4限目は、2年生の「理数化学」。「化学平衡」に関する実験を行いました。
A:温度による平衡の移動(演示実験)
2本の太口試験管に入った二酸化窒素(赤褐色)を熱湯と氷水につけ、
平衡式から予測しながら、色の変化を調べました。
B:共通イオン効果(演示実験、生徒実験)
飽和食塩水に、気体の塩化水素や金属ナトリウムを加えると、
いずれも食塩が析出することを調べました。
C:一酸化窒素と二酸化窒素の発生(演示実験)
銅に濃硝酸を加えると二酸化窒素、希硝酸を加えると一酸化窒素が発生します。
いずれの気体も有毒なので、ドラフトチェンバー内で行いました。
D:濃度による平衡移動(生徒実験)
アンモニア水にフェノールフタレイン溶液を加えたものを試験管に4等分し、
それぞれに純水、食塩水、濃度の異なる2つのアンモニア水を加え、
着色の程度の違いを記録しました。
A~Dの実験結果が、なぜそうなったのかについて、実験後、考察を行いました。
化学平衡は、大学入試でよく出題される分野で、難しい問題が多いです。
Cの化学反応は、神戸大学、京都大学でも出題されました。
実験をした経験があると、より理解が深まります。しっかりとまとめておきましょう。