ロマンとヴィジョン

「面白いと思うことを、少し時間をかけていろんなことを探していたら、求める気持ちが強くなり、究めようとするうちにどんどんみんなが幸せになっていった。」そんな理想の形の一つの表れが、本校の課題研究が男女共生センターで取り上げられ、1階 情報発信・提供と調査・研究のフロアでの展示につながったのだと思います。「どんどんみんなが幸せになっていった」の部分はまだ端緒を開いたにすぎず、まだ月日、年月を要することになるかもしれません。が、好きなこと、面白いことを追求していく気持ちは一生大事にしてもらいたい宝物です。茨木市民の皆さんがこの作品をご覧になって心の世界が広がる一助となるとしたらこの作品に取り組んできた生徒の皆さんにとって本当に素敵な経験となることだと思います。

 13年前、他校でSSHの企画で生徒とともにカナダのUniversity of Albertaに行ったとき、講師としてお世話になった教授のDavidは「夏休みはずっとこの部屋で海外から来た学生に科学に触れてもらうんだ。」と笑顔で話しかけてくれました。「Vacationがなくて大変だね」と応じると、「とんでもない、科学は自分がロマンを感じることを突き詰めれば突き詰めるほど、どんどん人が幸せになっていくものなんだ。こんなに素敵な究めたい道がほかにあるかい?」とウインクして笑顔をくれた。

 同じものをこの課題研究の作品たちから感じました。茨高生の皆さん、あなたたちの好きなことを探究することで世の中を変えることになるかもしれません。いろんなことに興味を持ってロマンを感じてください。

作品は4月20日(水)本日から6月30日(木)まで展示されます。時間があるときに訪れみてください。