6月12日 1年生防災フィールドワークを実施

 6月12日6・7限を利用して1年生が港区の防災フィールドワークを行いました。一緒にフィールドワークをしたかったのですが、行けなくて残念です。「海抜0m地帯」をフィールドワークをして、自ら防災に関する課題を発見し考えるというのが、今回のフィールドワークの目的ですが、如何だったでしょうか?

 さて、防災に関連して少し紹介したいことがあります。東日本大震災の時に、釜石市の小学生・中学生の犠牲者が他のところの比べて極端に少なく、マスコミでも「釜石の奇跡」として大きく取り上げられたことは記憶にあると思います。約1年半前に、この「釜石の奇跡」に学ぶべく、教職員・生徒・地域の方々を対象に講演会を企画したことがありました。講演会に来ていただいたのは、釜石市の教育長さんでした。準備のために釜石市教育委員会とやりとりをしていたのですが、講演会のタイトルを「『釜石の奇跡』から学ぶ」としたところ、タイトルを変更してほしいという申し出がありました。変更の趣旨はこうです。

「私たち釜石の者にとって、今回の小中学生の犠牲者が他所に比べて極端に少ないのは、奇跡とは全然思っていない。マスコミに「釜石の奇跡」として全国に大きく取り上げられたのうれしいと言えばうれしいが、どうも趣旨が違う。私たちは防災の教育を通じて「命を守る教育」積み重ねてきた。その意味では、今回子どもたちに犠牲者が出てしまったことは残念でならない。だから講演会のタイトルも『釜石の命を守る教育』に学ぶとしてほしい」

というものでした。この話を聞かせていただいて、釜石市の教育長を始め、学校の先生方がどのような思いで防災教育の取り組みを重ねてこられたのか、その気持ちの一端を理解できたととともに、阪神淡路大震災を経験したとはいえ、比較的被害の少なかった大阪地域にすむ私たちの防災に関する意識の低さを痛感させられました。「自分の命を守る、人の命を守る」、これこそが防災教育の原点であり中心であると思います。東南海沖地震が発生した時に、奇跡といわれることではなく、当然のごとく多くの命が助かるように日々の備えと訓練が必要であると思います。地震が発生した時、市岡高校は防災の拠点になります。このことを十分に理解していただいて、いざという時にどのように行動すべきか、家庭でもお子さんと一緒に話をする機会があればと思います。

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