ES2期生卒業式 -第43回卒業証書授与式-

ES2期生卒業式 -第43回卒業証書授与式-

3月1日(金)10時から本校体育館において、府議会議員・地元中学校長・地元の方々・学校運営協議会委員など多数のご来賓の方々にご臨席いただき、エンパワメントスクールとして2回目の卒業生を送り出しました。

前日の雨が嘘のような快晴の中、エンパワメントスクール2期生159名が巣立って行きました。担任の先生が読上げる生徒一人ひとりの名前、そしてそれに対する「ハイ」と言いながらの起立。ここにも個々の違いが表れていました。生徒会長も務めた代表者に卒業証書が渡されました。授与の後、教育委員会賞・総合学科優秀表彰そして9名もの皆勤賞の表彰もありました。校長の式辞では高校3年生でもある水泳の池江選手の「神様は乗り越えられない試練は与えない」の話が紹介されました。2年生の生徒会長からの送辞では、先輩にお世話になったことが語られました。そして卒業生代表の答辞では、学校生活を1年次から順に語らえ、卒業生が頷きながら聞いていたのが印象的でした。最後にご来賓の皆様、保護者の皆様、教職員、旧職員が大きな拍手で卒業生を見送りました。

式後の正門は写真ポイントになっていました。書道の山口先生作の「絆」の看板はまさにインスタ映えします。看板をバックに写真撮る列がいつまでも絶えませんでした。まるでそれは箕面東の高校生活を終えたくないという想いにも感じられました。

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以下は、校長の「式辞」です

エンパワメントスクール2期生の皆さん、卒業おめでとうございます。

保護者の皆様には、お子様のご卒業、誠におめでとうございます。

春の息吹を感じさせる今日の佳き日 3月1日

ここに、大阪府立箕面東高等学校 第43回卒業証書授与式を挙行できますことは、大きな慶びです。

公私ご多用中にもかかわりませず、お二人の大阪府議会議員、箕面市教育委員会、多数の地元中学校長、地元の方々、PTAの会長などのご来賓の皆様、並びに多数の保護者の皆様のご列席を賜り、卒業生はもとより本校教職員一同感謝しております。高いところからではございますが、本校を代表いたしまして、厚く御礼申し上げます。

保護者の皆様、本日は本当におめでとうございます。人生で最も多感で、しかも著しい成長期のお子様が、こうして卒業の慶びの日を迎えられましたことは喜ばしい限りです。皆様のお子様は高校生活を通して、心身ともにたくましく、また頼もしい青年に成長してくれました。この間、本校の教育活動のために多大なご支援、ご協力を賜りましたこと、全教職員を代表し、あらためて厚くお礼申しあげます。

さて卒業生の皆さん、本当に卒業おめでとうございます。

二期生は209名で入学式からスタートしました。毎朝の十分学習をしてから、三十分間という国語・数学・英語のモジュール授業を受けました。これで授業がわかるようになった人も多かったと思います。エンパワメントタイムでは、一人で悩み苦しむより、グループで考え、正解ではないが、納得解を得ることを学んだはずです。多数の社長さんに来てもらうなど、働くことの意味を考える時間としてのキャリア教育にも皆さんは真剣に取組んでいました。また、修学旅行には私も同行し、五島列島を訪れました。地元の家に二日間も泊り、その家の手伝いをし、家族の温かみを感じる、よい経験をしました。そして、三年生となり、自分の進路に向かい合い、本日は159名が卒業します。

さて、 皆さんの卒業という素晴らしい門出に際して、私から池江璃花子選手の話をさせてもらいます。

ご存じの通り、池江選手は東京オリンピックの女子水泳の期待の星です。そんな彼女は、自分が「白血病」であることを最近公表しました。この事実は日本中の話題となりました。急に骨髄バンクが注目されたり、大臣の「がっかり」発言もニュースとなりました。私は、彼女が皆さんと同じ高校三年生であることにも驚いています。白血病であることを公表し翌日、世間が騒いでいる時に彼女があげたツッイッターの内容を紹介します。

昨日からたくさんのメッセージありがとうございます。

ニュースでも流れる自分の姿に、まだ少し不思議な気持ちにもなります。

そんな中で皆さんにどうしてもお伝えしたく、更新させていただきます。皆様からの励ましのメッセージの中に「骨髄バンクの登録をした」「輸血、献血をした」など、たくさんの方からメッセージを頂きました。私だけでなく、同じように辛い思いをしてる方たちにも、本当に希望を持たせていただいています。

私は、神様は乗り越えられない試練は与えない、自分に乗り越えられない壁はないと思っています。

もちろん、私にとって競泳人生は大切なものです。

ですが今は、完治を目指し、焦らず、周りの方々に支えていただきながら戦っていきたいと思います。

しばらくの間、皆様に元気な姿をお見せすることができないかもしれません。

そしてしばらくの間、私も皆様と同じく応援側に回ります。引き続き、トビウオジャパンの応援、支援、そしてたくさんのさまざまなスポーツの応援、支援をよろしくお願いいたします。

改めて皆様のメッセージとご協力に心から感謝します。

必ず戻ってきます。   

池江璃花子

とても18歳の高校生のコメントとは思えない思い遣りや冷静さ、そして決意が感じられます。その中でも私から皆さんに伝えたいのは

「私は、神様は乗り越えられない試練は与えない、自分に乗り越えられない壁はないと思っています」という部分です。

「神様は乗り越えられない試練は与えない」という言葉はおそらく聖書からの引用したものだと思います。また、以前放映された人気テレビドラマ「JIN~仁」で主人公のお医者さんが口にした言葉でもあります。池江選手はこの言葉を選びぶことで、自分を奮い立たせたのです。白血病という大変な試練を壁だと考え、それを乗り越えるために自分自身に発した言葉だと私は理解しています。自分のことを知らない他人から「神様は乗り越えられない試練は与えない」と言われても、それでは反発をかうかもしれません。しかし、ポジティブシンキングの彼女の場合は自分を元気づける言葉としてこの言葉を選んだのです。

人は皆、辛いこと、嫌なこと、苦しいこと、困ったこと、泣きたいこと、などの様々な困難な目に遭います。これを試練と言います。そんな時に「神様は乗り越えられない試練は与えない」と思えるような人間になってもらいたいのです。決してこの言葉自体を皆さんに送るつもりはありません。この言葉を自ら発することができる人間になることを願っています。

今後も皆さんと池江選手に注目していきたいと思っています。

さて、皆さんはどんな想いでこの「箕面東高校」に入学したのでしょうか。皆さんは試練を乗り越えて卒業という切符を手に入れました。そして、この四月から新たな試練に立ち向かって行きます。

「今 今日が卒業というゴール。そして 今 ここが次のステップへのスタート。 さあ 力いっぱい 大空にはばたいてください」

ES2期生の皆さんに、幸あれ。

活躍と健闘を祈り、式辞といたします。

平成31年3月 1日

 大阪府立箕面東高等学校長 國守 正二