「淀川の恵みを行かす土作り」

「淀川の恵みを行かす土作り」~淀川堤防刈り取り草、腐葉土作り~

 

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本校に隣接する一級河川「淀川」の堤防に生い茂る雑草を利用しての堆肥作りの取組みについて、その様子を紹介したいと思います。

腐葉土とは本来、森林の落ち葉が何年も積み重なって有機物が分解して自然とできたふかふかの土です。水を通し空気を通し、保水性もあるし、栄養もあります。

2回、淀川の堤防に生える雑草の草刈りを国道交通省の出先機関が行っておられます。その面積は広大で、草刈り後の草の量も半端ではありません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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開校間もない春に、この刈り取り作業に注目し、国土交通省近畿地方整備局淀川河川事務所に提供の依頼をしたところ、 

快諾いただきました。あらかじめ業者の方で不要な物を取り除き、写真のように大型重機で集めて、草を細かく草を粉砕後、トラックで学校まで運搬していただいています。

 

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その量は、 2tトラック14台分に相当します。食とみどり科の生徒12人と担当教員で、熊手や3本鍬で草を集めて、堆肥を作る準備をするのですが、集めるだけでも重労働です。

集めた草は畑の横の空き地に積み上げていきます。この大きさだと、大量の堆肥を作ることができます。この地で作った堆肥はこれから『摂津とりかいはばたき』農場で使っていきます。

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この写真のように草の上に上がって草を敷き詰めていきます。ある程度草が詰まったら、三本鍬で少しずつ引き上げてやります。

 

s8t.JPG秋になると落ち葉が大量に手に入りますので、落ち葉で堆肥を作ることもできます。食とみどり科では、落ち葉は堆肥作りだけではなく、に直接畑に撒いて耕耘機で耕しています。

 

 

 

 

 

 

草だけでなく、米糠(米ぬか)や石灰窒素、鶏糞・牛糞や水を混ぜてやると早く草が腐って、(発酵して)堆肥を作ることができます。また、草が腐る時に温度が60度以上(発酵熱)になって草の種が発芽しないようにできます。草の発酵が終わると完熟堆肥のでき上がりです。

一般に雑草は、そのまま畑に入れてもほとんど問題はありません。完熟堆肥にすればいっそう良い農作物の収穫が期待できます。

 

 

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 今後「食とみどり」では、近隣の公園の清掃で集めた落ち葉を畑に一緒に撒く予定です。

春になると畑には雑草が生えてきます。これも耕耘機で土の中にスキ込んでしまいます。これを緑肥と言います。食とみどり科では化学肥料を一切使いません。

 

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 自然は,大気,水,土壌及び生物などの微妙なバランスの上に成り立っています。自然は,人間の生存の基盤であるとともに,生活に欠かすことのできないものです。

 これが「食とみどり」科の基本テーマです。

 

 

 

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