今日も声が響いています。

 市岡高校に来てすごく感じることは、学校中で生徒の声が朝から夕方遅くまで途切れることなく響き渡っているということです。活気があっていつも元気をもらえます。これを書いている今もすごいです。そこで、今日は声の力について考えてみたいと思います。

 私たちは何のために声を出すのでしょうか。一番の目的はコミュニケーションを取るため、ということになるのでしょうが、おそらくそれ以前に元々は、敵味方の区別をつけるための手段だったような気がします。つまり、私はあなたの味方ですよ、という意思表示を声でしたり、逆に、私に近づくな、という警告であったりしたのではないかということです。好ましい相手に対しては、優しかったり元気づけたりする響きの声を投げかけ、危険な相手に対しては恐怖を与え威嚇する響きを持つ声をぶつける。

 そういえば、サッカーの試合などを見ていますと、サポーターの力で大きくゲームが影響されていくのを目の当たりにします。なぜホームが有利でアウェーが不利なのでしょうか。声のもつ力・意思、そういうものが味方を鼓舞しテンションをあげ、力以上のパフォーマンスを引き出す。逆に相手方には士気を下げ、心を折るようなダメージを与える。そんなところでしょう。

 逆に言えば、声の力によって不利な状況を一気に優勢に転換させることもできるということです。調子が悪い時には、頑張ってポジティブな言葉を声に出す。仲間と声を掛け合う。いつも部活や体育の授業でやっていることかもしれませんが、声を出すということはコミュニケーション能力を高めるとともに、強く生きていくための基礎基本を学んでいることでもあるのでしょうね。

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