「虐待」について人権講演会を行いました 

1月20日(金)、本校のSSW(スクールソーシャルワーカー)の久保樹里さんによる「虐待」についての人権講演会を行いました。この講演会は、本校の教職員だけではなく、保護者にも参加していただきました。また、高校や支援学校、そして教育庁からの指導主事の方々とも一緒に「虐待」について考える機会となりました。

まず、久保さんはご自身のSSWについて説明されました。文部科学省も「チーム学校」の一員としてSSWの手腕に期待しています。SSWは学校教員の肩代わりをするのではなく、課題を抱えた児童・生徒に対してソーシャルワークの観点から学校外の機関と連携をすることとされています。学校内だけでは解決できない児童・生徒の保護者状況や家庭環境の問題に対して、アプローチをしたり、教員に助言している実態を説明されました。

ところで、「虐待」という言葉は重たいものが感じませんか。英語ではabuse(ab:間違った、use:扱い方)を日本語訳した際に「虐待」という言葉が当てられました。「しいたげる 」「むごい扱いをする」が「虐」の漢字のイメージですから、そんなことは絶対にしてはいけないという思いがあるので、「虐待」は他人事になってしまったのではないかとも久保さんは指摘されました。

児童虐待防止法の説明では、虐待を人権侵害と捉え、その上で4つの虐待についてその現状についても経験談を交えて語られました。身体的虐待(生命・健康に危険のある身体な暴力)、心理的虐待(暴言や差別など心理的外傷を与える行為)、性的虐待(性交、性的暴力、性的行為の強要)、ネグレクト(保護の怠慢や拒否により健康状態や安全を損なう行為)の中で、一番多く発覚しているのは面前DV(子どもの前で夫婦喧嘩など)を含む心理的虐待だそうです。どの虐待もそうですが、被害者である子供には計り知れない傷跡が残ります。

最後に現場経験からご自身で編み出した「肯定的なしつけ」方法についても伝授くださいました。子どもとのコミュニケーションをとるときには、強いボールで相手に当てるドッヂボールではなく、キャッチボールの要領で双方向的なことが重要であることを教えていただきました。また、子どもとのコミュニケーションの場では、テレビがついたままやスマホを見ながらはよくないことも言われていました。

われわれの気づきが困っている子どもたちを救えるかもしれない。また、その機会が多いのが教員であることも再認識できるよい学びの場となりました。

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