10月11日(火)後期始業式

本校は本日から後期の開始です。始業式では校長の講話の後、バドミントン部の表彰がありました。堺市で行われたハッピー杯でペアの部での優勝でした。また、10月22日に迫った文化祭に向けての諸注意もありました。

校長からの講話内容は以下の通りです。

前期が終わり、その成績が出ました。成績は自己責任ですが、欠点でなければそれでいいという後ろ向きの考えは捨ててください。先日、秋季卒業式を行いました。3年間では卒業できなかった5人のクリエイティブ生が、半年で単位を取り、卒業して行きました。他の人より半年長く箕面東高校に在籍しましたが、卒業を勝ち取りました。「もっと早くちゃんとしておけばよかった」と語った1人の言葉が印象的でした。

4月当初には「挨拶」の重要性を伝え、夏休み開始前に「感謝」について話をしました。「いただきます」「ごちそう様」を大きな声で言っていますか。そして、8月の終わりには、「もったいない」という世界に通じる日本語のことから「大切」について皆さんに伝えました。

後期の始業式には「テスト」の話をしたいと思います。

この世の中からテストなんかなくなればいいと思っている人も多いのではないでしょうか? 私もテストを受ける側だった頃は、

「テストなんて何であるんや」「テストしたっていっしょや」「明日のテストなくなれへんかなぁ」と思っていました。

もし、この世の中からテストがなくなれば、どうなるでしょうか?

たぶん、みんなアホになってしまいます。

皆さんは、毎日たくさんの情報を頭にインプットします。つまり、記憶します。でも人間の脳は楽をしたいので、あまり覚えようとしません。例えば、今日新しい英単語を10個習いました。翌日には何個の英単語を覚えているでしょうか? 何もしなければ、翌日には3個くらいしか覚えていないのです。でも、当日に復習すると、翌日には8個の英単語が頭に残っているそうです。そして、もし翌日にテストがあったとしましょう。まったく復習しなかった人は0点かもしれません、また、直前の復習で5点くらい取れるかもしれません。でも前日に復習した人は、8点以上は取ることができるのです。そして、また次の日に同じテストをします。テスト勉強が0の人はまた0点かもしれませんし、2、3点は取れるかもしれません。しかし、復習した人は8点以上、満点取れる可能性も高いと思います。これは、テストの効果と言えるでしょう。

実は、10個の英単語を学んだ時に10個の単語は誰の頭にも一旦貯蔵されるのです。でも、貯蔵したものを取り出せるかが問題です。テスト中に「あれやねんけど、出てこない」と悔しい思いをした経験はありませんか。これは中途半端な記憶で再認といい、頭の中にはあるけど取り出せない状態です。選択問題なら、答えを選ぶことはできたかもしれません。貯蔵したものをアウトプットでる状態を再生と言います。これが「覚えた」ことです。人間の脳は、インプットを繰り返すよりも、アウトプットを繰り返す方が脳回路へ定着は高いことがわかっています。ですからテストはアウトプットの機会を増やすことになり、記憶にたいへん有効なのです。

定期テストは君たちを賢くしてくれるのです。                                           また毎日小テストをする先生や抜き打ちでテストをする先生もいます。そのテストは君たちをもっと賢くしてくれるのです。                                                                   選択科目を選ぶ際に定期テストがないから選んだという生徒がいるそうですが、賢くなるチャンス捨てるようなものです。

本日から後期が始まります。アウトプットとしてのテストの重要性を理解して学習取り組んで下さい。

16後期始業式2

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