一年を振り返って(12/24 全校集会にて)

 令和元年が終わろうとしています。この1年をまず生活の面で振り返ってみますと、今年も日本全国で深刻な自然災害が多かったなあと思います。昨年と違って、たまたま大阪で大きな被害はありませんでしたが、関東から東北にかけては、台風や豪雨による河川の氾濫でたいへんなめにあわれた方が多かったと思います。大阪は八百八橋といって橋が多く水運で栄えてきた街です。当然、河川の氾濫に弱い土地でもあります。みなさんも去年は地震と台風の怖さを体験したと思いますが、河川についても注意を怠ってはなりません。

 それら全部をひっくるめて、まず一番重要なことは「日々の心構え」。いきなりのカウンターパンチは危ないです。避難行動は立ち上がりの早さが勝負です。とにかくすぐに行動して自分の身の安全確保。そのあと、ちょっと冷静になって家族や学校と連絡を取りあって情報共有。単独での判断や行動はしないことです。災害が来てから慌てないように、物の準備も必要だけど、まず心の準備をしておきましょう。例えば、HPの生徒安否確認サイトへの今のログインパスワードは何か分かっていますか。心構えとはそういうことだと思います。

 もうひとつ勉強の面で振り返ってみますと大きなことがありました。みなさんの入試制度に関することです。報道で知っていると思いますが、来年度から導入予定だった「英語の外部試験利用」と「国語、数学の記述式問題」が延期されました。まだどうなるか分からないことが多く、不安に思っていると思いますし、フラフラと頼りない大人たちに憤りを覚えていると思います。本当に申し訳ないと思います。でも、目先の制度変更に振り回されない、受験テクニックだけではない本物の学力というものがあるはずで、今回のことをきっかけに先生方や友達と一緒に考えてみてほしいと思います。そういう機会でもあるのかな、と思っています。

 最後に、4月に着任してからの9か月間、市岡のみんなの頑張りを見ていて、本当に嬉しかったし、また心強くもありました。ありがとう。そして、ひとつだけ感想を言って終わりたいと思います。一所懸命頑張るみんなを見ていて、もっと自信を持って欲をもって一歩だけ前へ出よう。そんなふうに思いました。でないとせっかく一所懸命やっているのにもったいないと思います。自信が持てれば一歩前へ出られる、一歩前へ出たら一歩進んだ分だけ、違う風景が見えるはずです。そこに気が付いてほしいと思います。

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