大人には見えないのかな?

 2月25日(月)、翌日は国公立2次試験。いても立ってもいられなくなり、歩いて行ける神社仏閣に無事受験できることをお願いしに行く。例年のことだが、式辞のことでも頭がいっぱいになる。「才のないものは胸をかきむしって己に問いかけるしか道はないのだ」と叱咤しながら歩く。

 前を、お子さん二人とお父さんが歩いている。上のお子さんが「あっ」と一言。お父さんが、「どうしたの?」と問う。「妖精が見えたの。」と応じる。「大人には見えないのかな?」とお父さん。妹の名前を告げながら「~ちゃんにも見えないよ」とお姉ちゃんが父に告げる。「見えるようになればいいな。」とお父さん。お姉ちゃんは答えない。妹はずっと小さな声で歌を歌っている。お父さんはぎゅっと二人の手を握った(ように見えた)。

こんな時間をずっと過ごして、育ててこられたお子さんをお預かりしている。