冬に向かう前に

 冬の到来を目前にして、ヨーロッパでは新型コロナウイルス感染者が急増しています。フランスでは緊急体制をしいて2回目のロックダウンに入るようです。(学校は休まないようです。)一方、日本では、感染を軽視しているわけではないのですが、ロックダウンよりもGO TO キャンペーン等に見られる社会活動の立て直しの方に大きく舵を切っています。

 もうひとつ、押さえておきたい事実があります。大阪府立学校での感染による休校措置の実態です。本日11時現在、府立学校約180校のうち38校において延べ43回の感染による臨時休校が発生しています。(2回休校となった学校が5校あります。)学校再開からの5カ月で、府立学校の約20%の学校で、感染による休校措置が取られたことになります。また、感染者が出た場合でも、安全性が確認される等状況によっては休校措置が取られないケースもありますので、実際の感染状況はもっと広範囲に及んでおり、ウイルスは本当に私たちのそばにある、と言って差し支えないと思います。

 繰り返すことになりますが、予防意識のゆるみが最も危険なことだと言われています。マスクを外したまま、友達とおしゃべりしていませんか。昼食時、回し飲み回し食いをしていませんか。学校のエレベーター定員3名を守っていますか。こまめな手洗いをスルーしていませんか。繁華街やテーマパーク等にぎやかな人込みの中に、無警戒に入っていませんか。

 感染することは誰にでも起こりうることですが、だからといって警戒・予防に意味がない、ということにはなりません。これまで感染しなかったのは、ただ幸運だったからだけかもしれません。ここからは本格的な受験シーズンが始まりますし、学校行事としても修学旅行があります。本当に大切な時期を迎えます。十分な警戒・予防をしたうえでしっかりと学校活動を展開する。今のところ、私たちの選択肢は、それ以外にはないのです。一人ひとりが、仲間同士が、家族みんなが声かけあって全員で予防意識を高く保ちたいと思います。

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