本校では、デュアルシステム選択者に対してキャリアアップナビ講座を行っています。各分野の社会人講師を招き、社会で必要な技術を習得することが目的です。今までにも会社経営者や専門学校先生方にも講師をお願いし、社会での実学を吸収してきました。今回は、本校校長の國守先生に「夢 アフリカ」というテーマでお話いただきました。
「小さい頃の夢は何?」から話は始まりました。生徒たちは幼い頃の自分の夢をプリントに書きだしました。國守校長は「宇宙飛行士」に憧れていたようです。高校の時の夢は「アフリカに行ってみたい」という漠然としたものだったとも語りました。しかしその夢にはふたをして、教師になりました。ところが、夢が復活したのです。それは教師になってから青年海外協力隊に参加することだったのです。その夢の実現のために家族や職場に説明し、理解を得る過程で、自分が何をしたいのが明確になってきたそうです。そして、憧れの地、アフリカのタンザニアへ旅立ちました。タンザニアでは、現地の高校生に生物を教えるのが2年間の業務でした。教える言語は、スワヒリ語ではなく英語だったそうです。
校長先生は「夢は人に語りなさい」と生徒たちに強く訴えていました。そして、「夢イコール仕事とは限らない」ことも強調していました。
タンザニアの写真やビデオを見ながら、壁にペンキを塗った黒板、水のない苦労、日本人は皆空手の達人と思われていること、豚を飼っていたことなど話をしている間に講義の時間はすぐに終わってしまいました。
「夢って思うように叶えられないし、叶えられずに諦めてしまうことが多いと思っていたけど、校長先生がアフリカに行くという夢を叶えたのはすごいと思った」 「一番心に響いたのは、"夢は夢・仕事は仕事"と言う言葉でした」 「努力したら必ず成功するわけではないが、成功した人は皆努力している。私も自分の夢を掴むために努力を惜しまず頑張ります」
生徒たちの感想を見て、校長先生も元気付けられたようです。