着任にあたって
4月1日付で着任しました谷口です。
よろしくお願いします。
若いときに南河内地区に勤務して以来、久々に戻ってきました。故郷に帰ってきたようなとても懐かしい気持ちで一杯です。
学校のすぐ裏を大乗川が流れ、周りに田圃や畑の残る川沿いの道を生徒諸君・教職員は通います。満開の桜が新入生を迎えてくれました。
本校は昭和53年の創立で、昨年30周年の記念事業を実施したばかりです。今般の府立高校特色づくり・再編整備計画により、羽曳野高校と統合され普通科総合選択制の新校への移行が決まっています(校名未定・校地校舎は羽曳野高校の現在地・平成21年度入学生募集)。西浦高校としては、今年度の入学生(31期生)が最後となります。卒業生・在校生をはじめ関係者にとりましては、断腸の思いです。
西浦高校の名称は、三年後に無くなってしまいますが、今回の新校への移行を西浦高校の発展だと前向きに捉え、西浦の伝統や関係者の思い、及び「西浦魂」は、必ずや新校に継承せねばなりません。
本校には元気に挨拶のできる生徒や気立てがやさしく人懐こい生徒が多く、とてもうれしく思います。バスケットボール・バレーボール・テニス・サッカー・軟式野球・美術部・吹奏楽部・漫画部など、部活動もがんばっています。コツコツとまじめに努力する姿は、好感がもてます。このような学校に勤務できることを、私は誇りに思います。来年、再来年と在籍生徒数は減少を余儀なくされますが、教育活動がさらに活発になることを望みます。
今年度も、授業をさらに大切にし基礎・基本の錬磨に努める中で、「一人ひとりが輝く学校」を目指します。西浦の生徒、教職員は、飽くこと無く可能性を求めて努力を積み重ねてまいります。私も微力ではありますが、西浦高校のために全力をつくしますので、卒業生・保護者及び地域のみなさんには、今後とも本校へのご支援ご協力の程、よろしくお願い申し上げます。
個人の尊厳と基本的人権に基づく教育をめざす。
真理を追求し、勇気と責任ある教育により、府民の負託に応える。
努力することの大切さを知り、飽くこと無く可能性を追求する中で、あらゆる困難を克服しながら自らの人生を自ら が切り拓くことのできる人間を育てる。
自らを律しつつ、他者のために惜しまず汗をかくことのできる人間を育てる。
日本と世界の平和、繁栄に貢献できる人材の育成に努める。
私の教育方針- 高潔で明朗闊達な人材の育成
- 「質実剛健」を念頭に、自由と規律の均衡のとれた生活習慣、独立心と協調性の涵養に努めると共に、礼節を重んじ、奉仕の精神を養う。
- 確かな学力の修得
- 全ての基盤となる基礎学力の修得を徹底する中、自由で創造的な思考力を養う。
- 人権教育の推進
- あらゆる場面において、常に個人の尊厳と基本的人権に基づく教育をめざす。
- 健全な身体、強靱な意志の涵養。
- 変化の激しい時代を生き抜くための、たくましい健康と体力を育む。
- 進路実現の達成
- 系統的かつ段階的なキャリア教育の推進により豊かな職業観や勤労観を育み、進路実現の達成をめざす。
「挨拶の飛び交う、秩序ある元気な学校」の実現
今年度の教育目標
- 1. 遅刻・欠席を減らす。
- 2. 「わかる喜び」や充実感、及び達成感を味わわせる。
- 3. 学校への帰属意識を高め中途退学を減らす。
- 4. 進路決定率100%をめざす。
- 5. 特別支援教育の充実を図る。
- 1. 生徒指導の充実
- 2. 学習指導の充実
- 3. 進路指導の充実
- 4. こころの教育の推進
- 5. 人権教育の推進
(平成20年4月1日)
平成20年度1学期
平成20年4月8日 | 一学期始業式の講話 |
平成20年4月8日 | 入学式式辞 |
平成20年4月30日 | 通用門のケヤキ |
平成20年5月2日 | 意識性を高める |
平成20年5月10日 | 第一回学校協議会挨拶 |
平成20年5月10日 | PTA総会での挨拶 |
平成20年5月20日 | 広い運動場 |
平成20年5月30日 | 清掃ボランティア活動のスタート |
平成20年6月2日 | エコスタイルで |
平成20年6月6日 | 体育大会 |
平成20年6月10日 | 進路実現を切に望む |
平成20年6月14日 | 3年保護者対象進路説明会 挨拶 |
平成20年7月2日 | 羽曳野市立中学校との連絡協議会での挨拶 |
平成20年7月11日 | 富田林支援学校との交流会 挨拶 |
平成20年7月18日 | しらとり会(PTA役員のOB会)総会 挨拶 |
平成20年7月22日 | 一学期末職員会議で教職員に向けて |
平成20年7月22日 | 早朝美化清掃活動の輪を |
平成20年7月23日 | 新しい価値の創造 |
平成20年7月23日 | 1学期終業式講話 「意思あるところに道は開ける」 |
平成20年8月8日 | 夏季休業中 一年生への手紙 |
夏季休業中 一年生への手紙
暑い日が続いています。一年生の生徒諸君には、暑さに負けず元気に活動していることと思います。
君たちが、数多い府立高校の中から西浦を選んでくれたこと、校長としてとてもうれしく思います。「 ありがとう 」。こうやって西浦高校で一緒になったのは、何かの縁 ( えん ) です。出会いを大切にしたいと思います。
終業式の講話でも触れましたが、西浦での一学期の生活は、悔いの残らぬように全力を尽くせましたか。尽くしたと胸を張れる人はよかったですね。力を出し切れなかった人は、何が原因だったのでしょうか。自分一人では解決できないことが特別にあるのなら、一人で悩まず家族や先生などに相談してください。力を発揮できなかった原因が自分自身にあるなら、現在の生活を振り返り、今一度高校生としてのあり方を考えてほしいです。学習、部活動、放課後の過ごし方などについて。 |
本校は、羽曳野高校と統合し新校に移行します。君たちは、西浦高校にとって最後の生徒となりました。私は、この四月に着任しましたが、本校を改善し「挨拶の飛び交う 秩序ある元気な学校」づくりを進める中で、地域のみなさんや卒業生などからの信頼を取り戻すことに努めます。そのような中、学校改善の中心になって、主人公となって活躍するのは、君たち一人ひとりなのです。君たちと先生方が一体となって改善を図るとき、西浦高校の評価は、必ずや高まることを確信します。
