81期1年保護者向け公開授業と講演会

この日は、5月のさわやかな晴天に恵まれ、1年生保護者向け公開授業と講演会を行いました。
1時間めを公開いたしましたが、8:45の開始前から多数の保護者がお越しになり、教室までたどり着くのに時間がかかってしまうような盛況ぶりでした。どのクラスも多くの保護者の方が参観され、中学校とはひと味違う授業の雰囲気や生徒のみなさんの日頃の様子をしっかり見ていただけたのではないかと思っています。


9:50からは、講演会。おそらくは200人を超える保護者の方で、多目的ホールがほぼ満席になりました。1部は、令和7年度PTA会長で、38期の卒業生でもある内田正雄様に「3年間の茨高生活において保護者として知っておきたいこと」の演題でお話しいただきました。ご自身の生徒としての思い出もふまえ、茨高の自主自律の営みの中で過ごす子どもを保護者としてどう見守るか。「これがなかなか難しかった」とおっしゃりつつ、経験を語っていただきました。「その学年しかない行事もあるから、予定をよく見ておいて話題に」「希望者を募る行事は、自分で情報をとりに行くことも子どもに学んでもらおうとしている」「委員会活動は、自治と責任を実践的に学べる大事なとりくみ」との前置きのあと、本校のさまざまなとりくみとその意義を保護者目線でご紹介いただきました。また、卒業生の多様な活躍ぶりを紹介し、卒業後の進路のことにも触れていただいたうえで、「茨高のとりくみは、大人になってわかる学びの基礎がある」「行事そのものが学びの場」と語られました。最後におっしゃっていただいたことをぜひ伝えたく、以下に列挙します。

 ・二兎を追え(勉強、部活、行事、子どもが迷っているなら背中を押してあげてほしい)

 ・自主自律と見守る心(放任ではなく、見守る)

 ・円くなるな、無限であれ(立体をイメージして、円いところもとがったところも大切に)

2部は大阪府スクールロイヤーでもある弁護士の清水周様に「傷つけない・傷つかないために ~より良い学校生活を送るために~」の演題でお話しいただきました。4月21日に、SNSを題材に81期1年生に講演いただいた内容を紹介しつつ、生徒がどのようにその内容を受け止めたかも合わせて教えていただきました。1年の人権委員がその内容を受け止め、今度は4/30に各クラスでそれぞれが、人権講演の事後学習で自分の言葉でプレゼンテーションをしたことを高く評価してくださったことをうれしく感じました。本論では、本校の自主自律のとりくみのなかでは、当然ながらぶつかり合うことがある、その時にどう解決するか。人権、法律の原則から導き出されることを、身近なところからも考えてもらったことを紹介いただきました。いじめのとらえについては、参加された保護者のみなさまにも考えてもらいながら、法律におけるいじめの概念が変化していることを教えていただきました。残念ながらいじめがあった場合のとりくみとして、苦痛を受けた生徒の早期の支援と再発防止を考えていくにあたり、心の傷が大きくなる前に相談したり対処できることが大切、また、見聞きした者が傍観者から支援者になることが大切、とお話しいただきました。

総じて、人とのかかわりの中で適切な経験を重ねて成長し、世の宝として社会に巣立っていく生徒たちをどう見守っていくかについて、私たち教職員も良き示唆をいただいたように思い、これからの日々のとりくみや、保護者のみなさまとの連携に活かしたいとあらためて思いました。内田様、清水様、あらためてありがとうございました。