4月9日、多くの保護者、来賓に祝福されながら、新入生を迎えました。
吹田東高等学校四十五期生となる三百二十名の皆さん、入学おめでとうございます。
この佳き日に、明るく元気な皆さんを迎えたことを、心からうれしく思っています。全校をあげて入学を祝福し、歓迎いたします。 保護者の皆様、おめでとうございます。お祝いを申し上げます。
本校は昭和四十九年に設立されました。以来、教育方針として、「『真理』を求め、『正義』を愛し、『健康』であれ」を掲げ、「確かな学力」、「豊かな人間性」、「部活動の活性化」、「地域に開かれた学校」の四つを目標に取り組んでいます。 皆さん一人ひとりが、この吹田東高校で、今日からの三年間、いわゆる千日のドラマの主人公として学校生活を送ります。 授業、行事、部活動に取組むのはもちろんですが、単に卒業後の進路を確保するだけでなく、社会を支える人として、自信をもって、未来へと旅立てるような、人生の礎(いしずえ)を築いてほしいと考えています。
それでは、何をすればいいか。まず、三つのことに取り組んでください。
一点目は、授業を大事にし、自分から率先して学ぶことです。 高校生になったからには、言われたことをやるだけではだめです。自らの思いを持ってどんどん学んでください。 夢と目標を見付け、それに向かって学んでください。 教員による講習や、外部講師による出張講座「S講座」もあります。生かしてください。
二点目は、部活動や行事等に参加することです。 高校時代しかできない、また、吹田東高校でしかできない活動がたくさんあります。 部活動では、日々頑張っている先輩たちの姿に学び、自らの集中力をつけ、密度の高い取組をしてください。 また、オーストラリアの語学研修や、校内語学研修などもあります。 自分の可能性を広げ、できる範囲でよいと思うのではなく、高い志をもって、高校生活を送ってほしいと願っています。
三点目は、コミュニケーション力を高めることです。 相手の思いを理解し、自らの思いを伝えられる人になってください。 人と人とのコミュニケーションはあいさつから始まります。 まずは、校内で出会った人にあいさつをすることから始めて下さい。出会った人からあいさつされて、返事のあいさつをするより、先に皆さんから、あいさつをしましょう。 相手の顔をしっかり見ながら、笑顔で、おはようと言えるようになれば、アイコンタクトができれば、気持ち良いあいさつが、また返ってくると思います。 お互いを尊重するコミュニケーションの輪を広げていってください。
「為せば成る。為さねば成らぬ何事も。成らぬは人の為さぬなりけり。」
この言葉は、江戸時代の米沢藩主「上杉鷹山」の言葉です。 いかに困難な状況であっても、実行することで成果は出てきます。実行しなければ成果は出ません。 どうか様々なことに、チャレンジしてください。そして素晴らしい高校生活を送ってください。
最後に保護者の皆様、本日、大切なお子さまをお預かりいたしました。 教職員一同全力で取り組み、心身ともにたくましい大人へと成長させます。 ご家庭におかれましても、子供たちの学業、部活動、学校行事等の取組みや、PTA活動、地域活動へのご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。
ここに集うすべての生徒・保護者の皆様が、三年後の卒業式で、「本校に来て本当によかった」と思われることを心より願っています。