同窓会やPTA役員のみなさんからは、「 全面的に支援する。谷口校長、思い切ってやりなさい 」の激励をいただいています。ありがたいことです。地域の方々から「 西浦高校の生徒は、しっかりしてきたね 」と、言われたいですね。それらの評価が君たちの進路実現につながれば、この上ない喜びです。
私は、中学校・高校・大学と陸上競技部に所属し、マラソンの練習に打ち込みました。正直に話しますと、部活動の練習に力が入り過ぎ、勉強の方は少しおろそかになりがちでした。でも定期テストのときは、全力を尽くしましたよ。部活動で得たものは、大きな宝であることを入学式の式辞でも触れましたが、覚えているでしょうか。仲間と一緒に毎日トレーニングに励んだことが、私の血や肉となっています。苦しいときや辛いときもあきらめることなく、耐えて乗り切ることを学びました。部活動に取り組めていない人、二学期からでも遅くないのでぜひ始めてください。
私が今、最も残念に思っているのは、西浦高校の中にタバコを吸う生徒が少なからずいることです。一学期、タバコで特別指導を受けた生徒もいました。タバコの害については、いろいろの機会に学んでよくわかっているはずです。肺がんだけではなく、あらゆる病気の原因になることは明らかです。副流煙( ふくりゅうえん )は、周りの人たちに大きな悪影響を及ぼします。タバコに手を出すのは、絶対にやめてほしいです。
校長として当然ですが、私は学校改善に全力を尽くします。
君たちも学校での活動に全力で取り組み、先ずは進級・卒業をめざしてください。本校において最後となる平成23年春の卒業式には、私の手で全員に卒業証書を渡したいと思っています。
まだまだ暑さは続きますが、元気で有意義に過ごしてください。次に私の顔を見かけたとき、「 手紙読みましたよ 」と返してくれるならうれしく思います。
おうちの方にも、よろしく伝えてください。
(平成20年8月8日)
1学期終業式講話 「意思あるところに道は開ける」
生徒諸君、こんにちは。
ついこの間、始業式・入学式を行ったように思いますが、時間の経過するのは本当に早く、今日はもう一学期の終業式です。四月からの学校生活に全力を尽くすことができましたか。もし、何らかの理由で全力が出せなかったという人は、二学期はぜひ全力を尽くしてがんばって欲しいものです。
さて、北京オリンピックが、あと16日で始まります。いろいろの種目での日本選手の活躍が期待されます。みんなも楽しみにしていることと思います。私も大いに関心があります。ところで、日本代表としてオリンピックに出場することは、誰にでもできることではないですね。ごく一部の人しか為し得ない大変な偉業です。ときに私たちは、「代表に選ばれるような人は、自分たちと違って桁外れに素質に恵まれている。そんなに努力は必要としないのだ」と思ってしまいがちです。確かに素質に恵まれていることは、必要条件だと思います。ある程度の素質が必要でしょう。しかしながら、ただ単に素質に恵まれているだけでは、代表になることはできません。代表として選ばれるまでの道のりには大変な「努力」が、ましてメダルを獲得するためには、さらなる努力と「大きな運」を必要とします。
みんなは、女子マラソンの野口みずき選手のことは知っていますね。アテネオリンピックで金メダルをとり、北京オリンピックでも連続優勝の期待がかかっています。テレビなどでのインタビューの際、受け答えが実にさわやかですね。身長150Cmと小柄です。どこにあのスタミナがと思います。つい最近雑誌で読んだのですが、ここ半年ほどで最も多く走ったときは、月間1350Kmも走ったそうです。1350キロというと、一日平均45Km。しかし、練習量を落とす日も一週間に一日、あるいは十日に一日は当然つくるので、休養日でないふだんの日は、おそらく55〜60Kmは走る計算になります。一日60Km、みんなは想像できますか。車で走っても、短くはない距離ですよ。実は私も、若いころマラソンをやっていました。トレーニングに打ち込んでいた時期があります。最も練習量の多かったとき、月に1000Km近く走りましたが、そのときは朝練習で約10Kmを、放課後陸上競技部の生徒と15Kmくらい、あとは授業の空いているときに10〜15Kmをというのが平均的なパターンでした。1000Km近く走るためには、一日平均35〜40キロを走ることになります。自分としてはかなりの努力を要しました。野口選手の1350Kmというのは、想像を絶するすさまじい練習量です。彼女の大活躍の陰には、素質だけではない、そういった猛烈な練習量があることを、大変な努力の積み重ねがあることをみんなにもわかって欲しいのです。
今も話しましたように、私も50歳前まで走ってきましたが、残念ながらオリンピックにも世界選手権にも出ることができませんでした。きっと努力が足りなかったのでしょう。トレーニングを続けていたときは、コツコツと走り続けていれば、努力を積み重ねていれば、もしかしたら70歳で年代別日本一に、80歳で世界一になれるのではと夢を描いていました。が、50歳を目前にして膝を悪くして走るのを止めてしまいました。走れなくなりました。しかし歩くことはできます。あと三年で定年退職ですが、定年退職後は再び身体を鍛え直して、40歳を超えてから始めた山登りを引き続きやって行こうと思っています。今回発行のPTA新聞にも書かせてもらいましたが、これまでに国内の高い山はもとより、君らも名前をよく知っているアフリカのキリマンジャロやフランスのモンブラン、そしてスイスのマッターホルンなどにも登りました。
今年5月末、日本人の三浦雄一郎さんが世界で一番高い山エベレストに75歳で登頂しました。その二日前には76歳のネパール人が登頂を果たし、世界最高齢記録を作りました。努力を継続すれば、75歳を超えても困難なことにチャレンジできることを二人は示しました。私もいずれそのうちにチャレンジしたいなと思っています。
