1月23日(木)晴
市岡高校の「合唱大会」は1954年(昭和29年)から続く市岡高校の伝統行事であり今年度60回目を迎えます。1985年には会場を大阪市立中央公会堂に移しました。今日は、1、2年生がクラスごとに練習を重ねてきた成果を発表します。
記念すべき大会ということもあり、この「中央公会堂」にも触れ以下のような開会の挨拶を行いました。
中央公会堂は、外観、内装ともに意匠の完成度が高い日本有数の公会堂建築で国の重要文化財に指定されています。設立は、渡米実業団に参加しアメリカの公共施設の立派さを目の当たりにした株式仲買人の岩本栄之助が、1911年(明治44年)当時の100万円を寄付したことに寄るもので、官に頼らぬ大阪人の気概の象徴のような建物です。そして、アインシュタイン、ヘレン・ケラー、ガガーリンといった人たちがここで講演を行っています。その同じステージに今日みなさんは立ちます。
合唱の喜びは、他者の声を聴くことから始まります。聴くことから響きあう一体感を、みなさんは練習を通して味わってきたと思います。音楽は時間の芸術、この瞬間は一度きりです。友達の息づかいや鼓動までもが伝わってくるような時間をこのステージの上でしっかりと共有してください。
結果は、本格的な合唱に取り組んだ1年生、驚くほどの成長を遂げた2年生、ともに記念すべき60回大会にふさわしいハイレベルなものでした。
また、2年7組で共に過ごしてきた留学生ライリー・キーナン君がすばらしい日本語でお別れのスピーチをしました。
◇合唱大会のようす。歌声だけでなく、ステージマナー、鑑賞態度もすばらしいものでした。
【結果】
総合
金賞 2年8組『時を越えて』
銀賞 2年5組『旅立ちの時』
銅賞 2年6組『明日へ』 2年7組『輝くために』
1年優秀クラス
1位 1年7組『時の旅人』
2位 1年3組『君をのせて』
3位 1年5組『空も飛べるはず』
特別賞
指揮者賞 西田 百香(2年4組『心の瞳』)
伴奏者賞 小川 莉奈(2年1組『命がはばたく時』)