6月18日(水)曇
市岡高校を代表する行事のひとつに、歌舞伎、文楽、能楽という日本の三大国劇を3年間ですべて鑑賞する「古典芸能鑑賞」があります。国立文楽劇場にも大槻能楽堂にも30分以内で行ける市岡高校の恵まれた立地だからこそできる行事かもしれません。
グローバル化するこれからの社会を生きる生徒たちにとって、日本の古典芸能のすばらしさを知っていること、楽しむことができることはたいせつな教養のひとつです。とりわけ文楽は大阪が誇るすばらしい伝統芸能です。(私も子どものころ、母の実家には亡き祖父が趣味で楽しんでいたという浄瑠璃語りの太棹三味線がありました。)ということで、今日は、1・2年生が合同で午後から国立文楽劇場で文楽を鑑賞しました。(例年は1年生は歌舞伎ですが、諸般の事情で今年度より合同での文楽鑑賞です。)
演目は以下のとおりです。
日高川入相花王 渡し場の段
絵本太功記 尼ケ崎の段
この二つの演目の間に、太夫・三味線弾き・人形遣いの技芸員さんによる実演を交えながらの解説があり、これがまたおもしろく、またたいへん勉強になるものでした。その後、実際に生徒たちを舞台に上げて下さって技芸員さんの指導の下、繊細な感情表現を可能にする「三人遣い」(3人でひとりの人形を動かす)の妙技を体験させていただきました。(当然のことながら上演中は撮影禁止なので、そのようすはご想像ください。)この時ばかりは場内、笑いと歓声の渦になりました。残念ながら、仕事のため、「絵本太功記」まで一緒に鑑賞することができませんでしたが、生徒たちは大阪の生んだ、世界に比類ない洗練された舞台芸術を楽しんだことと思います。
◆パンフレットは「絵本太功記」の武智光秀(明智光秀)◆ 開演前のようす
◆国立文楽劇場入口付近 ◆ ロビーに展示されている人形「義経千本桜」の静御前
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