1年生人権講演会『障がいと共に生きる』

 本日2月19日(木)、1年生の総合学習で『障がいと共に生きる』をテーマに講演会が開催されました。講師としてお招きしたのは、大正区在住で視力に障がいをお持ちの金城豊秀さんと本校英語科教員の澤井先生です。金城さんは、沖縄出身で高校1年生の時に病気のため視力を失われた事とその後の歩んできた人生の話をされました。以下、話を聞かせていただいた感想を述べます。

 私は、沖縄出身の方の生き様を直に話を聞かせてもらう機会が、学生の時に一度話を聞かせていただいてからこれまでありませんでした。沖縄の歩んできた歴史や思いは、マスコミでも取り上げられていますので、知識としては知っています。しかし、やはり沖縄の人たちが話す「本土」という言葉を直に聞くと、ズーンと重いものを感じました。感じにして2文字、ひらがなでも3文字の言葉ですが、その言葉に込められている思いというのは、とてつもなく重いものであると感じました。金城さんは今日、戦争の話をされたわけではありません。しかし、金城さんが高校を中退するときに校長先生が語った「沖縄を平和な島にしよう」という言葉の重みは、とてつもない重い言葉だと思いました。

 金城さんが、大正区に来られて実践されている活動は、自分の身の回りから「人の役に立つことをしよう」という社会貢献であると語られていました。JRの階段の中央部に手すりをつける。このことだけでも、何回もJRに陳情された話。澤井先生からは、聴覚障がい者のために駅や電車でテロップを流してほしいという活動をされた話。手すりにしろ、テロップにしろ言われるまでは全然知らなかった話です。いまでこそ「ユニバーサルデザイン」という言葉が認知されていますが、ここに至るまでは様々な取り組みや活動があり、その積み重ねとして今があるのだと改めて認識させられました。生徒の質問の中で「日常の生活の中で、どのような改善が必要ですか?」という問いに、金城さんは「千日前線にホームに転落防止の防護壁が設置されました。あれと同じようなものをもっと早くに御堂筋線とかにつけてほしい」と答えておられました。なるほど、その通りです。こういう地に足がついた取り組みの積み重ねが、世の中をよりよくしていく、まさにその通りだと思います。

 もう一つの質問で、「金城さんは、いつも前向きに生きておられますが、辛くなったときにはどうされているのですか?」という質問がありました。それに対して金城さんは、先人・偉人の格言を述べられました。一番好きな言葉として徳川家康の「人の一生は重き荷を負うて 遠き道を行くが如し 急ぐべからず 不自由を 常と思えば 不足なし」の言葉を上げられ、「『不自由を 常と思えば、不足なし』、私はここが好きなのです」と言われました。15,6歳で視力を失われて60年、だからこそ言える言葉だと思います。このように語れるまでにどれほどの苦悩があったのだろう、どれほどの苦しみや辛さがあったのだろうと思います。金城さんが背負っているハンディは、並大抵のことではありません。人は、ちょっとした不幸でも人をねたみ、うらやむ弱い部分を持っています。それを乗り越え、自分の境遇をこのように表現される金城さんの生き様に真の「強さ」を感じました。

本日の講演、大変ありがとうございました。