「人と本との出会いを演出する、それが天職。」

423日(火)晴れ後曇

東京市岡会事務局の川野安男様より、昨年1月に逝去された株式会社紀伊國屋書店名誉会長松原治氏の著作「私の履歴書 三つの出会い」(日本経済新聞出版社)をご寄贈いただきました。

松原治氏は市岡高校の前身である旧制市岡中学の卒業生で、東京大学法学部を卒業後、南満州鉄道に入社、応召。戦後小さな一書店であった紀伊國屋を書店の常識を覆す経営哲学と時代を読む先見性で業界トップへと導いた方です。

氏はこの本の中で「私は、人生には大きく三つの出会いがあると思う。人との出会い、自然との出会い、そして本との出会いである。そんな私が、人と本との出会いを演出する書店の経営に長年携わってこられたのは、それが天職だったからだろう。」(インターネット等の普及で情報の入手は昔とは比較にならないほど容易になったが)「読むことは考えることであり、知識は忘れたころに知恵となる。」また、「毎朝10分間自由に本を読む学校が増え」たことに触れ、さまざまな教育効果をあげていることを「本を通じて世の中がよくなっていけば喜びこれに過ぎるものはない。」と語っておられます。

今まさに市岡高校では、朝の時間を使っての「読書活動」(2年生は学習活動も含む)が始まっています。そんな後輩たちを天上から見てくださっているかのような言葉の数々を嚙みしめました。ご本は図書室に置き、多くの生徒に読んでもらいたいと思っています。

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  *担任の先生も一緒に読書する1年生の教室風景  *正門に掲げられた「読書活動」スタートの看板  *寄贈された本「三つの出会い」

      

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