12月25日(火)曇
「アジア大洋州地域及び北米地域との青少年交流〈キズナ強化プロジェクト〉」シンガポール訪日団(高校生18名と先生2名)を迎え交流を行いました。高校はナショナルジュニアカレッジ、ヴィクトリアジュニアカレッジの2校です。
午前9時バスが到着。生徒たちが手づくりのウェルカムボードを持って出迎える中、降車したシンガポールの高校生たちを前に、本校が誇る吹奏楽部が歓迎演奏を披露しました。
◇後方はサンタクロース姿の生徒も。サービス精神いっぱいの吹奏楽部の演奏に訪日団も大喜び。
その後、会議室に移動し交流セレモニーを実施。私からの挨拶*の後、訪日団を代表してLOY GUO WEI DARYLさん(ナショナルジュニアカレッジ)が岩手県の被災地での活動、体験のプレゼンをしてくれました。
◇LOYさんのプレゼン。内容もさることながら、プレゼンの手法をしっかりと身につけ、表情も豊か。市岡の生徒たちも見習わなければなりません。
続いての交流会では、まずはバディとのペアで自己紹介しあい、2つのゲームで盛り上がりました。ほんとうに高校生が打ち解けるのはアッという間です。
◇英語でしっかりとゲームの説明をする市岡の生徒たちにちょっとすごい!と思いました。ゲームはTears of Venus(ダルマさんが転んだ)とFruit Basket。
昼食交流会では、大阪を代表する食文化「たこ焼き」づくりと茶道体験の両方を全員に楽しんでもらいました。
◇茶会は毎回、一生に一度だという思いをこめ、主客ともに誠心誠意という教えを説いた「一期一会」軸をバックに。
日本滞在中、唯一の学校訪問ということだったので、何とか心のこもったおもてなしをしたいという、生徒たちと国際交流委員の先生方との熱い思いのいっぱい詰まった盛りだくさんにして心温まる交流でした。私が、挨拶で願ったとおりの結果になったと思っています。
◇記念撮影 ◇お見送り
*校長挨拶
市岡高校は創立111年を迎える大阪府屈指の伝統校です。校是である「自彊」の精神(自ら弛まぬ努力を続ける)をたいせつに引き継ぎながら、生徒たちは勉学と部活動にがんばっています。
さて、2011年3月11日の東日本大震災の後、日本の国には「何か力になりたい」という気持ちで被災地を見つめている高校生がたくさんいます。市岡高校の生徒たちもそうです。でも、誰もが東北の被災地まで行けるわけではありません。市岡高校では、震災直後から生徒たちが先頭に立って、募金活動や先ほど演奏した吹奏楽部がチャリティコンサートを行うなど、息の長いボランティア活動を続けてきました。
今日、私たちは、東日本大震災の被災地を訪れ、支援と交流を行ってくださったみなさまに心から敬意を表するとともに、その勇気と行動力に深く学びたいと思っています。
震災は日本の国に大きな惨禍をもたらしましたが、そこをきっかけに始まった若い世代の交流は未来への希望を紡ぐものです。短い時間ではありますが、心の「キズナ」がまたひとつこの大阪の地で生まれることを祈り、ご挨拶とさせていただきます。