パート担当者による楽器紹介③ ファゴット

皆さんはファゴットという楽器をご存知でしょうか?「知らない」「見たことがない」という方も多くおられると思うので今回は少しだけ紹介させてもらおうと思います!

ファゴットは低い音のでるなが〜い楽器です。
全長は、約1.5mで、2つに折り曲げられた部分をまっすぐ伸ばすと約2.4mにもなります!
そして、葦という植物から作られたリードを2枚重ねて吹き口とするダブルリードの木管楽器です。名前の由来は、フランス語で「薪や柴を束ねる」という意味の「fagoter(ファゴテ)」に由来しています。

ファゴットはとても古い歴史を持つ楽器で、直接の先祖は、16世紀くらいに生まれた現在のファゴットに近い形のダブルリードを用いるドゥルシアンという楽器だと言われています。
ファゴットは、ドイツ式のファゴットとフランス式のバッソンの2種類あります。ファゴットは柔らかく響きのある音で、バッソンははっきりとしたにぎやかな音です。バッソンの方がキイが少なく、原始的な構造になっています。19世紀までは、この2種類で人気を二分していました。しかし、とある有名なオーケストラの指揮者がドイツ式のファゴットの優位性をアピールしたことから、バッソンは人気が急激に落ち、今はファゴットといえば、ドイツ式を指すようになった...と言われています。

ファゴットは、木の暖かみを感じられる柔らかい響きで、音域がとても広く、伴奏や、裏メロディー、メロディーなど、様々な場面で活躍することができます!
それに、大きな楽器ですが、細い管から息を入れるため、必要な肺活量は少ないです。だから、他の楽器ほど息の使い方には悩まずにめいっぱい表現することができるのが魅力です!

この楽器の難しいところは、運指!
私は最初1ヶ月ぐらい全然覚えられませんでした(笑)左手親指側に最低でも9個のキーがあり、これはファゴット運指の難しさを象徴する存在でもあります、、
ファゴットに合理的なキー構造への改善が進まなかった原因は音色を損ねる事なるからだそうです。この独特で魅力的な音色が何より大切だということですね!
難しいとはいえ、私も今では運指も覚えられているので慣れればなんとかなります!

まだまだ語りきれていない、魅力が沢山ある楽器なので、新入生の人は、是非是非吹奏楽部の体験に来て、実際に確かめてみてください!!!(^^)

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