「意思あるところに道は開ける」という言葉が好きです。やろうという気持ちがあれば道は自ずと開けてくるということですが、まさにそのとおりだと私は思います。やってやるという気持ちが大事です。あきらめたら、何もできません。みんなも、それぞれに夢や目標をもって、それに向かって、その実現に向けて野口みずき選手のように努力を積み重ねて欲しい、夢や目標に向かって挑み続けて欲しいものです。
明日から夏休みに入りますが、元気にやってください。これで私の話を終わります。
(平成20年7月23日)
新しい価値の創造
早いもので、着任後4ヶ月が経過しようとしている。「挨拶の飛び交う秩序ある元気な学校」の実現をめざして、率先垂範を日々心がけている。いろいろと課題も多いが、PTA役員をはじめ、保護者の皆様や卒業生、地域の方々、そして本校の教職員に支えられ、何とかここまで来られた。心から深謝申し上げたい。引き続き、頼りない新米校長をご支援願いたい。
40歳を越えてから山登りを始めた。ランニングなどで鍛えた体力を元手に、ときに仲間と、ときに単独で、北アルプス、南アルプスの山々をはじめ、利尻島から屋久島まで国内の多くの山を踏破した。その流れで、アフリカ大陸最高峰のキリマンジャロ、ヨーロッパアルプスの名峰マッターホルン、モンブランなど、海外の山にも登頂してきた。定年退職後は体を鍛え直し、北米最高峰のマッキンリーや世界最高峰のエベレストなどへのチャレンジも計画している。
山歩きの魅力を語れば尽きないが、もしも山登りに「困難さ」が伴わなければ、山の魅力は半減するのではと思う。登頂したあとの爽快な達成感は、筆舌に尽くしがたいものがあるが、山頂に開ける雄大な眺めだけから得られるものではない。山頂に至るまでの苦しみや、不安を伴った長い孤独な歩みがあるからだろう。
人生においても、楽に歩ける安易で平坦な道は自らを堕落させる誘惑が多い。険しく困難な道は障害や障壁が多いが、自己を高めるためには、ときに自ら選択することも求められる。子育てにも、同様のことが言えるかも。
学ぶことをやめた人は、古いものにこだわってそこから抜け出せないが、学び続ける人は、自分の古い殻を打ち破ることができる。学び続けることで、常に新しい知識にふれ、新しい何かを発見できる。常に新しいことに挑み、自らの可能性を追求する中で、新しい価値を創造することができると信じる。日々飽くこと無く学び続ける中で、喜びや驚き、そして大きな感動をも味わいたい。
本校でも、早朝の美化清掃ボランティア生徒に代表されるような、まじめにコツコツと努力できている生徒も多い。当然だが、これらの生徒が正当に評価され、生き生きと安心して学べる環境を保障しなければならない。
皆様の支援を仰ぎながら、「挨拶の飛び交う秩序ある元気な学校」の実現をめざして、校長として全力を傾注する。
(平成20年7月23日「PTA新聞」)
早朝美化清掃活動の輪を
「 学校のために、そしてみんなのために汗をかこう 」をモットーに、5月27日(火)から活動がスタートしたことは、前にお伝えしたとおりである。毎火曜・木曜の週2日、朝8時10分から8時25分に実施しているが、雨の日もテスト期間中も途絶えることなく続いている。本日現在で、通算17回となった。先日は、PTA会長も一緒に奉仕していただいた。なお、会長はじめPTAの役員のみなさんには、役員会の開かれる日には一時間以上も早く登校していただき、自主的に校舎内外を清掃してもらっている。本校を訪れる方や警備員の人たちなどからも、「 以前に比べて、学校がきれいになった 」とうれしい声を聞く。
こういった流れをさらに確かなものにし、善意の輪を広げたいものだ。
(平成20年7月22日)
一学期末職員会議で教職員に向けて
明日、一学期の終業式を迎えることになりました。みなさんには、本当にご苦労様でした。感謝申し上げます。
四月当初に、今年度の教育目標を五つあげました。まず一つ目の遅れず、休まず登校させるについては、一学期終了後の集計結果を待たなければなりませんが、多くの方から、昨年よりは若干好転しているというように聞いています。集計結果を楽しみにしています。
二つ目の、わかる喜びや達成感などを味わわせる。三つ目の帰属意識を高め、中途退学者を減らすについては、授業を見たり、日々の教育活動の状況から、概ね達成しつつあるのではと感じています。授業中寝ていたり、集中できていない生徒、ルールを守れていない生徒に対して、これまで以上に指導に努めていただいています。「中途退学者を減らす」については、中間テスト後の成績会議の折にも話しましたが、きちんと指導していただいた結果として、最終的に多数の中退者が出たとしても、これはみなさんの責任ではありません。私の責任です。引き続き、粘り強い指導をお願いします。
四つ目の、進路決定率100%をめざすについては、現在進路指導部、三年の学年団を中心に奮闘していただいているところです。四月に申し上げたとおり、100%は、きわめて困難な目標であることは承知しています。最近も、進路指導部長から「頭髪等で文句を言われるのであれば、就職斡旋は結構です」に近い発言、あるいは行動をとる生徒が少なからず存在するという報告を受けています。大変困難な状況がありますが、一人でも多くの生徒が進路実現できますよう粘り強い働きかけをよろしくお願いします。
五つ目は、特別支援教育の充実ですが、こちらは担当者をはじめ多くのみなさんのお陰で、概ね順調だと捉えています。ただ、立場が変わると微妙で難しい問題もあり、課題も少なくありません。こちらも引き続きよろしくお願いします。
以上、今年度の教育目標の進捗状況に絡めて話しましたが、お陰さまで全体的には概ね順調ではないかと思います。
夏季休業中もいろいろと業務があり、ゆっくりできない状況や暑い日も続きますが、五日間の特別休暇もありますので少しは英気を養ってもらい、休養・充電に努められ二学期に備えていただければと思います。なお、生徒に突発的な事故等も発生する可能性もありますので、いつでも連絡の取れる態勢をお願いしておきます。
