ガンバレ!市岡生№5-進路別説明会に寄せて

本日5月8日(木)6・7限の時間帯で3年生の進路別入試対策講座が開催されました。ゴールデンウィークも終了し、ぼちぼち3年生もクラブ引退の時期が近づいてきました。これからが進路実現に向けてダッシュの時期になります。

今日は、ほとんどの生徒が参加した大学入試対策について述べていきたいと思います。この内容は、3年生だけではなく1年生・2年生にも焦点を当てて述べていきたいと思います。もしかすると3年生より下級生のほうが役立つかもしれません。

 

<人生のフィールドを決定する学部選び>

まず、大学入試ですが大学入試一般は存在しないということです。当たり前のことですが、大学入試は、○○大学△△学部の入試があるということです。たとえば、大阪市立大学の入試は、商学部・経済学部・法学部・文学部・理学部・工学部・生活科学部・医学部医学科・医学部看護学科の10区分に分かれて実施されます。ですから、「市大に行きたい!」という進路希望は間違いで「市大の○○学部に行きたい!」という進路希望が正解になります。では、このことはどういう意味を持つのでしょうか?

 

第一に、大学に進学するということは、その大学の学部に進学するということですから、自分の人生のフィールドを決定する意味があるということです。ですからどのようなフィールドで大学卒業後の人生を歩んでいくのかが明確でないと、学部は決めることができないのです。3年生の皆さんは、もう自分の人生のフィールドはほぼ決定していますよね。まだの人は、真剣に考えないといけないと思います。「どこの大学に行こうかな...」より「どの学部に進むのが自分のやりたいことが叶うかな...」と考えることが大切です。ということは、「自分がやりたい将来のビジョン」もしくは「自分が学んでみたい学問」がとても大切になりますよね。もう決まっていますか?1年生・2年生の人たちは、これから考えることになるでしょう。まず、自分の人生をどのようなフィールドで歩んでいくのか?自分が学びたいことは何なのか?これが一番大切なことなのです。

第二に、同じ学部でも大学によって学べる内容が微妙に違うということです。どういうことかというと、大阪市立大学工学部には機械工学科、電子・物理工学科、電気情報工学科、化学バイオ工学科、建築学科、都市工学科、の6学科。和歌山大学のシステム工学部には、情報通信システム学科、光メカトロニクス学科、精密物質学科、環境システム学科、デザイン情報学科の5学科です。神戸大学の工学部では建築学科、市民工学科、電気電子工学科、機械工学科、応用化学科、情報知能工学科の6学科。それぞれ独特の名前、よく似た傾向の名前が学科につけられていますが、実際に行っている教育・研究はよく調べてみなければなりません。HPで調べ、オープンキャンパスに行って調べ、先輩に聞いて調べて初めて内容が理解できるものです。本当に学びたい内容がその学部(大学)にあるのか?これを突き詰めないとだめなのです。

 

<揺るがない志が大切>

このようにして行きたい学部(または学科)がきまり、大学が決定した人は強いです。少々のことではへこたれません。これから、長く辛い受験勉強を乗り越えられる力を持っています。

こんな話を前任校の卒業生に聞きました。その卒業生は、3年のこの時期までクラブ活動をしていましたが、現役で広島大学の工学部と大阪府立大学の工学域に合格し、大阪府立大学の工学域に進学した生徒です。父親の影響で小さいころからモノ作りをやりたくて、工学部を希望していまいした。でも3年生当初は、希望する大学・学部はE判定がほとんどだったようです。しかし、やりたいこと・行きたいところが明確なので、「動揺はしなかった」と言っていました。そしてセンター試験の成績で何とか勝負できるところまでこぎつけて合格を勝ち取りました。一方、彼のまわりの同じ受験生で、「やりたいことがあいまいな生徒は模試の結果に一喜一憂してしまい、模試の結果で第一志望をどんどん下げてしまった生徒がいた」と言っていました。そしてそういう生徒は、成績が伸び悩み、自分の行きたい第一志望の大学とは遠く離れた大学にしか行けなかったと言っていました。彼は最後にこういう風に在校生に言いました。「自分のやりたいことは何なのか?それをきちんと持つことが一番大切です」と。

 

以上、今回の大学入試対策講座に関して述べてきましたが、一番言いたいことはこれです。「志を持て!学部決定は人生のフィールド決定する!」ということです。3年生の皆さんの今後の健闘を期待します。1・2年生のみなさん、自分の人生のフィールドを見つける高校時代にしてください。

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