本日(6月13日(金))、昼休み、78期生人権委員の3名と係の先生が、昨日(6月12日(木))の3年生人権講演会(於:クリエイトホール)についての振り返りのために校長室を訪れてくれた。
府立柴島高校の森田正良校長先生を講師としてお招きし「同和問題と人権を学ぶ意義」「なぜ人権について学ぶのか」というテーマでご講演をいただいた。1部での先生のご講演を受けて、2部では生徒のディスカッション、それに対するコメントという2部構成になっており、主体的で、対話的な深い学びを意図した企画であった。人権委員と森田校長先生、そして係の先生方の間で入念な打ち合わせを経て実施に至ったので幹部をはじめとする人権委員のメンバーの喜びは一入だったであろう。
ご講演の中で、人権について考える意味、同和問題について、ご自身の経験から、みんなに伝えたいことの主に4つのことについてお話しいただきました。森田校長先生が取り組まれ、お感じになってこられたことを示されました。冒頭での「一期一会」から、「自分の代で叶わないことはみんなに託したい。」のお言葉まで、「知ること」と「向き合う姿勢」について言葉を紡いでいただきました。
無関心、傍観者は差別を助長する。放置しても差別はなくならない。間違った風聞を信じることから差別が生じる。出会った以上そこから逃げたくない。どういう社会を作るかが問われている。
投げかけていただいた言葉をもとにグループディスカッションを行った。司会の人権委員さんからの各グループの発表の呼びかけ。くじ引きの公表。それを聞いた会場のどよめき。戸惑いの中でグループの意見を提示。「傍観者は差別を助長する。」その学びの中からの発言。会場はさらにどよめく。まさしく人権教育はLIVEだ。今、まさに、今(その時)、学んだことを生かしての発言。感じたことを率直に、ありのままに話す。話しながら、迷う。発言を終え着席。2部の終了目前に司会からの暖かい発言。その思いの根っこに気づいた聴衆の笑い声、笑顔。78期生の受容力、受け取り、受け入れる力だ。すべての人を生かす力だ。多様性、ありのままでいい。森田校長先生がご講演の中で触れられた「何かできることを見つけてほしい」が体現された瞬間だった。
校長室を訪れた委員の一人が、あの場で思うことを言えることがすごい、一言でみんなに考えさせる力があることに驚きを感じたと言う。委員長さんは学年の生徒が人権、同和問題について考える機会を得、これからの人生の中でこの学びを生かしてもらえるならこんなに幸せなことはないという言葉を届けてくれた。それは委員長という立場でこの会に臨めたからです。みんなの幸せが自らの幸せに感じられるということが、「様々な人に思いを馳せ、寄り添う感性を持つ」と講演の中でお伝えいただいた言葉の実感に他ならないからです。
委員長さんあなたの幸せ、私もいただきました。ありがとう。
森田校長先生、お忙しい中ご講演いただきありがとうございました。お話しいただいている内容がすぐにLIVEで拝見できる、一期一会から託すまでの一部始終を見るという貴重な経験をさせていただきました。本当にありがとうございました。
78期生のみなさん託されましたよ。託されてください。
企画、立案、実施、振り返りまで力を尽くした委員のみなさんお疲れさまでした。寄り添い発表してくれた総長のみなさん。ありがとう。体育祭への大きな光が差し込みました。託されてください。