平成２９年度 入学式
４月１０日 （月）、満開の桜の中、第４４回入学式を挙行いたしました。
新入生の入学を待ちわびたように遅咲きの桜が満開となりました。そんな良き日に、新入生男子１０５名、女子１０５名を迎える第４４回入学式を盛大に挙行いたしました。入場の際は、筝曲部が演奏する琴の音が体育館に流れ、おごそかな雰囲気でした。また式の終わりには、６人の担任と主任・副主任の紹介もありました。
どの新入生の顔も晴れやかで、また付き添われた保護者もとてもにこやかでした。エンパワメントスクールの完成年度に入学するＥＳ３期生には大きな期待が寄せられています。１年次にしっかり、学び直し、その次のステップとして自己進路の実現に向けてチャレンジしてもらいたいと思います。
なお、入学式後はクラブ紹介がありました。パフォーマンスを含め、クラブ自慢の先輩たちの姿を見て、どのクラブに入ろうかうれしい悩みの新入生たちでした。どのクラブに入っても、自分の力を試し、青春を謳歌してほしいものです。
校長 式辞
新入生の皆さん、入学おめでとうございます。
保護者の皆様、お子様のご入学、誠におめでとうございます。心よりお祝い申し上げます。
さわやかな春の風の中、満開の桜の花が舞う今日、大阪府立箕面東高等学校 第四十四回入学式を挙行いたしましたところ、ＰＴＡ会長 三島義博様はじめ、多くのＰＴＡ役員の皆様、並びに多数の保護者の皆様のご列席を賜り、厚く御礼申し上げます。
本校は、昭和４９年に開校しました。開校当初は全日制普通科高校でしたが、１１年前にクリエイティブスクールとなりました。そして、時代がグローバル化し、子どもたちも多様化し、それに合わせた教育の必要性もあり、一昨年度からエンパワメントスクールとなり、今年が完成年度になります。
本日、ここに、新たに第４４期生となる２１０名の皆さんを迎えることができ、教職員一同、皆さんを心から歓迎します。
わたしは、今回の入学者選抜で皆さんから提出された「自己申告書」すべて読みました。皆さんの中学時代のことやこの箕面東高校でのやってみたいことが書かれていました。ではその中で、よく使われていた言葉がありました。それは何だと思いますか。
正解は「諦めない」という言葉でした。「諦めない」ことの大切さを書き綴っている皆さんが実に多かったのです。クラブ活動・学習の中で、行事でも、仲間や先生や保護者に支えてもいながら、やり切った成功体験が大きな自信につながったようです。高校生になっても「諦めない」気持ちで学習に、クラブ活動に、そして行事に取り組んでください。
では、詩人 谷川俊太郎の「学び」という詩を入学生の皆さんに贈ります。３年間とことん学び続け、いろいろな学びにチャレンジすることを願って••••••。
あなたは学ぶ
空に学ぶ
空はすでに答えている
答えることで問いかけている
わたしは学ぶ
土に学ぶ
隠された種子の息吹
はだしで踏みしめる この星の鼓動
あなたは学ぶ
木に学ぶ
人からは学べぬものを
鳥たち けものたちとともに学ぶ
わたしは学ぶ
手で学ぶ
石をつかみ 絹に触れ 水に浸し 火にかざし
愛する者の手を握りしめて
あなたは学ぶ
目で学ぶ
どんなに見開いていても見えぬものが
閉じることで 見えてくること
わたしは学ぶ
あなたから学ぶ
わたしとは違う 秘められた傷の痛み
わたしと同じ ささやかな日々の楽しみ
わたしたちは学ぶ
本からも学ぶ
知識と情報に溺れぬ知恵
言葉を超えようとする 言葉の力を
そうしてわたしたちは学ぶ
見知らぬ人の涙から学ぶ
悲しみを わかち合うことの難しさ
わたしたちは学ぶ
見知らぬ人の微笑みから学ぶ
喜びを わかちあうことの喜びを
「学ぶ」ことの本質を谷川さんらしい詩で表現をしています。学びたいと主体的であれば、学校だけではなく、どんな場面でも学びの場となります。新入生の「学び」へのチャレンジに期待しています。
最後に、保護者の皆様、改めまして 本日はお子様のご入学、おめでとうございます。心からお祝い申し上げます。教職員一同、皆様の大切なお子様を卒業までお預かりし、一人ひとりの成長を支援させていただきます。
その成長のためには、学校と保護者の皆様との信頼関係、そして連携が必要となります。本校の教育方針にご理解を賜るとともに、ご支援、ご協力の程、よろしくお願い申し上げます。
新入生の皆さんのチャレンジを祈り、式辞といたします。
平成２９年４月１０日
大阪府立箕面東高等学校長 國守 正二