自転車

学校から駅へ向かう道で自転車に乗ったお父さんと息子さんの会話が聞こえてきた。「うちの学校、ひどいねん。英語のテストで動詞が現在形っていうだけで×されてん。過去形にせーへんかっただけやで。」「そらペケやろ。」「...。」

地元の駅で降りて、家へ帰る途中、歌を歌いながら帰るお母さんとお子さんを見かけた。聞いたことのある歌だ。歌詞を一所懸命確かめながら歌っていた。子どもが「愛」「勇気」「友達」のところで少しよどんだときに、勇気ってこういうことだよとお母さんが息子さんに懸命に説明していた。言葉を選びながら、わかる例を探しながら説明していた。

学ぶんだ、育つんだ。

お父さんやお母さんに「ありがとうございます」と心の中で呟きながら歩いた。

パンのヒーローの歌詞の深さはWhat a wonderful worldに負けずとも劣らない。