きょう・ごう

郷(GO)と読むと「いなか・さと」(KYO)と読むと「ふるさと」[デジタル大辞泉]

 コロナウイルス感染症の影響で「ふるさと」(ありのままの姿でいられること)に戻ってくるのが一番難しかったのが、音楽の世界だったのではないでしょうか。心許し、ありのままでいられる世界まで、長く遠い道のりでした。おなかの底から声を出すことも、思い切り、ありったけの息を吐くこともはばかられたあの日やあの時から、ずっと練習を続けてきた。佐渡裕さんの「もっとうまくなるよ」のお声がけや、諸先輩方からの熱い思いを受けて、明日、3月8日の第38回音楽会、そして3月30日の吹奏楽部第42回定期演奏会、音楽の美しさ、楽しさ、力強さを故郷から届けて下さい。「さと」から届く「音」は、会場に居合わせたすべての人、今日まで支えてくれたすべての人、同じ空間にいなくても会場の演奏に思いを馳せてくれている家族、友人、先輩方の心に届き、響きわたるはずです。全力を尽くして、そして時を忘れるくらい楽しんでください。そのあなた方を見るのが、みんな幸せなのです。ありがとう!