0408 令和6年度1学期始業式

1学期の始業式は、年に1度、唯一グラウンドで行う始業式です。

わたしからの話は、3月29日に放送された、河合翔さんが出演されたNHK Eテレ toi-toi からの話題と、
キャリア理論「偶発的計画性理論」について、
生徒会執行部の生徒達の活動に感動したことを伝えさせてもらいました。

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皆さん、進級おめでとうございます。
いよいよ新しい学年が始まりましたね。
今日は、終業式でもお伝えした、吹田東に何度が来てくださった脳性麻痺の障がいのある哲学者河合翔さんの出演したNHKの番組、toi-toiの話をしたいと思います。吹田東での様子も少し映っていました。
私が番組を見て感動したのは「役に立つってどういうこと?」という河合さんの問いに対して、色々な議論の後、ある人が「役に立つのは時間差で分かるのかもしれない」と言われたことです。
 2-30年前までは、バリアフリーという概念があまりなかった。けれど当時の車椅子の方々が引きこもらずに外に出続けたからこそ、1人でも外出できるようにと今ではバリアフリーの場所が増えている、30年後に結果が出ている、そんな話が出て、とても感動しました。
 
 少しだけ私の話をさせてもらうと、私は校長になる前、ベネッセという会社で働いていて、そこでは大学生へのキャリア学習を担当していたことがあります。キャリア、というと進路とか、就職とか、広い意味で人生という意味もあるんですが、クランボルツ博士という人の発見した計画的偶発性理論というキャリアの理論があるんです。クランボルツ博士がビジネスパーソンとして成功した人のキャリアを調査したところ、そのターニングポイントの8割が、本人の予想しない偶然の出来事によるものだったそうです。え、こんなはずじゃなかったのに、という出来事が、あとから振り返ると実は成功へのターニングポイントになっていたということなんですね。ピンチと思えることは実はチャンスなのかもしれません。

「役に立つかどうかは時間差でわかる」という話と、計画的偶発性理論の話、皆さんにも知ってほしくて、今日はこの話を選びました。

 そして、さいごに報告が1つあります。長い春休みの間、生徒会執行部のみんなが体育祭に向けてとても主体的に動いてくれていました。去年の体育祭の生徒アンケートを見返して、競技や運営方法など、生徒会の先生と何度もやり取りや会議をしてくれて、今年の体育祭ではそれらが採用される予定です。素晴らしいなぁと思ったので、全校生徒の皆さんにもお知らせしておきます。

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