みなさん、この銅像をご存知ですか?
今日は、何の日か?ご存知ですか?
この銅像は、本校の校長室にある、本校の前身である大阪盲唖院を1900年に創設した人物の「五代五兵衛(ごだい ごへえ)」さんです。
盲唖院ですから、視覚障がい・聴覚障がいの方々が一緒に学んでいたんです。
ということは、そうなんです・・・
実は、本校と「大阪府立中央聴覚支援学校」は、同じ学校だったのです。
また今日、9月12日は、五代五兵衛さんの命日なんです。
そんな、五代五兵衛さんをご紹介したいと思います。
五代五兵衛さんは、嘉永元年(1849)12月7日に大阪に生まれ、17歳の時に目の病を患い視力を失ってしまいました。
また早くに父親を亡くし、家業も廃業に追い込まれてしまいました。
しかし、それでも諦めず努力を重ね、いろいろな困難に立ち向かい、ご自身の努力の結果、実業家として成功を成し遂げられたのです。
そして、松下電器の創設者の松下幸之助(まつした こうのすけ)さんが家業の自転車店に丁稚奉公に来た時には、毎日、自宅まで手引きをしてもらい帰宅されたようです。
五代五兵衛さんのエネルギッシュな人柄や考え方に松下幸之助さんも非常に感銘を受けていたそうです。
そして、自身の経験から視覚障がい・聴覚障がいの方には、特別な教育が必要と考えられ、自身の私財を使って学校を創設していただきました。この思いは、今でも引き継がれています。
現在では、大阪北視覚支援学校(盲学校)と中央聴覚支援学校(聾学校)と分離していますが、両校とも五代五兵衛さんの遺志を引き継ぎ、今後も大阪の視覚障がい教育と聴覚障がい教育発展に努めていきたいと思います。
今日は、そんな本校の創設者「五代五兵衛さん」のご功績に感謝するとともに先人たちが築かれた歴史と伝統を胸に刻み、敬意を表したいと思います。
(太田教頭)