終業式
3月18日(火)雨曇り
東日本大震災募金活動
東日本大震災から3年、朝から正門や中庭など三カ所で生徒たちによる募金活動が行われました。
終業式
8時35分より後期終業式を行いました。
式辞
² つながろうとする心
今朝正門などで生徒会の人たちが東日本大震災の募金活動を行っていました。市岡高校生が地域で学校で、忘れずにずっと行動し続けていることを私は誇りに思います。
また、昨日はアメリカワシントン州ケントの高校に短期交換留学する生徒のみなさんの英語によるプレゼンを聞かせてもらいました。ずいぶんと練習したのでしょう。すばらしいものに仕上がっていました。
2つのことに共通するのは、未知の人たちに思いを届けよう、つながっていこうとする心です。
² つながりを阻むもの
最近たいへん悲しい気持ちになったできごとが2つあります。
1つは東京の図書館などで「アンネの日記」や関連する本が次々と破られた事件。もうひとつはサッカーJリーグの試合で浦和レッズのサポーターが「Japanese only」という横断幕を掲げた事件です。2つの事件に共通するのは自分とは異質なもの異質な考えを攻撃したり、排除したりする心です。
「橋のない川」という小説があります。明治・大正期の過酷な部落差別の状況と解放を求めて立ち上がる人々の姿が描かれています。みなさんは「橋のない川」という題名の意味がわかりますか?それは人と人のつながりを阻む川のことです。差別や偏見の濁流の前に、人の心をつなぐ「橋」さえ架けられない状況のことです。実際には人種、性別、障がいの有無等さまざまな個性と多様性の共存が、社会にプラスの力を生み出します。差別や偏見、憎しみの濁流に飲み込まれる社会に未来はありません。多様な他者から謙虚に学び「つながる力」こそ「生きる力」。そのことを胸に刻み、人の心に橋を架けようとする人になってください。
² 学ぶことはつながること
江戸時代の大阪には「懐徳堂」という学校がありました。大阪の商人たちが自分たちの力で設立した学問所です。一時期は教授陣の充実と学問的水準の高さにおいて幕府の作った「昌平坂学問所」(昌平黌)をしのぐとさえいわれるほどでした。その特徴は、(例えば「昌平黌」は入学するのが主として武士で一応の学力が必要でしたが)入学に身分や学力を一切問わなかったことです。さまざまな身分の人たちが「学びたい」という気持ち一つでつながってともに聴講していたのです。
また、よく知られている緒方洪庵の「適塾」も身分社会の江戸時代において、武士の子も、町医者の子も、農民の子も勉強したい者はすべてを受け入れていました。彼らは『学問をする』というただ一つの目的と心で結ばれていました。そして、診療に忙しい洪庵に代わり、よくできる塾生が教えるシステムができあがっていました。まさに「学びの共同体」です。そして学んだことを人を救うために使うという強い使命でつながっていました。
私たちの大阪にはそんな「学び」の文化があったのです。
みなさんもどうかよりよい社会をつくるために多くの人々と心を繋ぎ、しっかりと学び続けていってください。
代理表彰
女子バスケットボール部 第24回桜井杯争奪 淡路高校バスケットボール大会 第2位
陸上競技部 第60回枚岡公園クロスカントリー大会 高校男子3位、6位
高校女子3位、5位
合気道部 第3回昭道館合気道青少年選抜選手権大会
乱取競技女子個人戦 優勝
演武競技高校生の部 優勝、2位、3位
第22回国際高校生選抜書展 優秀賞 小島晴香
SEITO百人一首(同志社女子大)短歌コンクール 入選 久保 桜
「駅前のガードレールに腰かけて 涙でぼかす待ちぼうけの月」
教育長賞 「地域の災害の歴史と防災について」の研究と発信に対して
ユネスコサークル 田中 寛仁 青木祥平
米ケント市の高校に出発する生徒たちからのアピール
◇保健部 山中先生「防災について」 地学 高澤先生 「地震と津波に備える」