7/14 探究Ⅰ選択制講演会⑤「健康と福祉(2)」

7月14日の13:30からは、青年海外協力隊員として、作業療法士(リハビリの指導をする人)としてモンゴルの国立病院で勤務さていた清水由歌さんにお話をお聞きしました。

わたしたちにとって「遊牧民」のイメージが強いモンゴルですが、遊牧民のほかに都市部で暮らす人、そして、都市の横にゲルの家を構えて定住する「ゲル地区」の人など、その暮らしはさまざまです。清水さんはまず、そのモンゴルについて説明してくださいました。

また、清水さんはご自身の活動についてもお話しくださいました。日本では「リハビリ」というのは当たり前の医療行為ですが、清水さんがモンゴルにいた 10 年ほど前は、現地の文化もあり、「民間療法」がメジャーな医療行為だったそうです。たとえば、ベッドの下に動物の糞を置いたり、謎の(?)飲み物を飲んだり......。そんな環境の中、清水さんは、ご自身もリハビリを担当しながら、現地の医療関係者の方にその考え方を教えたり、必要な器具をそろえたりということをされていたそう。現地でも、比較的若い世代の人たちは特に、清水さんの語る「リハビリ」について熱心に勉強される方が多かったようです。

お話の中で、生徒が医療について考える場面もありました。清水さんがモンゴルの病院で出会った、「学校が大好きだけど、病気で、でこぼこ道を何時間も歩いて登校することは難しい少年」に対する支援として、「近所の人や学校の友だちとしてできること」「国や政府のレベルでできること」に分けて考えを出し合います。生徒からは、前者は「家庭教師のようなことをしてあげる」「学校であったできごとをお話しに行く」など、後者は「車いすや登校バスを寄付する」「オンラインシステムを整備する」など、バリエーション豊かな意見が出ました。

事後の質問も、清水さんのモンゴルでの活動に関することだけでなく、「作業療法士について」「国際貢献について」など、多くの質問が出ました。また、終了後に個別に質問に行く生徒もおり、本日も有意義なお話を聞くことができました。

清水さん、ありがとうございました!!

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