7/21 「探究Ⅰ」選択制講演会②〈産業と技術革新〉

7/21(水)の15:15からは、「産業と技術革新」について、NPO法人「BHNテレコム支援協議会」事務局長の、富野岳士さんに、オンラインでお話をいただきました。

団体名にもなっている「BHN」とは、「Basic Human Needs」の頭文字を取ったもので、私たちが生きていくのに欠かせない、衣食住や教育、医療などを広く意味することばだそうです。

富野さんは、近年はその「BHN」として「情報」が大きなものになっている、とおっしゃいます。そして、「SDGs」全体の概要や、「SDGsの目標はひとつひとつが独立したものではなく、すべてつながっている」「SDGsを達成するためには、今までのことを続けるのではなくイノベーションが不可欠だ」ということをお話しくださいました。

また、富野さんの団体が行っているミャンマーの支援事業について、写真をまじえてお話しいただきました。草ぶき屋根の建物が並ぶところに角材を立て、その上に板を固定した簡素な台に設置されたソーラーパネルや、胸のあたりまで川に浸かって資材を運ぶ現地の様子に、生徒も驚いていたようです。

最後に、ミャンマーの情勢について少しお話しくださり、現地事務所の窓から撮影した状況(火炎瓶で事務所前の道路が炎上している!)を見せてくださったあと、「BHNの活動もいったん停止せざるを得ない状況だが、早く安定した状態になって、活動が再開できれば」といおっしゃっていました。

お話の後には、質問タイム。

「ソーラーパネルの設置にはどれくらいの費用がかかるのですか?」「職員さんや現地スタッフさんのお給料などの活動資金はどこから得ているのですか?」「SDGsの『産業と技術革新』は日本の強みであり、おもに途上国の課題となっているとのことですが、今、わたしたち日本の高校生にできることはありますか?」など、の質問が出て、富野さんはそれぞれ丁寧に答えてくださいました。特に最後の質問については「途上国の人は、電話やラジオ→スマホ、という段階を経ずに、何もないところから一足飛びでスマホを持つようになることが多いので、アプリ開発が注目されている。アプリのアイデアなどは高校生でも考えてみるとよいのではないか」とのことで、2年生のSSHで選択できる「情報」分野にも関連しそうです。

ということで、非常に濃密な1時間を過ごすことができました。

富野さん、ありがとうございました!!

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