I am wondering if this speech will be a wonderful gift for the gifted.

12月23日、本日は冬休み前の最後の登校日、そして式典の日でした。式の開始の時間を考えると、下足室のあいさつは難しいかもしれないという懸念を抱きつつ、我慢できずにいつもの場所へたどり着いた。多くの生徒がこちらを向いて、しっかりあいさつをしてくれる。笑顔を携えて、想いの行き交うあいさつをしてくれる。「今年、最後の登校日だからかな?」とかあれこれ考える時間もないくらい「おはようございます」が catch, reach, touchする。

体育館への移動をしないと校長遅刻という悲劇を起こしてしまう。そんなことが心をよぎったころ、一人の生徒とそれを笑顔で包み込む仲間たちが、「昨日のらふれしあを読みました。想いが伝わりました。その気持ちをお伝えしたくて...。」とありがとうの言葉を届けに来てくれました。「..............................。」

教員になって以来、人の心の世界は宇宙、だからその広く、深く、大きな、そして暗闇の世界を解き明かす言葉を探したいと思い、学び、教える世界で日々格闘してきました。でも、あらためて気づく、本当に心が動き切ったときには、言葉が追い付かない。プロとしてはまだまだだと感じながら、わざわざ足を止めて、言葉にして、伝えてくれたことに心からの喜びと感謝の念をお伝えしました。

式の中では、部活動の表彰。ダンス、硬式テニス、女子バレー、囲碁・将棋の各クラブ、地域や大阪府の大会での活躍が伝えられました。囲碁将棋部の全国大会への出場が紹介されたときにはどよめきが起こっていました。また、読書感想文のコンクールでも大阪府でのトップクラスの表彰がなされるなど、様々な分野で力を発揮する茨木高校のあらゆる意味での「ふくよかさ」にまた、言葉を失いそうになりました。

2年2組40番エストニアからの長期留学生エフゲニア・ガンマさんから、日本での滞在を終了し、帰国前のあいさつがなされました。日常的な学習や生活の中で日本のことを学んだことはもちろん、沖縄への宿泊野外活動、体育祭、文化祭など様々な行事を楽しめたことで自分自身に対して自信を持てるようになった。友達がもし留学したいといったら、間違いなくお勧めすると話してくれました。彼女の言うように、今後も人間関係が継続し、お互いに刺激を与え合えるような仲間でいられることを心から願います。

生徒の皆さん、年末年始、日ごろ忙しい毎日を送っているからこそ、ご家族との時間を大切に過ごしてもらえることを心から願っています。よいお年を!

以下に、本日のスピーチを掲載します。今日は伝えたい想いが多すぎで散逸したスピーチになってしまいました。反省すべきところの多いものですが原稿と本番の違いなども楽しみながら読んでもらえれば幸甚です。(付け加えたところは太字で、言い忘れたところは下線でお示しします。)

皆さんおはようございます。今日は、75、76,77期,3学年が一堂に会する最後の日です。今からする話がクリスマスプレゼントになるように、今日はトナカイとサンタのネクタイをしてきました。今日のスピーチのテーマは 夢、愛、茨木、ゴールは「ことばっておもしろい」です。 すぐに着席してもらうので40秒くらい付き合ってください。先生方ももし嫌でなければご一緒に!

重心を意識してね。今は、まっすぐ足全体で体を支えていますね。かかとに体重を乗せて少しずつ、少しずつ。後ずさりしますね。では、次につま先に体重を乗せてください。つんのめりますね。このつま先に体重が載った感覚、第一歩を踏み出す寸前の感覚を覚えていてくださいね。では着座してください。

Repeatして下さい。N Y A  NYA。 次にローマ字で なる やる ある と書いてみてください。 Naru  Yaru  Aru 否定のNot Noをとることから始める。NaruはAruになり、そして 肯定のYes Yをつけ、Yaruそしてその後、Yを取り除いてAruの世界に到達してほしい。                           次のお願いです。「近い・遠い将来なりたいもの」 を想像して、英訳してください。          たとえば私なら、I want to be a writer.                             そして次に、自分を将来のその地点においてそうである自分を想像し、英訳する。                   I am a writer. そして共通項を取り除く。そうすると残るのは、want to be とam,want toも取り除くと残るのはbe とam 。 二つを足して出来上がる単語は思い浮かびますか。Beamですね。戦隊ものなどを見ていたら、光線をBeamと呼ぶのは皆さんご存じですね。自分の今いるところから「なりたいもの」まで一筋の光線が見えるでしょうか?そしてBeamの別の日本語訳、「梁」家を支える水平方向に渡される「梁」。このBeamは皆さんがなりたいものをめざし、そして皆さんを支える「梁」となるのです。

  何かに「なる」ということは現状何かが欠けている。「谷」にいて「欠」けた状態が、欲。    「ン」?「欠」けてる。「次」に向かう。努力を積み重ねて「++」。上にのせて。「茨」の道を進む「茨高生」そして、「歓喜」の世界。つまり「ある」の世界へとたどり着く。

 その動力となるもの、キーワード は ひらがなの き そしてその漢字たち ここで取り上げたいのは「希」希望、希求。「期」期待。そして「奇」奇妙、好奇心。                  奇妙の奇 好奇心の 奇 面白いと思う範囲が広ければ広いほど夢が膨らむと考えてください。よく見ると「奇」という感じは「大」きい「可」能性という成り立ち。前回の集会でお伝えした不思議がいっぱいWonderfulと通じるものがあります。「好奇心」を動力としてなりたいものに向かって歩を進めてほしいと思います。「奇」跡の方程式については12月1日 Dankeschön というタイトルの校長ブログを見てください。

「夢見たい」と自由に発言できる学校、何にだってなれる学校。そして「夢みたい」夢が叶って現実になったときにそう口にできる瞬間を手に入れてほしい、2023年を、2023年度をひらがなの「夢みたい」を口にできる機会があふれるそんな学校であり続けられることを願っています。

 最後に、いろいろと話してきましたがすべて皆さんに受け止めてもらえなければ、ただの寒い話です。心の真ん中で受け止めてもらえれば、クリスマスイブイブの次年度へ向けてのプレゼントとなります。漢字の「心」とカタカナの「ノ」を「受け止める」「受ける」「受験」の受の真ん中に入れて浮かび上がった「漢字」が最後に届けたかったことばです。

 これで今日のテーマはすべてお話ししました。よいお年をお迎えください。

I wish you a Merry Christmas and a Happy new year!   

                    園芸部からのクリスマスギフト

                    焼き芋です。ホクホク