3年生の生物の授業でニワトリの初期胚を観察しました。
有精卵を35℃、湿度50~60%で孵卵すると、20~21日で孵化します。
孵卵度、6日目以上ではヒヨコに近い形態になり、中枢神経系が完成するので、これ以降の実験に関しては、脊椎動物実験に関する生命倫理規定が適応されます。今回は3日目の胚を利用しました。
まずシャーレに卵を割ります。
卵黄の表面の中心に、胚や血管が見えます。ろ紙リングを胚の上に置き、ろ紙外周の卵黄膜をハサミで切ります。それを寒天培地の上に置き、実体顕微鏡で盤割や振動の拍動、血球などを観察しました。
福田公子『すぐできる発生実習 プロトコル集 ~ニワトリ胚の摘出と観察~』より
観察後、アセチルコリン(心臓の拍動を抑制する)やアドレナリン(心臓の収縮力を強め拍動数を上げる)を添加し、拍動数を測定しました。
今回は、22個の卵を使用しました。
貴重な命をいただき今回の実験が行えました。