はじめまして。令和2年4月1日に、吹田東高校第15代校長として着任しました 東(あずま)です。
今日は本来であれば、新1年生の入学式、新2年生・3年生の始業式が行われる予定でした。
皆さんの顔を見ることをとても楽しみにしていましたが、既に本ホームページ並びにメールでもお伝えしているように、新型コロナウィルス感染拡大防止のため、入学式・始業式は延期し、当面の間、登校日は設けないことと決定しました。
今起きている事態は、世界中の誰もが初めて経験している非常事態です。日常生活をしている空間のどこにウィルスが潜んでいるか、わからない状況が続いています。それは電車のつり革のうちの1つかもしれませんし、店で偶然手に取った商品かもしれません。
本日、新入生の皆さんには「高校生活でたくさんのチャレンジをしてください」とお話をする予定でした。失敗をするからこそ、どこを直したら成功できるかが見えてきます。
高校は、安心して失敗できる場所です。どうかたくさんのチャレンジをして、成功への手がかりをたくさんつかんでください。
ただし、チャレンジには条件があります。「命に関わらない」チャレンジであること、です。「生きているだけで丸儲け」(明石家さんま)、「元気があれば何でもできる」(アントニオ猪木)、私はこの2つの言葉が大好きです。
いま、外を出歩いたり友達同士で集まったりすることは、適切なチャレンジではありません。どうぞ皆さん自身と周りの人を守る行動を取ってください。
そして、いま、先生たちは全学年の皆さんに、休校期間中の課題を送付する準備をしています。皆さん一人一人の顔を思い浮かべながら、「ここをぜひ復習しておいてほしいなぁ」などと打ち合わせをしながら準備をしています。
来週早々には到着する予定ですので、楽しみに待っておいてください。
学校再開まで1か月。1か月という時間は誰にとっても平等に与えられた時間です。
でも、極端な話をすると、1か月間、甘いチョコレートばかり食べ続けた人と、栄養バランスの取れた食事を取り続けた人では、1か月後に体型は変わってきますよね。
それと同じことが、頭の中、心の中にも起こるのです。見えないからこそ、この差はこわいです。
学校から届く課題にはしっかりと取り組んでください。
そして、それに加えて、毎日本を読んでみる、英語で簡単な日記を書いてみる、筋トレをしてみる、数学の問題を解いてみる、料理をしてみる etc
なんでも良いです、皆さんの興味のあること、そしてためになりそうなことにぜひ取り組んでみてください。
これから、定期的にこの「校長通信」で皆さんへのメッセージをお送りしますので、こちらもまたのぞいてみてくださいね。
写真は、新入生を迎えるために準備をしていた入学式会場の体育館と、お祝いの花です。
緊急事態宣言が決まるまでは、一人一人の座席の間隔をあけ、感染予防に充分注意したうえで入学式を開催するべく、先生たちで準備をしていました。
新型コロナウィルス感染がおさまり、この場所に皆で集える日を心待ちにしています。
令和2年4月8日 大阪府立吹田東高校 校長 東 知佐子