと、本当に頭の痛い思いです。
本日は、この後校内を視察していただくことになっています。遠慮なく教室にもお入りいただき、つぶさに監察されまして、後ほど忌憚の無いご指摘・ご意見を賜りたいと思います。厳しいご指摘やご意見をいただければいただくほど、そのことが本校にとって血や肉となる、そのように私は思っています。
はなはだ簡単ではありますが、これにて開会の挨拶とします。よろしくお願いいたします。


謝 辞

ただ今は、ご協議ありがとうございました。いろいろとご意見を賜り、感謝申し上げます。
さて、環境を整え、より美しくをモットーに教育活動を展開していますが、何人かの委員から、教室や廊下、及びトイレが以前より随分ときれいになったとのご指摘がありました。また、ある委員からは先ほどの視察の際、以前は授業中に机の上に脚を載せているような光景を少なからず目にしたが、今日見る限りはそのような生徒はいないとおっしゃっていただきました。まだまだ不十分なことばかりですが、よい方向に進んでいるのだとの意を強くしました。これも、「本校に求められているのは、何よりも自己統制力を高めて社会に送り出すことだ」を肝に銘じ、みなさんの支援を仰ぎながら、職員があきらめることなく粘り強く指導している成果だと思います。

昨年1学期途中からスタートしました生徒有志による早朝の美化清掃活動、人数は少なくささやかな活動ではありますが、今年度からは月・水・金の週3日、休み無く継続しています。その先頭に、教頭・事務長が立っています。手前味噌になりますが、管理職三人が早朝から美化清掃活動をしている学校があるでしょうか。校務員も環境整備・美化清掃、及び緑化に精をだしています。そういう姿を、生徒は見ていないようできちんと見ていると私は思います。
生徒の喫煙行動の阻止に関しても、学校協議会でも昨年ご提言いただましたとおりにこれまで不十分であった禁煙教育の推進に力を注いでいます。一昨日も、外部から講師をお招きし、全校生徒を対象に講話を聞かせたところです。一学期には、これも講師を招聘し職員向けの研修会を開きました。そういった地道な積み重ねが、学校改善に向けよい方向に進む力になっていることを確信します。

  今後も引き続き、やさしさと温かみをベースにダメなことはダメと毅然と言い切る、粘り強い指導の実践を継続し、よりよい形で閉校できるよう全力を尽くしていきたいと思います。今後とも、ご指導・ご助言のほどよろしくお願いいたします。
本日は、ありがとうございました。

(平成21年9月11日)

 

「禁煙・防煙のための講演会」を開催

昨日、うえだクリニック(松原市)院長 上田 勝弘 氏を講師としてお招きし、全校生徒を対象に「禁煙・防煙のための講演会」を開いた。
タバコの害についてお話していただいたが、パワーポイントを用いてのテンポのよいわかりやすい説明であった。ただ集合指揮を担当した職員の創意工夫ある指導にもかかわらず、生徒たちの聞く態度は今ひとつであり、もう少し熱心に聴いて欲しかったという思いが残念ながらある。もちろん、静かに耳を傾けていた生徒も少なからずいたのだが。
最後、重田教頭が謝辞を述べたが、その中でも聞く態度について触れざるを得なかった。

  喫煙習慣のある生徒については、今回の講話をきっかけに、ぜひとも禁煙をして欲しい。また現在吸っていない生徒は、引き続き一生吸わないことを願っている。

外部講師を招聘して禁煙に関しての講話を聞かせる取り組みは、久しぶりのことである。7月には、「禁煙教育を推進するに当たって」をテーマに職員を対象に、外部講師をお招きしての研修会を開いた。このようにあきらめない粘り強いさまざまな取り組みを積み重ねる中で、生徒たちを「タバコの害」から守っていくことが求められる。

(平成21年9月10日)

 

清掃ボランティア生徒の表彰

やはり天気予報どおり、昨夕から一段と涼しさが増した。今日の羽曳野地域の最高気温は、久しぶりに30度を下回りそうである。

現在、学校斡旋での就職希望者への面接指導を展開していることは、既報のとおりだ。連日指導に携わっている職員には、熱心に粘り強く、かつていねいにやってもらっている。頭の下がる思いだ。
生徒たちも担当者の熱意を強く感じ、きちんとした態度で応える中、随分と成果があがっているようだ。16日から試験がスタートするが、首尾よく内定通知を得られることを祈っている。

