花火時々炎色反応
1.概要
l それぞれの金属塩の炎色反応を調べる。
l 酸素供給剤を変えながら火薬(花火)を配合する。
l 火薬(花火)に特殊効果(音・色・煙etc...)を加える。
2.調査
(1)炎色反応について
l K(カリウム)の中和塩による炎色反応⇒薄紫色
l St(ストロンチウム)の中和塩による炎色反応⇒紅色
l Cu(銅)の中和塩による炎色反応⇒緑色→酸化銅と思われる黒い球→青+白色
(2)花火の構造
l 酸素供給剤+可燃物+特殊効果(色火剤・発音剤・発煙剤)
l 容器:筒状の物(今回はフィルムケース・スチール缶などを使用)
(3)酸素供給剤
l 構造の中に酸素を有する物質
l 特徴:他の可燃物の燃焼を助けるはたらきがある。(助燃作用)
l 例: 硝酸カリウムなどの硝酸塩類
塩素酸カリウムなどの塩素酸塩類
過塩素酸カリウムなどの過塩素酸塩類
(4)可燃物
l 酸化するときに、大量の熱と光を発生させるもの
l 例:木炭(炭素)・硫黄・鉄の粉末・マグネシウムの粉末など
(5)特殊効果
l 色火剤⇒花火の炎に色を付ける。(炎色反応を利用)
l 発音剤⇒音を出す。例:アルミニウム・チタンの粉末など
l 発煙剤⇒色付きの煙を出す。例:有機染料など
3.実験結果
(1)線香花火
l 黒色火薬に鉄の粉末を加えてその混合物を様々な紙(半紙など)を用いて成型した。
l 反省点:
※半紙の場合→紙の燃え残りがあってうまく線香花火の玉ができなかった。
※改良点:ティッシュを用いればよいかもしれない。
(2)吹き出し花火
l 黒色火薬や色火剤などを筒に詰め、点火する。
l 工夫点:燃焼を促進させるためにアルコールを染み込ませて巻いた紙を筒に差し込んだ。
l 反省点:
※フィルムケースを用いた場合容器が熱に耐えきれず溶けてしまった。
※改良点:耐熱性の容器を用いればよいかもしれない。
4.今後について
l 線香花火を完成させる。
l 吹き出し花火を完成させる。
l より花火に適合する火薬を調合する。