スポーツ選手の年俸の単位として馴染む「憶」という単位。10万円と聞いたら「おーっ」と思ってしまう私にとって「～億円」と聞いても「ジャンボ」の枕詞にしかならないような単位です。
約46億年前に地球が誕生して、今に至るまでの地球が示してくれていることをもとに、次の時代に繁栄する生物について考える。公開授業を含む2つのクラスで発表を見学しました。（誘ってくれた生徒の皆さんありがとう！）
地球が示してくれている様々なことを世界各地で、長期にわたって調べてくれた先人たちが残してくれ（てき）た文献、映像などにヒントを得て生み出された生物たち。ラテン語やギリシャ語で名づけられたそれぞれのキャラクターが生み出されるまでに費やされた時間は、生徒のみなさんがこれからどう生きていくかに示唆を与えてくれる貴重な時間だったと思います。デザインを考え、一本、一本の線を描き、その生物にふさわしい色を塗る。みんなの前で表されるプレゼンは華やかに彩られ、聴衆の拍手を誘っていました。数々の手法に何度も心を持っていかれましたが、その裏側にある、つまり、地球が淡々としたたかに幾多の苦難を乗り越えて存在しているように、そのプレゼンを下支えする丁寧な資料の読み込みや発表への準備、練習があったことにこそ、心惹きつけられました。そして、そのことがこれからの時代を生き抜いていく、新しい時代を切り開き、繁栄していく「茨高76期生」（ラテン語で何というのでしょう）の礎となり、10年、20年後の大活躍へと繋がっていくのだと思います。
楽器を用いた演奏者、映像の中に出ていた博士、テレビのリポーター、コメンテーター、正統派のど真ん中の常道を行く発表をしていた多くのみなさん、そして、発表に対して真摯な態度で質問をしていた皆さんに次の時代を託したいと思います。