  本日昼休みに、早朝美化清掃ボランティア活動でがんばっている生徒のうち4名(50回 2名、20回 2名)を表彰した。今回の受賞で、50回以上となった生徒が3名となった。

(平成21年9月9日)

 

早く一雨

今年一番の日照りが続いている。ここ数日の日差しの強さは、真夏並みだ。きちんと数えていないが、羽曳野市近辺ではかなり長い期間雨が降っていない。奈良も同様だ。傘を使用したという記憶が薄れている。東海・関東以北は、先日の台風の接近による雨で潤ったが、2週間をゆうに超えているだろう。
そのような中、水涸れで校庭のサツキの一部が弱ってきた。技能員にお願いし、昨日、今日と散水してもらった。功を奏し、かなり元気を取り戻したように見える。他の樹木も水を欲している。早く一雨欲しいが、週間予報によると、しばらくは望めそうにない。ただ本日夕方から、これまでになく涼しくなるという。期待したい。

(平成21年9月8日)

 

見極め

日の暮れるのが随分と早くなった。少し前までは帰宅後も少しは明るく、そのような中で庭に出ることができた。とにかく庭いじりが好きなので、暗くても短時間だが庭園灯を頼りに動き回るということになる。昨夜も帰るなりすぐに水撒きをした。樹木たちから「ありがとう」の声が返ってくる。庭石たちからも同様である。子ども騙しのようなことを言ってお思いだろうが、私にはそう聞こえる。心の和む瞬間だ。

地植えの樹木等の水遣りについては、1週間晴天が続いた場合にというのが一応の基準となる。ただ、極端に水涸れに弱い樹種がある。落葉樹では、アメリカハナミズキやドウダンツツジなど。広葉樹ではアオキ等。これらは4〜5日の晴天続きで弱り、回復しても葉焼けが残り醜くなってしまう。一方、クロマツなどは、余程の日照り続きでなければ、水遣りの必要はない。要するに、樹種によって加減がいる。

  教育も同様であろう。こまめに指示・助言を与え叱咤激励する必要のある生徒、一方で、うだうだと細かく言うよりもふだんは遠くから見守り、ここ一番というときに助言するほうがよい生徒と、いろいろである。その見極めが、やさしそうでなかなか難しい。試行錯誤しながら、その生徒にとって最善の方法を模索することが求められる。

(平成21年9月4日)

 

「ならぬことはならぬ」と

そよぐ風に涼しさを感じ、日陰に入ったときや朝夕は「秋涼」「新涼」といった季節の言葉が似合うようになった。とはいえ、昨日、今日の日差しの強さは真夏並みである。まだまだしばらくは、最高気温が30度を上回る日が続きそうだ。

7/13の本欄でサルスベリのことに触れた。暑さ厳しい時期、目を楽しませてくれたが、どこの庭のサルスベリも盛りを過ぎ終わりに近づきつつある。我が家のサルスベリだが、それぞれの枝を賑わせた花が終わりかけると、早い時期から花のついている枝先をまめに切り落としてきた。このようなことをする人はあまり見かけないだろう。通りすがりの人から見ると、「まだ鑑賞に耐えるのに何と気の短いことか」と思われたと思う。実は、長く美しい花を楽しむためのコツは、このこまめな剪定なのだ。切った脇から新しい枝がすぐに伸び、その先に今年二度目の花芽ができる。園芸に関する本や庭師などの専門家から聞いて学んだことではない。体験から得たものだ。今、その二度目の花が見ごろとなり、とてもきれいだ。9月いっぱいは、楽しめそうである。

犬や猫などのペットの類いは、可愛がれば(愛情を注げば)すぐになつく。庭木や草花などの植物は、手をかければかけるほど花や実となって成果がすぐに表れる。人間の場合は、この子のために、その生徒のためにと愛情を注いでも、そのことを素直に受止めてくれるとは限らない。大人が「ならぬことはならぬ」と強く出ると、ときには、反発することも少なくない。その子が、その生徒が親となり、四十、五十となったとき「私のためにいってくれたのだな」と始めて気づくといったケースも多いことだろう。