(平成20年7月22日)
しらとり会(PTA役員のOB会)総会 挨拶
みなさん、こんばんは。
岡田校長の後任として、四月に着任しました谷口です。三月まで勝山高校の教頭を務めていました。新米校長です。よろしくお願いいたします。若いころ、藤井寺工業高校に18年間勤務した経験があります。南河内には、久しぶりに戻ってきました。
しらとり会のみなさんには、日ごろ何かとお世話になっております。感謝申し上げます。学校の方、何かと課題も多いのですが、まじめにコツコツと努力できている生徒も多く、毎日楽しく勤務させていただいています。また、教頭・事務長が有能でてきぱき仕事を片付けてくれますので、私の方は、ほとんど何もしていないような状況です。本当にありがたいことです。
ご存知のとおり、今年の一年生が西浦高校として最後の生徒となるわけですが、しらとり会のみなさん、卒業生、保護者、そして地域の方々から、「西浦」最後しっかりとした形で終えることができたじゃないかと言われるようにもっていきたいなと思っています。今後ともご支援の程よろしくお願いいたします。
先ほど、何もしていないと申し上げましたが、一つだけ自慢させていただけるなら、それは学校がきれいになってきたということです。これも職員の生徒の、そして保護者の方の協力のお陰です。その中でも、特に技術職員、昔風に言いますと校務員さんですが、二人の技術職員が、清掃や草刈、植木の剪定、営繕と身を粉にして働いてくれています。昨日も府の教育委員会からお二人こられ学校の様子を視察して帰られたのですが、学校がきれいだとお褒めの言葉をいただきました。みなさんにも、ぜひお立ち寄りいただきたくお思います。このような流れを学校全体の改善につなげていければと思っています。後ほど、教頭の方から、もう少し詳しい近況を報告させていただきます。
簡単ではありますが、私の挨拶とさせていただきます。
(平成20年7月18日)
富田林支援学校との交流会 挨拶
富田林支援学校のみなさん、おはようございます。
西浦高校の校長です。
みなさん、元気のよい挨拶ができますね。感心しました。挨拶がしっかりとできるということは、素晴らしいことですね。勉強ももちろん大事なのですが、私は、挨拶がきちんとできることがとても大切だと思います。朝、お父さんやお母さんをはじめおうちの方々や近所の人たちに、学校では先生方や友達に大きな声で「おはようございます」と挨拶ができる。人にお世話になったときは「ありがとう」と素直に言える。そういうことが一番大事なのではと思っています。西浦高校にも、元気のよい挨拶のできる生徒が最近増えてきたのですよ。
さて、今日は西浦高校の生徒と先生と合わせて37名でお邪魔しました。みなさんは授業の中でいろいろなことに取り組んでいると聞いています。今日はその活動に合わせて、我々も一緒にやらせていただきたいと思います。みんなのようにうまくできないかもわかりませんが、一生懸命挑みますのでどうぞよろしくお願いします。
富田林支援学校の教職員の皆様には、お世話をおかけしますがよろしくお願いいたします。
(平成20年7月11日)
羽曳野市立中学校との連絡協議会での挨拶
みなさん、こんにちは。本校校長の谷口です。よろしくお願いします。日ごろは、本校の教育活動の推進に何かとご支援をいただき感謝申し上げます。また、本日はお忙しい中、本会にご出席賜りましてありがとうございます。重ねて、お礼申し上げます。
さて、本校は「挨拶の飛び交う、秩序ある元気な学校」の実現を目標に、教育活動を展開しております。そのような中、まじめにコツコツと努力できている生徒も多くいます。今年5月から有志生徒による早朝美化清掃活動を火曜と木曜に実施しています。まだまだ人数は少ないのですが、雨の日も休みなく、また考査期間中もテスト終了後やってくれています。そういったうれしいニュースの一方で、遅刻や欠席が多かったり、ルールがなかなか守れないといった生徒もおります。今年度、教育目標のトップに「遅れず、休まず登校させる」をあげ、いろいろな取り組みを展開する中で遅刻・欠席が若干減りました。
入学した生徒全員の卒業をめざすことは学校として当然のことであり、そのように教職員は努めているのですが、残念ながら昨年度も中途退学者が少なからず出ました。意欲の極端に希薄な生徒やこれまでから不登校気味であった生徒が多い中とはいえ、大きな課題です。
いろいろと困難な状況もありますが、今後も引き続き、生徒諸君が一人ひとりそれぞれに自己実現を図っていけるよう最大限に支援していきたいと思います。ご協力の程よろしくお願いします。
最後に、羽曳野地域新校が来年4月に現在の羽曳野高校の校地・校舎で開校しますが、新校により意欲のある生徒をたくさん送っていただきますことをお願いしますとともに、本日の連絡協議会が実り多いものになりますことを祈念申し上げ、開会の挨拶とさせていただきます。ありがとうございました。
(平成20年7月2日)
3年保護者対象進路説明会 挨拶
みなさんこんにちは。本日は、ご苦労様です。日ごろは、教育活動の推進にご協力を賜りありがとうございます。お陰様で、体育大会も盛会裏のうちに終了することができました。本校での体育大会は初めての経験でしたが、思ったより生徒たちは一生懸命取り組んでいたので、うれしく思いました。早いもので一学期も残すところ一月余りとなり、現在生徒たちは期末テストに向けがんばっています。
5月末から有志の生徒による早朝の清掃活動を火曜と木曜の8時10分から25分に実施していますが、すでに6回を数えました。定着しそうです。このような地道な活動の輪を広げていきたいと思います。この活動にPTAも賛同いただき、PTA予算で、手元で操作できますチリトリを20台購入していただきました。早速活用しています。この場をお借りしまして、お礼申し上げます。
