11月29日(木)地震に対する実践的な避難訓練

11月29日(木)地震に対する実践的な避難訓練

14:06 「ただ今 大きな地震が発生しました」という校長先生の放送で避難訓練が始まりました。

6月18日に本校も大きな地震に襲われました。教室の机が倒れ、校舎のつなぎ目の金属製の板が天井からはがれ落ちました。登校している生徒たちをグラウンドには集めましたが、安否確認にも時間がかかりました。想定外とは言え、準備の大切さを思い知らされました。震災後、PTAの協力を得て、非常用のリュックサックを10個購入しました。中には、ヘルメット・革製の手袋・懐中電灯などの防災グッズ以外にも、各クラスの安否確認用紙や教職員の安否確認表も準備しておきました。何をすべきかをまとめた「TODOリスト」も入れたリュックサックは事務室・校長室・職員室・各学年室・保健室・体育館に分散配置してあります。

地震発生の放送を聞いた生徒や教職員は机の下に潜り込み、身の安全を確保します。その後は放送の指示が聞こえにくいこともあり、各担任が生徒たちをグラウンドへ誘導しました。担任以外の教職員は適宜生徒の安全確保にまわりました。対策本部を外部連絡しやすい事務室付近に設置し、その後は校舎被害も想定してグラウンドに移動しました。10個のリュックサックは本部に集結しました。教職員には下靴に履き替え、携帯電話を持っているように前もって伝えてあります。生徒たちは次々にグラウンドに集合し、担任からの点呼を受けました。事務室や非常勤の先生たちの安否確認も行いました。すると、生徒と先生の数名の不在が確認できました。そこで、登場するのが、「捜索隊」です。管理職から指名された10名の捜索隊員はヘルメットをかぶり、携帯電話を持って校舎内に捜索に向かいました。捜索の結果、怪我をしていたという想定の3人の生徒と3人の教員の救出ができました。もちろん、この6人には校長先生より前もってこの任務をお願いしてありましたが、他の教職員には知らされていない状況だったので、本部周辺にも緊迫感がありました。

グラウンドに集合した生徒たちに、校長先生からは「おはしも」の話がありました。「お」は押さない、「は」は走らない、「し」はしゃべらない、そして「も」は戻らないです。ただし、グラウンドでは走って集合するように指示していました。グラウンドでの駆け足は、阪神淡路大震災を経験した淡路島では一般的に行われているからです。安全な場所では、少しでも早く集合し、点呼して安否確認する必要があるからです。

避難訓練後、教室に戻った生徒たちは保健部が準備したプリントで振り返りをしました。また、教職員も全員で放課後に今回の避難訓練の振り返りをしました。

「放送が聞こえにくかった」                                                               「安否確認用紙の活用が不十分だった」                                                      「教職員の安否確認に時間がかかった」                                                      「捜索隊は複数の方が良かった」                                                            などの反省点が出ていました。

次に活かす課題を見つけることが今回の実践的な避難訓練の目的でしたので、それは十分に達成できました。

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