我々は成果や結果を早急に求めてはいないだろうか。そうであるとするならば、そのことは子どもたちに妥協してしまうことにつながるかも。その子が、その生徒が親となり、初めて気づくことになったとしても、昔指導されたことを教訓として、その後の人生に生かしてくれればいいのだと考える。
性急に結果を求めず、会津藩の※「什の掟」を持ち出すまでも無く、いやな顔をされることをいとわず「ならぬことはならぬ」と、ときに強制的に教え込むことが求められるのである。


※ 「什の掟」
什(じゅう)とは、会津藩における藩士の子弟を教育する組織。
町内の区域を「辺」という単位に分け、辺を細分して「什」という藩士の子弟のグループに分けた。什では「什長」というリーダーが、毎日、什の構成員の家の座敷を輪番で借り、什の構成員を集めて「什の掟」を訓示した。什の掟は7ヶ条からなる。
「什の掟」は、年長者を敬う心を育て、自らを律することを覚え、集団生活に慣れる為の幼年者向け基本教育であるといえる。第7項は現代においては時代遅れだが、他の項目は今でも充分に通用する。最後に、7項目を受けて「ならぬことはならぬものです」と強調するところにある意味、気迫が込められているように思われる。
「什の掟」は、ベストセラー『国家の品格』(藤原正彦著)でも紹介された。また、会津出身の衆議院議員・渡部恒三氏も度々引用したことから全国的にも知られるようになり、学校でのいじめなどが社会問題化する中、教育関係者の注目も集めた。

什の掟
1 年長者の言うことに背いてはなりませぬ

2 年長者には御辞儀をしなければなりませぬ

3 虚言をいふ事はなりませぬ

4 卑怯な振舞をしてはなりませぬ

5 弱い者をいじめてはなりませぬ

6 戸外で物を食べてはなりませぬ

7 戸外で婦人と言葉を交えてはなりませぬ

ならぬことはならぬものです

参考文献:早乙女貢『会津藩校日新館と白虎隊』、早川廣中『真説・会津白虎隊』、中村彰彦『白虎隊』、小川渉『会津藩教育考』、『ウィキペディアフリー百科事典』

(平成21年9月2日)

 

2学期の始業式

本日、2学期の始業式を実施した。
私からの話の後、伝達表彰(ブラスバンド部・美術部・英語検定)を行った。その後、生徒指導・進路指導・教務の各部長から学期開始に当たっての話、及び生徒会代表からの連絡があった。
集合・指揮を担当した首席教員の采配ぶりに創意工夫があり、生徒諸君の式に臨む態度が映えた。なお、始業式終了後、2時限の授業を実施した。

私の講話は、下記のとおりである。


2学期始業式 講話

生徒諸君、おはよう。全員が揃ってというのは終業式以来だね。みんなの元気な顔を見て、とてもうれしく思う。ただ、君たちも知ってのとおり、新型インフルエンザの感染が広がりを見せている。今現在で、10校の府立学校で学級休業や学年休業となっており、近くの高校でも学年休業になっているところがある。本校生にも感染者が出ているが、今のところは大きな広がりを見せていない。だが、安心はできない。手洗いやうがいをしっかり行って予防に努めて欲しい。

休み中も部活動でがんばった人が目立った。そういった人は、お金では買うことのできない大きな思い出が作れたのではないかと思う。
休みに入ってすぐに軟式野球の大会があり、応援に行って来た。残念ながら試合には負けたが、本校生の戦いぶりはすばらしいものがあった。とにかく態度が立派であった。感動した。
後から監督の鈴木先生からお聞きした話も付け加えると、すべての試合、終了後、両校の部員でグラウンド整備を行うことになっているのだが、本校の部員は手抜きをせずにきちんとできたと、大会本部からほめられたそうだ。これを聞いて私は、とてもうれしかった。勝負なので、負けるよりは勝つほうがよいのだが、軟式野球部の生徒諸君には「すばらしいスポーツマンシップを発揮し、勝利よりももっと大事なものをつかんだ」と、私は高く評価する。大いに称えたい。
他の部でも大きな活躍があった。時間の関係ですべてを披露できないが、それらの人たちの努力も併せて称えたい。

2学期は期間の一番長い学期である。まだしばらくは暑い日が続くが、気候的に安定し過ごしやすい日が続く時期だ。何事にも悔いの残らぬように全力で取り組んで欲しい。期待している。

(平成21年9月1日)