人権講演会 元プロボクシング女子世界王者 真道ゴー氏
6月22日 (金)、元プロボクシング女子世界フライ級チャンピオンの真道ゴー氏から全校生徒と教員に講演をしていただきました。
『自分らしく生きる』というタイトルで、真道氏に舞台に立っていただきました。まずは自分史のスライドから始まりました。真道氏は、「めぐみ」という名の女子として生まれました。小中は活発というより、ヤンチャでした。そして、段々と自分の性に疑問を持ち始めました。「普通」という言葉で悩みながらも、スカートをはくことを自分に義務付けたそうです。「みんなと違うことを人に言うと嫌われること」も身をもって知りました。そして、恋心を持ちながら、大好きな運動であるバスケットボールに打ち込んだ青春時代でした。大学には入学しましたが、他の部員から疎まわれ、自分の彼女と別れるなど挫折している中
「『自分なんか・・』と思っているやろ」
と北新地の女性に怒られ、また
「自分を好きになりなさい」
とも言われたのが大きな転機、19歳でした。母親にも自分自身を晒け出しました。そして、ボクシングの道にも進みました。持ち前の運動能力を発揮し、プロにもなり、諦めない根性で次々にタイトルを取ることもでき、世界チャンピョンにも登りつめました。ただし、「女子」世界フライ級チャンピョンには違和感を持ち続けていました。ボクシング引退後は、性適合手術を受け、戸籍も男性となり、女性と結婚し、2人の親となっています。
自分はカミングアウトしたが、それが正しいかはわからないとも言われていました。LGBTとも言うが、いきなり理解してもらうのではなく、まずは知ってもらうことが大切であることから、各地でも講演をされています。本校生も段々と真道氏の自分史に引き込まれ、 「みんな違って、みんないい」 という言葉に大きく頷いていました。
講演後は、生徒代表が真道氏好きな「頑張る」という言葉を引用しながら、講演に対して感謝の意を述べていました。