0426 クラスを電車に例えてみると 

新学年が始まって約3週間が経ちました。

私は実は中学・高校の頃は集団行動が苦手でした。「人と何かをする」「チームで何かを作り上げる」ということに喜びを感じるようになったのは、大学・社会人になってからになります。リーダー的な役割を引き受けるようになったのもこの頃からです。そう思うと、人って不思議ですね。

新学年はクラス替えの時期でもあります。
大人になった今、思うのは、1年に1回、人間関係が変わるというのは非常にヘビーな体験だということです。
皆さんの中にも、それぞれ、新しい学年・新しいクラスに感じるところがある人もいるかもしれません。

私の大好きなロックバンドに「The Blue Hearts」というバンドがいます。1995年に解散しているので、生徒の皆さんは知らない人が多いかもしれません。けれど「リンダリンダ」(ドブネズミみたいに~美しくなりたい~♬で始まるあの曲です)や「Train Train」など、皆さんも知っている曲はきっとあると思います。

そのThe Blue Heartsの甲本ヒロトさんというボーカルが、あるラジオ番組で、「クラスに居場所がない」というリスナーからの相談に、こんな風に答えています。これが当時の私をとても元気づけてくれて、つらい時、この言葉を何度も読み返しました。

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 居場所あるよ。席あるじゃん。そこに黙って座ってりゃいいんだよ。友達なんていなくて当たり前なんだから。友達じゃねぇよ、クラスメイトなんて。たまたま同じ年に生まれた近所の奴が同じ部屋に集められただけじゃん。
 趣味も違うのに友達になれるわけないじゃん。山手線に乗ってて、『はい、この車両全員仲よく友達ね』って言われても、『いや、偶然今一緒に乗ってるだけなんですけど』って。友達じゃねぇよ。

 ただ、友達じゃないけどさ、喧嘩せず自分が降りる駅まで平和に乗ってられなきゃダメじゃない?その訓練じゃないか、学校は。友達でもない仲よしでもない好きでもない連中と喧嘩しないで平穏に暮らす練習をするのが学校じゃないか。だからいいよ、友達なんかいなくても。
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もう本当にその通りだなと思います。

その一方で、「偶然同じ車両に乗り合わせただけ」のクラスから一生続く親友に出会うこともあります。それがこの、偶然という名の出会いのすばらしさです。

けれど、小学校・中学校・高校と何度も何度もクラス替えはありましたが、全てのクラスで親友ができるわけではないですよね。
一生続く親友って、私は数名です。

今回のクラスが、皆さんにとってどんな車両になるか、もしも新しいクラスに馴染みづらいなと感じている人がいれば、上記の考え方も参考にしてみてください。

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