今日は芸術鑑賞会として「落語」の鑑賞と体験がありました。
これは、平成25年度文化庁、次代を担う子どもの文化芸術体験事業の取り組みの一環で落語家の桂ちょうばさん、森乃石松さんが来校してくださいました。
まず、「南極の背景を想像してください」と言いながら小話がはじまりました。
身体を震わせながら「うわぁぁぁさむぅーーーい」
生徒に向けて「ペンギンがたくさんおる」
・・・・・・・
おちは「あっパンツいっちょうだった」
生徒(爆笑)
「このように、落語には『想像力』が必要だ」という解説があり、生徒はすぐに桂ちょうばさん、森乃石松さんの落語ワールドにはまっていきました。
「お母さんパンツやぶれた。」
「『また』か~。」といった5秒で終わる短いやり取りで笑いが会場に満ちる、その連続で場はどんどん盛り上がっていきます。
次に、落語の体験コーナーでは、まずお手本にかけ合いがあり、そのあと希望した生徒を交代で高座(舞台)にあがらせてもらい正座をします。生徒の言動をおもしろおかしく桂ちょうばさんに拾っていだたきました。
この他にも、小道具に閉じたセンスを使うだけで「うどんを食べる仕草」をする練習を体験した生徒もいました。
いよいよ休憩のあと本格的な古典落語の名作「饅頭怖い」と「時うどん」の披露があり、音楽室はつねに爆笑の渦に包まれていました。想像力をふくらませて話の情景が思い浮かんだのでしょうか。実在しないものをジェスチャーだけで表現し観客がそのジェスチャーから想像して相手のメッセージを受ける。コミュニケーションに必要なエッセンスが古典芸能鑑賞を通してトレーニングされたひと時です。「笑う門には福来る」ということわざがあります。新年1月に生徒・教員がともにたくさん笑うことでさらに一体感が高まったように感じます。
今年もたくさん笑ってエネルギーを蓄えて前向きに毎日を過ごしていってほしいと思います。
本当に貴重な体験ができたと思います。
最後になりましたが、御高段賜りました、桂ちょうば様を始め、森乃石松様、また、派遣にご協力いただきました山本能楽堂の関係者の皆様に感謝申し上げます。本当にありがとうございました。