11月22日(金)晴れ
大阪府教育センターの「パッケージ研修」とは、教員間で「めざす授業像」について共通理解を図り、指導案の協同作成や事前授業を経て研究授業・研究協議に到る一連の研修のことで、組織としての授業力向上を図るものです。市岡高校がめざすのは「生徒の主体的な学びを通じて確かな学力の向上と進路を保障する授業づくり」です。
7月4日の「全体研修」(「校長通信」7月6日に掲載)では「教え込む授業から、学び取る授業へ」というテーマのもとグループ協議ではたくさんの意見が出ました。その後、教科を越えての授業観察を可能にすべく第1回の研修で出た意見をふまえ、市岡高校のめざす授業像をもとに「授業観察シート」を作成。9月には授業者・高澤先生(地学)の研究授業(府教育センター尚山指導主事より助言)を実施。そして「互見授業週間」の今週、高澤先生ができるだけたくさんの教員が見学できるよう4回の研究授業(すべて同じ内容)を行い、本日放課後、大阪府教育委員会から2名の指導主事を迎え、研究協議を行いました。
高澤先生の授業は、地学の天体分野「太陽系の歩き方~さまざまな天体の特徴をとらえる~」というテーマで、入念に準備された資料(写真等)をもとに、生徒たちがグループディスカッションを通して天体の特徴をつかみとっていく形で進行します。ビデオでもう一度授業のようすを確認した後、グループに分かれ、ねらいに合致していた点、さらにどのような工夫をすればよいか等について活発な協議が行われました。改善に向けての的確な意見がたくさん出て、市岡高校の目指す授業観が着実に共有されていることを実感しました。自身のスキルアップとともに、学校全体の組織的な授業力向上のため、5回の研究授業を耐え抜いた(?)高澤先生を称えたいと思います。
◇授業者からの授業のねらいや工夫についての説明 ◇授業のようすをビ記録したビデオ(もう一度全員で見ました)
◇グループで①授業のねらい・目標に合致していた点②さらに工夫のいる点などについて討議
☆この1週間を授業改善の習慣ととらえブログで紹介した初任研の本多先生、パッケージ研修の高澤先生以外にも、たくさんの先生方が公開授業を行い、教科を越えて見学しあいました。
私も今週ですべての先生方の授業を見終わりましたが、多くの先生方が切磋琢磨の上に工夫を重ね、確実にレベルアップされていました。