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0619 能楽部・茶道部の紹介と入学式・2年集会での校長式辞

6月15日から部活動が再開され1年生による見学も始まっています。

今週の水曜日は、外部の能楽の先生がいらしてくださる日ということで
私も作法室に見学に行ってきました。

ちょうど見学に訪れていた1年生に、先生が着物を着せてくださいました。
本校OG(今年3月に卒業)も来てくれて、先生と二人で、能を披露もしてくれました。

一方で、同じ作法室で活動中の茶道部は、見学者にお抹茶をふるまってくれることもあり、
1年生の見学者で賑わっていました。

茶道も能も、習得すれば一生の特技となり得るものですし、外部で習おうとすると、お金もかかるものになります。
顧問の先生が熱心に指導してくれますし、
両部ともに外部の先生が定期的に指導に来てくれています。

新しい何かを始めたい、という人は、ぜひ覗いてみてくださいね。

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6月15日に行われました、入学式での校長式辞をご紹介いたします。

式 辞
 吹田東高等学校47期生となる皆さん、入学おめでとうございます。
満開の桜が美しく咲く季節から、2カ月遅れの梅雨の季節となりましたが、明るく元気な皆さんを迎えられたことを、
教職員・在校生一同、心からうれしく思っております。 

保護者の皆様、お子様の吹田東高校へのご入学、誠におめでとうございます。心からお慶び申し上げます。
本校は昭和四十九年に設立さ、昨年7月には「光と風につつまれた」というコンセプトのもと、
府内でもトップクラスの設備を備えた新校舎が完成しています。
真理を求め、正義を愛し、健康であれという教育方針のもと、勉強と部活と行事をバランスよく頑張る学校として、
教育活動に取り組んでおります。

さて、新入生の皆さん。1か月前の登校日の挨拶でも申し上げましたが、皆さんは自らの意思で吹田東高校を受験し、そして合格されました。
この、「自らの意思」というところが大切な点です。「進学する、しない」「ほかの学校を受験する」という選択の中で、
皆さんは自ら吹田東高校に通うことを選んだことを忘れないでください。
改めて、絶対に高校生活を充実させ、この3年間で大きく成長する!そう誓っていただきたいと思っています。
そして、そのために、我々教職員一同、全力を尽くすことを約束します。

高校生活を充実させるには、という観点で、「少し新しい自分になる」という話をしたいと思います。
休校が長引いたため、入学式をする、しないは学校により対応が分かれましたが、本校では入学式を行うことに拘りました。
これはなぜかと言うと「節目」がとても大事だから、です。

20世紀最大の発見と言われるものに、フロイトという心理学者が発見した「潜在意識」別名「無意識」と呼ばれるものがあります。
人間にははっきりと意識できる「顕在意識」と、自覚のない「潜在意識」があって、その割合は5対95と言われています。
今日から早起きしよう!とか毎日予習をしようう!と決意しても、続けられないという経験は誰にでも一度はあると思いますが、
これは表にでている「顕在意識」が頑張ろう!と思っても、「潜在意識」が「いやもう少し寝ていよう」と足を引っ張ってしまうのです。
5対95ですから、5人と95人で綱引きをしているようなものです。
「潜在意識を味方につけた人が成功する」という言葉もあるくらい、とても大きなものなのです。

でも「節目」というのは、潜在意識も含めて「今日から新しい生活だ!」と意識がしやすいのです。
要は生まれ変わりやすいタイミングだと言えます。
ですから、今日をきっかけに何か新しいことをはじめてみよう、新しい自分になってみよう、というチャレンジは行いやすいのです。
ぜひ、高校生活でこんなことにチャレンジしたいなと思うことに挑戦してみてください。
学習という点では、本校では外部予備校講師による「S講座」や大阪大学の学生による「青葉丘セミナー」といった特色のある講座もあります。
ぜひ学びに生かしてください。

そして、このことを知っていると、自分でも節目をどんどん作ることができます。
学年が変わるたびに「節目だ!」と思うこともできますし、月が変わるたびに「節目だ」と思うことも可能です。
成長できる人は上手に節目を作ることのできる人です。ぜひいろんな「節目」を作って、少しずつ新しい自分になっていってください。

最後にもう1つ、潜在意識を味方につける方法をお伝えします。それは「自分を励ます」ということです。
3日坊主で終わってしまったとき「なんてダメなんだ」と自分を責めると、潜在意識はより傷ついてうまくいかなくなります。
「少しだけでもできて偉かった。また明日もう一度チャレンジしてみよう」と思うことで、少しずつ変わってきます。

皆さんも責められるより励まされた方が頑張れると思いますが、意識も人と同じなのですね。今日の入学式の話としては「高校生活を充実させるために、節目を意識して、自分を励ましながらやっていくと、95パーセントある潜在意識が味方になってくれやすい」ということをぜひ覚えていてください。

最後に保護者の皆様方、大切なお子さまを本校の生徒としてお預かりいたします。
今の時代は、学歴でその後の人生や生活が保障される時代ではありません。
本物の学力と豊かな人間性、チャレンジする行動力を身に着けることこそが、この時代を生き抜くカギとなります。
教職員一同、全力で、お子様が心身ともにたくましい大人へと成長していくための教育活動を行ってまいります。
ご家庭におかれましても、学業、部活動、学校行事等の取組みや、PTA活動、地域活動へのご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。
最後に、47期生全員が、この学校でたくさんの仲間と出会い、新しい経験を積み上げ、高い志を持って夢に挑戦する、そんな高校生活を送られることを記念して、学校長よりの式辞といたします。

令和2年6月15日
大阪府立吹田東高等学校長 東 知佐子
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また、2年生の「始業式」でもあった、昨日の学年集会でも、同じような話をさせてもらいました。

残念ながら集合時間に全員がピタッと揃うということが叶わず、
2年生には、「集合が1分遅れるということは、320名分の1分を奪っている、320分を失っていることと同じ」という話もさせてもらいました。
学年の先生が「遅れてきたのに走りもせず、仲間を待たせているのに平気でいる人がいることが悲しい。
そんな学年にしたくない」といおっしゃってましたね。

それを話している先生の熱量に、私は感動しました。
「相手を思いやる気持ちを持つ生徒になってほしい」「マナー・ルールは相手を思いやる気持ちである」ということを再度感じました。

2年生は来週も学年集会があります。時間通りに気持ちよく集まりましょう。

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