このようなうれしいニュースがある反面、残念ながら基本的な生活習慣が確立できていない生徒や規範意識の低い生徒が少なからずいます。これらの改善には、保護者のみなさんの協力が欠かせません。随分と協力いただいておりますことは承知していますが、なお一層のご協力を賜りますようお願いします。
さて、三年生にとりましては、自身の進路を方向付ける時期となりました。もうすでに方向が定まっている生徒もいるでしょうが、今いろいろと思いが揺れ動いている生徒も多いかと思います。本日は、この後「大学への進学希望」「専門学校への進学希望」「就職希望」の三つのグループに分かれていただき担当者から説明します。この機会に、どしどし遠慮なく質問していただきまして、方向付けの参考にしていただければ幸いです。
人生にはいくつかの節目がありますが、進路決定はその大きな節目のひとつだと思います。ご家庭でじっくりと話し合っていただき、悔いの残らぬようにして欲しいものです。
お願いをして、開会の挨拶とさせていただきます。
(平成20年6月14日)
進路実現を切に望む
「進路の手引き」発刊に当たり
梅雨に入りうっとうしい日が続くが、通用門脇のアジサイが色づき、登校する生徒諸君や教職員の心を和ませてくれる。
3年生の生徒諸君には、自身の進路を方向づける時期となった。それぞれに、いろいろと思いをめぐらせていることだろう。私たちは、ごく一部の人を除いて( 少ないと思うが )、生活のために働くことを余儀なくされる。大学や専門学校等に進学する人も、いずれは働くことになる。
世の中の景気は、少し良くなってきているとは言え、不安定な政治や原油の高騰による物価高等々、不確実な時代といわれる中、君たちを取り巻く情勢は、けっして楽観できるものではない。しかし、そのような中だからこそ余計に、自身の進むべき道について家族や先生方のアドバイスを素直に受け止めながら真剣に考え、悔いのない選択をして欲しい。
この「 進路の手引き 」は、本校の先生方がこれまで蓄積してきた貴重な資料である。君たちが進路選択で思い悩む過程で、大いに役立つことであろう。
全員が進路実現を図り、来年3月には、大きく羽ばたいてくれることを切に願って止まない。
(平成20年6月10日「進路の手引き」巻頭言)
体育大会
本日、体育大会が開かれた。
前日9時ごろまで雨が降り続いた。夕刻には、運動場の大部分が水溜りとなっていたので、「明日の開催は無理なのでは」の声が圧倒的だった。私は体育科教員としての長年の経験から、「準備のため、スタートを少し遅らせる必要が生じるだろうが、予報どおり21時ごろに降り止めば100%大丈夫」と踏んでいた。
朝、整備に教員や部活動の生徒諸君の手を煩わせたことは申し訳なかったがが、私の予想どおり予定より1時間余りの遅れでスタートできた。素早く対応していただいたみなさんには、心から感謝申し上げたい。
大会の内容だが、思ったよりもずっと一生懸命取り組んでいたので、とてもうれしく思った。走る競技もかなりの数だったが、手抜きしている姿は目にしなかった。三つの団に分かれての対抗戦形式をとっているが,応援団の演技も彼らなりに創意工夫がみられた。若さを大いに発散できたであろう。
各係の業務では、部活動の生徒諸君が実に気持ちよく動いてくれたことが印象に残った。五月のスポーツテストのときも、同様の感想をもった。生徒会の執行部役員も、よくがんばっていた。来校いただいた保護者のみなさんからは、「もっともっと本気を出して欲しい。モラルの点で、一部の生徒に対して首を傾げたくなった」などの辛口の評も聞こえてきたが、概ね好評であった。
午後から陽射しがとても強くなったが、清々しい風が吹き渡り気持ちのよい一日であった。何より、生徒諸君が一生懸命活動したからだろう。
体育大会 開会式挨拶
みなさん、おはようございます。
昨日の雨でグラウンドコンディションが心配されましたが、まずまずの状態になりました。生徒諸君の熱い思いが通じたからだと思います。こうやって本日予定どおり開催できる陰には、今朝も早い時間からグラウンド整備をしてくれた生徒諸君や先生方のご苦労があったことを忘れないでください。私からもこの場を借りて、お礼を述べたいと思います。ありがとうございました。
今日は、君らの若さと情熱を前面に出して、全力で取り組んで欲しいと願っています。ただ、生徒会が中心になって決めた体育大会のルールがあります。このルールはしっかりと守りながら、健康安全に十分注意して臨んで欲しいものです。特に、水分補給には十分注意してください。
PTAの石山会長をはじめ保護者の皆様には、早朝より来校いただきありがとうございます。生徒たちの活躍にご声援いただければ幸いです。
期待とお願いをして、開会の挨拶とします。
体育大会 講評
朝はグラウンドコンディションが悪かったため、スタートが1時間余り遅れましたが、ご覧のような素晴らしい天気に恵まれました.清々しい風のそよぐ中,君たちの溌溂とした活躍ぶりを見てとてもうれしく思いました。
朝も触れましたが、昨日までの準備、朝のグラウンド整備、本日の運営、これからの撤収作業と、生徒会や部活動の生徒諸君の献身的な活躍には頭が下がります。他者のために汗のかける生徒を育てたいと常日ごろ思っていますが、まさに人のために汗をかいてくれました。心からお礼を述べたいと思います。ありがとう。
生徒諸君には気持ちを切り替え、来週からは勉強に部活動にさらにがんばって欲しいものです。
保護者のみなさんには、早朝から生徒の応援ありがとうございました。今後とも西浦高校の教育活動の推進にご協力を賜りますようお願いしまして、閉会の挨拶とさせていただきます。
(平成20年6月6日)
エコスタイルで
西浦高校に着任して二ヶ月が経過した。近畿は入梅宣言が未だのようだが、このところどんよりとした梅雨空続きで、雨の日も多い。6月6日が体育大会だが、前日と当日好天に恵まれることを祈っている。
6月に入り、公式な場面でもノー上着・ノーネクタイのエコスタイルが許されるようになった。私は、この日を待ちわびていた。窮屈を好まない者には、有り難い限りである。早速、本日よりノー上着・ノーネクタイだ。
