吹奏楽部第53回定期演奏会

 3月24日・25日の両日、阿倍野区民センターで吹奏楽部の第53回定期演奏会が開催されました。今年度の4月に参加して2回目の定期演奏会です。1回目の時は、吹奏楽部のレベルの高さに驚くばかりで、心の中で「すごいな・・・、すごいな・・・」をずっとつぶやいていました。2回目の今回は、また違った思いで演奏会に参加させていただきました。それは、何よりも一人一人の生徒の顔がわかるということです。毎朝、深々と挨拶してくれる男子生徒、「彼も吹奏楽部だったんだ・・・」とか、「一緒に修学旅行でラフティングやったよね」と思い出す彼とか、「ふうふう言いながらマウンテンバイクで山を登ったよね」と思い出す彼女とか、たまたま、のぞいた自習室で「先生、数学わからない」としょげていた彼女とか・・・・。舞台の上で演奏している生徒たちの顔をみると、日々の彼らの高校生活がそれぞれ思い出せるところが、最初とは全然違うところです。

 冬のある日に、廊下を歩いていると中庭から「カラン、カラン」とパイプの棒が転がる音がしてきました。「なんだろう?」と思ってみてみると、何人かの女子生徒が棒を回しています。「ン?何部?」と最初はわからなかったのですが、顔を見てみると吹奏楽部の生徒たちです。「いったい何を始めるのだろう?」と思っていましたが、部長が定期演奏会の挨拶の原稿を依頼に来たので、「そうか、そういう季節だ」と気づきました。演奏会の練習をしていたのだと。あの練習が今日の二部のこういう発表につながったんだと、観ていてちょっと感動です。校長室にいると、上から吹奏楽部の練習の音がよく聞こえてきます。今日、聞かしていただいた曲も、よく聞いていました。彼らの練習の成果が、「今日、こういう風に実を結んだんだ」と心の中で一人納得していました。

 一部、三部のレベルの高さは、言わずもがなのことですが、生徒たちだけで考えた二部は、楽しませてもらいましたし、一人ひとりの生徒の顔がとても生き生きしていました。三部の始まりで舞台に集合した彼らの顔が、みんな「やりきったぞ」と晴れやかにニコニコ顔になっていて、「一部の始まりとは違うな」と思ったのは、私の錯覚でしょうか?ほんと、春がそこまで来ている早春の夕べに、素晴らしい演奏会でした。(写真がないのが残念です。会場は撮影禁止でした。)

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