凹凸を作る

昨日(6/5)、教育実習生の英語の授業を拝見した。指示が的確。Taskが明瞭。スライドとして逐次理解をする部分と、板書で一時間大切に振り返る要素として使えるように示している点など非常にすっきりとしてテンポの良い授業であった。選択肢の選び方などを丁寧に示し、いわゆる問題演習の技術を身に着けていくうえでもよいポイントをついていたように思います。授業の中身については本日(6/6)も同内容の授業があるので差し控えるべきですね。我慢しましょう。

先生がシャドーイングしてくださいという指示を出すたびに立ち上がって生徒のみなさんの様子を見ました。内容確認の意味も含んでいるので大半の人がオーバーラップしていましたが、その中にあって宙を見上げながら音声だけを頼りに忠実にシャドーしていたあなた。間違いなく力がつきますよ。その一瞬言いよどんで止まったりすることがあるかもしれないですが、この地道な繰り返しが間違いなく世界につながります。Road-Broad-Abroad世界へつながるためには目の目にある、今、取り組まないと行けないTaskに懸命になることです。私がかかわった多くの生徒はその実践を果たし、世界の第一線で活躍しています。懸命に声を出している横顔とその背中に大きなエールを送りました。

振り返りの時間内で、英語長文という授業はしんどいけれどよく取り組まれたという話をしました。教える側にわくわくがないと波は起こらない。波を起こす熱がないと話にならない。初見で見た時にフラットに見える英文の中にいかにして凹凸を作るかという話をしてずいぶん盛り上がりました。(思っているのは私だけかもしれませんが...。)

凹凸を作る作業が楽しくて、その喜びが熱になり、伝えるときに波になる。子供たちがその波を受け取り、熱を帯びれば、技術はもとよりメッセージが届く。教材を研究するには時間がかかる。教えていることに愛情や難しさを感じるために要する時間だ。国を、府を憂う人にぜひ一考願いたい点だ。

今日の題材だとthis, that, it と because, since asごちそうですよというお話をしました。そして全くの余談ですが、今700個覚えるところまで到達したので susceptible, run out of, make up for, take in, suffer fromの英文をその場で披露し、自慢してしまいました。800文すべて丸暗記出来たら、英語長文も楽勝ですね。(言い過ぎです) そして800個覚えたらカンガルーを作り始めるのだという宣言を実習生の前でしました。(実習生の方からすれば 知らんがな の世界ですね、すいません。) 英語の授業に関してお話しできて楽しかったです。豊かに生きるためのヒントを得たような気がしました。今日は実習最終日、実りある一日になりますように!