平成16年、17年は、夏場に葬儀があり、それぞれの年に一度だけネクタイをしめたが、昨年、一昨年と、6月1日から9月30日まで一度もネクタイ・上着を着用しなかった。きちんとスーツにネクタイというのも決して嫌いではないのだが、着用しなくてもよいときに敢えて身に着けようとは全く思わない。まして、着用しなければうんと身軽で涼しいということであれば、エコスタイルを通すというのが私の主義である。
新聞の折り込み広告などでは、盛夏仕様のスーツ云々といったものをよく見かけるが、そういったものを特に必要としない職業でよかったとつくづく思う。と言いつつも、酷暑にも拘わらずきちっと麻のスーツを着こなすパナマの似合う老紳士を電車などで見かけたときは、「かっこいいなぁ」と思わず繁々と眺めてしまうことも事実である。自分には似合わないと思っても。
(平成20年6月2日)
清掃ボランティア活動のスタート
当然のことながら、「学校を、もっともっときれいにしたい、生徒たちの学ぶ環境をよりよいものに整えたい」と思っている。前任校でも、通学路の美化清掃活動に力を入れ、地域のみなさんに喜んでいただいた。何より、協力した生徒が達成感や満足感を味わえたことは大きい。本校でも、先ずは有志生徒で始業前に校内のごみ拾いができればと考え、朝早く登校してくる生徒に一人ずつ声かけをした。うれしいことに19名の生徒が賛同してくれた。活動曜日・時間は生徒諸君皆で相談し、火曜と木曜の朝8時10分から8時25分となった。
「学校のために、そしてみんなのために汗をかこう」をモットーに、27日(火)から活動がスタートした。協力してくれた生徒の目はキラキラと輝き、他者のために働けた喜びが感じられた。始業前の時間ということで、遠距離通学の生徒は難しいという制約はあるが、この流れを確かなものにし輪を広げたい。そして、学校活性化につながればと考える。
(平成20年5月30日)
広い運動場
本校の運動場は広い。正確な数字で言うと、14,500uである。300mのトラックが余裕でとれる。前任の勝山高校も広かったが、それよりも本校は一回りも広い。無理をすれば、400mのトラックも可能のような気もする。現在、600名を切る生徒数であるが、広いためか全校生徒が整列しても人数が少なく感じられる。校舎も廊下の幅をゆったりとっており、伸び伸びした感じがする。加えて、玄関ロビーも広々としており、とても感じが良い。周りには、田んぼや畑が多く残っている。学校の裏側には、川幅約20mの大乗川が流れ、よい雰囲気を醸しだしている。また、交通量の多い幹線道路がそばを通ってはいるが、接してはいないので騒音などはそれほど気にならない。周囲の環境には恵まれていると言ってよい。
しかしながら、田んぼなどの湿地を埋め立てての建設であったためか地盤沈下がひどく、目を凝らすとあちらこちらで被害が見られる。再編整備の統合に際して、新校は羽曳野高校の校地・校舎を使用することになったが,地盤沈下が理由の一つとも聞く。
来年、再来年と新入生がいないわけだが、寂しくなるだろうと思うと同時にもったいない気がしてならない。生徒数が少なくなっても、部活動での他校や中学校との交流、地域との交流の活性化など、知恵を絞って校地・校舎を有効活用するようにしなければならないと考える。
(平成20年5月20日)
PTA総会での挨拶
みなさん、改めましてこんにちは。校長の谷口です。4月1日付けで着任しました。よろしくお願いいたします。本日はお忙しい中、ご出席いただきまして誠にありがとうございます。各議案について、慎重にご審議いただき重ねてお礼申し上げます。
ただ今、感謝状を贈呈させていただきました堂上前会長はじめ旧役員の皆様には、本当にご苦労様でした。学校を代表しましてお礼申し上げます。また、今年度役員を引き受けていただきました石山会長はじめ新役員の皆様には、今後いろいろとお世話おかけいたしますが、何とぞよろしくお願いいたします。
て、新年度が始まり40日が経過しました。課題は少なくありませんが、お陰様で日々の教育活動は何とか順調に展開できています。課題解決のために、学校としてもさまざまな取り組みをしてまいりますが、保護者の皆さんのご協力無くして改善に向かわないことを、ぜひともわかっていただきたく思います。
毎朝、通用門で、生徒たちに挨拶を投げかけながら出迎えています。声の大小はありますが、多くの生徒が挨拶を返してくれます。教職員には、やさしさや温かみを基盤に、粘り強い指導を心がけるよう指示しています。熱心で力量のある教職員が多いので、必ずや、今後いろいろの面でさらに成果が表れることと期待しています。
この4月以降、本校のホームページをご覧になっていただきましたでしょうか。PTAのコーナーを設けるなど、少しずつですが充実させつつあります。ぜひ一度ご覧になってください。今後さらに内容を充実させ、生徒・保護者・卒業生及び教職員ががんばっている姿をアピールして行きます。
新校のプロジェクト会議も頻繁に開催され、「普通科総合選択制」の学校像もはっきりとしてきました。新校の校名検討委員会も立ち上がり、8月下旬には(仮称として)決定(正式には12月の府議会で決定)する運びとなっています。
なお、第1回の校名検討委員会が5月2日に開かれ、その席で羽曳野高校側から『「羽曳野」という名称を何らかの形で残して欲しい。その「羽曳野」は羽曳野高校の「羽曳野」ではなく、羽曳野市の「羽曳野」である』との提案がありました。統合整備による新校の校名については、大阪府教育委員会が示す「基本的な考え方」の中で、「母体となる両校の伝統を引き継ぎ、校地校舎を使わない学校関係者の思いに十分配慮し」とあります。「羽曳野市の「羽曳野」である」という説明ですが、受け取る側は素直にそう受け取るだろうかという思いが私にはあります。ご意見ありましたなら、お寄せいただきたいと思います。
いろいろ申し上げましたが、今回の新入生が、西浦高校としては最後の生徒となるわけです。今後、私も全力を尽くして学校経営に当り、平成23年の春をより望ましい形で迎えたいと思います。ご支援ご協力のほど、よろしくお願いいたします。
