進路を考える(2019年度 進路のしおり 寄稿)

 進路を考える時がきています。皆さんはどう考えるのでしょうか。

 類型として文系、理系というカテゴリィがあります。文系に属する学部学科があり、理系に属する学部学科があります。ざっくりと言いますと、皆さんも自分のキャリア・デザインから逆算して目標とする学校学部学科を選ぶのではないでしょうか。敢えて文と理に分けるのは、理数が得意かどうかということが、足かせになっているからかもしれませんが、そもそも文系、理系という分類が必要なのでしょうか。めざす学校によっては、これをベースに入試に必要な教科科目が規定されますので、これでは文系を志す者には理数の素養は必要ない、理系を志す者に人文・社会の素養は必要ないと勘違いしてしまいそうです。

 「自分は文系人間だから・・・」とか「理系人間だから・・・」という言い回しもあります。大ざっぱか理屈っぽいかを言い表すための文脈によく使われますが、理詰めで精緻な思考をする文系人間だっていますし、本来、学ぶことは文とか理で分けられるものではなく、そういう意味ではアメリカのように大学入試に文理の区別をせず、リベラルアーツから入るほうが、余程すっきりしているように思います。

 今の皆さんの忙しい毎日を考えると、少し的外れなことを書いているかもしれませんが「進路を考える」ということの本来の意味は確認しておいていいのではないかと思います。進路を考える、それは、自分の生きざまを考える、ということだと思います。文でも理、理でも文。不要なものなんて何一つない、いつかきっと何かに繋がる、そう信じて生きることだと思います。