全国盲学生点字競技大会は、全国の盲学校の小学部・中学部・高等部に在籍している児童生徒が、その点字技術の向上を目指して、2年に1回開かれる競技大会です。(全国盲学校珠算競技大会と交互開催しています)
その校内予選(小学部)が7月22日に開かれましたので、その様子をお伝えします。
競技大会は各学部2名までが学校代表として参加することができ、今回はその学校代表を決めるための校内予選です。
競技は「五十音書き」「転写」「聴写」の3競技あり、それぞれ点字技術の高さを競います。
競技前の緊張した様子です。がんばれーっ!
【五十音書き】
五十音書きはその名のとおり、アイウエオ□カキクケコ・・・というように、五十音を2分間でどれだけ書けるのかという速さと正確さを競います。
基礎基本ができてないと、高い得点を取ることはできません。
【転写】
与えられた文章を、そのまま写し取る競技です。
左手で文章を読みながら、右手で書いていくという競技です。
晴眼者の書写とは違い、左手を一度離してしまうと文字を探さなければならず、いかにタイムロスをなくしながら写し取っていくかという、大変難しい競技です。
みんな、集中していますね。
撮影するのも、音を立てたりして集中を乱さないように気をつけています。
【聴写】
読み上げられた文章を聞き取り、それを点字に落としていく競技です。
1度普通に文章を読み上げ、2度目に読み上げる時に点字に落としていきます。
正しい点字の表記ができるかどうか、正確性が求められます。
読み上げ速度も小学部は90音節/分と決められています。(中高は100音節/分)
ちなみに、NHKのアナウンサーの口話速度は300字/分ですので、およそ3倍~3.5倍の時間をかけて読み上げます。
(※音節とは、子音+母音のかたまりのことで、日本語ではおおむね1字=1音節です)
6名の児童のうち、2名が学校代表として、1名が補欠として全国競技大会にエントリーされます。
本選は日本点字制定記念日である11月1日の前後で行われます。
選手として選ばれた児童も、そうでなかった児童も、点字技術に磨きをかけてもらいたいと思います。
(教頭 内田)