簡単ではありますが、私の挨拶とさせていただきます。
(平成20年5月10日)
第一回学校協議会挨拶
みなさん、こんにちは。本日はお忙しい中、ご出席いただきまして誠にありがとうございます。今年度の委員をお願いしました皆様には、ご多用の中、無理なお願いをお引き受けいただき、深謝申し上げます。
さて、新年度が始まり40日が経過したわけですが、本日は午前中にPTA総会も無事終了しました。課題は少なくありませんが、お陰様で日々の教育活動は何とか順調に進んでいます。毎朝、通用門で、生徒たちに挨拶を投げかけながら出迎えています。声の大小はありますが、多くの生徒が挨拶を返してくれます。教職員には、やさしさや温かみを基盤に、粘り強い指導を心がけるようお願いしています。熱心で力量のある教職員が多いので、必ずや成果が表れることと期待しています。
ご存知のとおり、今回の新入生が、西浦高校としては最後の生徒となるわけです。より望ましい形で平成23年の春を迎えられるよう私も全力を尽くして学校経営に当る所存です。今後ともご支援ご協力のほど、よろしくお願いいたします。
今年度の目標や重点課題についてですが、教育計画から抜粋したものをA4裏表で用意してあります。ご覧ください。
新校のプロジェクト会議も頻繁に開催されています。先日は、新校の校名検討委員会も立ち上がり、別紙のとおりの手順で進め、8月下旬には(仮称として)決定(正式には12月の府議会で決定)する運びとなっています。
第1回の校名検討委員会が5月2日に開かれたのですが、その席で羽曳野高校側から『「羽曳野」という名称を何らかの形で残して欲しい。その「羽曳野」は羽曳野高校の「羽曳野」ではなく、羽曳野市の「羽曳野」である』との提案がありました。統合整備による新校の校名については、別紙資料1にありますように大阪府教育委員会が示す「基本的な考え方」の中で、「母体となる両校の伝統を引き継ぎ、校地校舎を使わない学校関係者の思いに十分配慮し」とあります。「羽曳野市の「羽曳野」である」という説明ですが、受け取る側は素直にそう受け取るだろうかという思いが私にはあります。後ほど、委員の皆さんのご意見をお聞かせいただけたらと思います。
最後に、ご承知のとおり学校協議会の趣旨は、「学校の展開している教育活動全般に対して、委員のみなさんからご意見やご提言を賜り、それを学校運営に生かす」ことにあります。そういった意味で、忌憚のないご意見をいただけることが本校の発展につながると考えます。よろしくお願いいたしまして簡単ではありますが、開会の挨拶とさせていただきます。
(平成20年5月10日)
意識性を高める
昨日の全校一斉スポーツテスト、途中で小雨が降り始め心配したが、何とか全日程を終えることができた。全校生徒を動かすひとつの行事のためには、企画運営に大きな労力を要する。粘り強く、ていねいに指導いただいた教職員には謝意を表する。
受験中の生徒の様子であるが、一つひとつの種目に全力で挑んでいる人も多かっだが、体調不良等とは見受けられないのに、見るからに手抜きをしていると思われる人もいた。残念なことである。
全力を尽くせなかった生徒は、スポーツテストを実施する意義についてわかっていないのではないだろうか。何のために実施するのかをきちんと認識していなければ、誰もがベストは尽くせない。いわゆる「意識性」の問題である。スポーツテストの場合で述べれば、「自身の体力や運動能力の現状をきちんと把握し、全国平均や府の平均等と比較する。優れた点については、それをますます伸ばしていく。劣っている点については、補うように努める」ということであろう。指導する側が、そのことを何度も繰り返し説明し意識性を高めることが、全力を尽くすことにつながると考える。
私たちはつい先を急ぎがちだが、どのようなことでも「何のためにやるのかを理解させる」ことが、先ずは大事なのではと改めて感じた。
(平成20年5月2日)
通用門のケヤキ
ツツジの花が、あちらこちらできれいだ。ドウダン、ミツバ、キリシマ、クルメ、クラマ、リュウキュウ、レンゲ、ムラサキヤシオなど、どの花もそれぞれに魅力的だが、数ある種類の中でも平戸ツツジの白い花が、特に好きである。あの白を目にすると心が洗われるような気になる。そのヒラドの白が、我が家の庭でも今満開だ。
毎朝、通用門付近で、「おはよう」と挨拶を投げかけながら生徒諸君を迎えているが、挨拶を返してくれる生徒が増えている。うれしいことだ。「秩序があり、元気のよい挨拶の飛び交う西浦」をめざしたい。本校通用門の両側に、一本ずつ欅(ケヤキ)が二本植わっている。校舎に向かって右側の木は、枝ぶりもいわゆる箒づくりの大木である。本校は創立31年だが、創立当初は二本のケヤキもか細い若木であっただろう。本校の歩みと共に、成長してきたと思われる。これまでずっと生徒諸君を見守り励まして来たことだろう。ケヤキを見上げながら、生徒たちもこれらの木々のように素直な心で育って欲しい、大きく羽ばたいて欲しいと願う。今の校地での西浦高校はあと三年となったが、ケヤキたちにはいつまでもこの地で西浦高校の歴史を語り継いでくれるだろう。
明日は、スポーツテストだ。本校では一日を割いて、一斉に実施している。生徒たちの若さ弾ける動きが、声が見聞きできそうだ。全力を尽くして、各種目に挑んで欲しい。私も膝痛がなければ、生徒たちと一緒に持久走(男子は、1500m)にチャレンジするのだが、そのことがとても残念である。
(平成20年4月30日)
一学期始業式の講話
本校の校長として着任しました谷口です。本校が創立されて間もない25年以上も前に何回か訪れたことがありますが、その際は表の正門の方からばかりでした。4月1日に着任したのですが、古市の駅から歩いてきますので大乗川沿いを通り通用門を利用します。満開の桜が迎えてくれましたし、とてもよい環境だと思いました。本校で君たちと一緒に勤務できることを、大変うれしく思っています。
さて、君らは流行(りゅうこう)という言葉はわかりますね。何々が流行している。何々がはやっているという意味の流行です。
