私は12月から、NITS(独立行政法人 教職員支援機構)の進める探究型研修を進めるフェローという役割の委嘱を受けています。
探究型研修と言っても、生徒に探究を教えるための研修ではありません。教職員向けに行う研修を「探究型」にしていくためのものです。
そして、研修というと、講師に答えを教えてもらう形式をイメージする方が多いかもしれませんが、NITSのめざしているのは「探究型研修」です。
現代社会は答えが定まっていないことがほとんどなのではないでしょうか。
探究型。自分でさらに学ぶことを決め、深め、究めていく。その過程で講師や仲間と対話を尽くしていくことで、次の気づきへの扉が開かれる。
そのためには、どのような研修を行いたいか、研修を受けた教職員に受講後どのようになってほしいか、など、「研修観」をどのように持つかがポイントです。この日、NITSの方から探究型研修を受けられた京都市総合教育センターの先生方からも、そのような気づきが聴かれました。
前回のブログで「キャリア教育」について書きましたが、キャリア(轍)について考え続けることは、何より大人に必要なのだと感じた1日でした。特に、人に学びを提供する立場の人は、自身の価値観の棚卸や、様々な価値観の人と対話をしながら学びを深めていくことは本当に重要だと感じました。