日常、よく使う言葉です。一方、いくら時代が変わろうとも変わらないものもあります。
例えば、「挨拶をする」「目上の人を敬う」「お年寄りを大事にする」「規則を守る」「人に迷惑をかけない」「困っている人がいれば助けてあげる」などであり、
これらのことは、どんなに時代が移り変わっても変わらず大事なことであり、変わることのない事柄です。「不易(ふえき)な事柄」と呼びます。君らも人として、高校生として、「不易(ふえき)な事柄」を、しっかり押さえることが大切かなと思います。
時代が移り変わっても、変わらず大切なものを大事にしながら、自分自身を一度見つめ直して欲しいと思います。自分のいいところは、こういうところ。欠点は、悪いところはこういうところと自分で考えて欲しいのです。君たち一人ひとりは、必ずいいところを持っています。
勉強が苦手であっても、スポーツは得意だとか、走るのは遅いけど、泳ぐのは得意だとか。自分のいいところ、また苦手なところなどをきちんと整理してみよう。そして、自分の目標をきちんと定めて、その目標の実現に向けて努力を積み重ねて欲しい。
ただ、君らの中には、努力せよと言われても、何をどうしたらいいのか分からないという人も、もしかしたらいるかもわかりません。その答えは何も難しく考えることはありません。君らはいいことと、悪いことの区別はできるはずです。
努力するとは、悪いことはやめ、いいことを一生懸命やることだと私は思います。やる気をもってしっかりと努力すれば、どんなことでも何とかなるものです。とにかく、目標をしっかりと定めて、努力することが大事です。
目標をもって努力する人には、みんなが応援してくれるようになります。私も全力で応援します。
今朝、8時10分くらいから通用門のところに立って「おはよう」と挨拶を投げかけましたが、多くの生徒諸君が挨拶を返してくれました。
本当にうれしく思います。私は、「元気のよい挨拶の飛び交う西浦高校」にしたいのです。休まず、遅刻せず学校に来て欲しい。
そして、先生方の言われることを素直な気持ちで受け止め、一時間一時間の授業を大切にして欲しいのです。
私は西浦高校の校長になったことを誇りに思い、君たちのために全力を尽くしたいと思っています。
そして、地域の人から「西浦の生徒はいい子が多いですね」と評価して貰い、信頼を得たいと思います。
そのためにも、ときには厳しいことも言います。
今日は、午後から入学式があります。明日からは三学年一緒に学校生活を送るわけですが、君らは先輩として、新入生に全てにわたってよい見本を見せてください。上級生がしっかりすれば、新入生も学んで自然にしっかりしてくるでしょう。
お願いをして、私の話を終わります。
(平成20年4月8日)
入学式式辞
桜の花びらの舞う佳き日、ご来賓並びに保護者のご臨席の下、本校第三十一回入学式をこのように盛大に挙行できますことは、大きな慶びです。
ご多用の中、ご臨席賜りましたご来賓の皆様方には、誠にありがとうございます。深く感謝申し上げます。今後も、本校生徒たちのために、お力添え賜りますようよろしくお願いいたします。
新入生諸君、入学おめでとう。本校は、君たちの入学を心から歓迎する。
高校生としての生活がいよいよ始まるが、これまで君たちの成長を願い、教え育まれた保護者や小・中学校の先生方はじめ周りの皆さんは、高等学校での君たちの飛躍を大いに期待しておられる。君たちは、これまでお世話になった方々に感謝すると共に、みなさんの期待にきちんと応えることが求められる。
高校生活のスタートに当たり、君たちに次にあげる二つのことを望む。
一つは、「自分自身をしっかりと見つめ直し、目標をはっきりと定めてがんばりなさい」ということだ。自分自身の夢を追い求める事は大事である。しかし、目標を実現しようと努力することと夢ばかり追い求めることとは違う。目の前のやらなければならないことから決して逃げず、努力を積み重ねながら計画的な毎日を送って欲しい。君たちには、一人ひとり輝く個性があり、鍛えれば大きく伸びる可能性がある。自らの可能性にチャレンジして欲しい。
次に、「お互いを高め合う本当の意味の友人を作りなさい」と言いたい。自分に無いものを友から学び取り、自らを高めていこう。間違ったことや規則破りをしたとき、「それは間違っている。やめとけよ」と注意してくれる人が、本当の友達だ。そう言った意味で、運動部でも、文化部でも、どちらでもよい、部活動への加入を特に勧める。同じ目標をもって活動する中で、一生涯の友を得ることができるだろう。やむを得ない事情で、放課後はアルバイトをしなければならないという人もいるだろうが、どうしても必要な場合を除いて、できればこの三年間は、学校での活動に集中して欲しい。私は、中学校・高校・大学と陸上競技部でマラソンの練習に打ち込んだ。先輩、同級生、そして後輩たちと一緒に走った。それを通して得た物は、この歳になっても何物にも代え難い宝である。君たちにも、部活動に取り組んで欲しいと心から望む。
君たちに望むことを、もう一度繰り返す。一つは、「目標をはっきりと定めてがんばりなさい」、二つ目は「お互いを高め合う本当の意味の友人を作りなさい」ということだ。本校で過ごした三年間が、青春のかけがえの無い一ページとなるよう学校での活動に最善を尽くして欲しい。
最後になりましたが、保護者の皆様、お子様の入学まことにおめでとうございます。心からお祝い申し上げます。私以下、本校の教職員一同、何ものにも替え難い大切なお子様をお預かりするという重大な責任を果たすために、全力を挙げて努力する決意でおります。ご承知のとおり、今日の社会は様々な問題を抱え、高等学校にも困難な課題が数多くあります。ご家庭と学校が連携をさらに深めて、山積する課題に対処する必要があります。教職員一同、本校で教育に携わることに誇りを持ち最善を尽くします。保護者の皆様にも、本校の教育方針に深くご理解を賜り、学校が意欲的・積極的に生徒の教育に専念できますよう、ご支援・ご協力の程よろしくお願い申し上げます。
新入生諸君の今後の活躍と健闘を祈り、式辞といたします。
(平成20年4月8日)